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休職に入った勢いで青春18きっぷをひっ掴んで東北一周へと飛び出した話——4日目

0.プロローグ

 本州の終着駅、大湊へ。
坂の街を散策しつつ、自身の踏ん切りの付かなさを多少は払拭できたのではないかと手ごたえのある1日だった。

3日目はこちら↓

1.行程

(到着時刻等は下記のGoogleマイマップに記載しています)

 いよいよ後半戦、日本海に沿って東北地方を南下する。
今日は秋田までなのでこれまでに比べると移動は少なめ。

2.青森

 今日の移動は昼過ぎからの予定。
2日目は夜到着、3日目は大湊へ行っただけでこの辺はまだ何も見れていなかったので、それまでは青森駅周辺を散策。

 奥羽本線の終着駅である青森駅の線路は海に向かっており、当然その先に次の駅はない。
が、よく見るとホームの先端に何やら跨線橋が伸びている。

 これを辿ると、青森港に向かっており、その先には1隻の船が。
青函トンネルが開通するより前、北海道への足として青森ー函館間を結んだ青函連絡船。この通路はその名残である。現在でも連絡通路として通れるが、ホームからは入れなくなっている。

八甲田丸は現在も係留されており、その中は博物館となっている。
船内で保存されているキハ82。
この車両自体は安全上の理由で当時は搭載できなかったらしいが絵になる。

 八甲田丸を出た後、さらに海沿いに進むと唐突に聞き覚えのある演歌が響き渡る。

 「津軽海峡冬景色」の歌謡碑。センサーが付いているらしく、近づくだけで勝手に曲が流れるようにできているらしい。

遮蔽物も他の騒音もないため、この距離まで離れても聞こえる。


 さらに北へ、端へ向かうと機回し線の終端へ。
港の橋で架線が終わっている姿は終点そのもので、淋しさすら覚える。

 ベイブリッジを見上げつつ歩き回っているうちにそろそろ電車の時間。

3.青森~秋田

 秋田駅までは観光列車リゾートしらかみを利用する。

 実は今回の旅行における本命、東北一周を決心した決め手がこのリゾートしらかみへの乗車だった。元々新幹線や特急車両でだらだらと車窓を眺めつつ移動するのが好きだったので、約5時間も堪能できるこの列車は正にうってつけ。
 特急ではなく快速列車なので青春18きっぷの対象であり、今回は指定席券の520円のみで乗車ができる。指定席なので予約必須だがあまりにも破格。

 JR東日本における観光列車は他にもいくつかあり、それもまた旅程に関わってくるが、その話はまたいずれ。

日本海とワカサギを肴にして飲む日本酒は旨い。
ワカサギは淡水魚だから関係ないけれど……

 念願のリゾートしらかみだが、あまりにも満喫しすぎてほとんど写真を撮っていなかった。唯一残っていたのが車内で購入した日本酒飲み比べセットを堪能する図のみ。相変わらず酒があるとそれしか頭に入らない。
 ちなみにこの列車、かなーり揺れが強かった。在来線をかっ飛ばしているのだから当然といえばそうなのだが、このお酒も溢さないように運ぶのが中々大変だった記憶がある。
 というより書いていて思い出したが、揺れが強くて私のおんぼろスマホではブレにブレてろくに写真が撮れなかったのだった。上記の酒の写真が(比較的)綺麗に撮れているのが奇跡である。

 というわけで酒(とアイスと景色)を堪能しつつ、秋田駅に到着。
今日は18きっぷ特有の乗り回しはせず、普通の(?)旅行に近かった。明日からはまた本来の18きっぷ旅行が待っているが、とりあえず4日目はここまで。

駅直結の東横イン助かる。
駅前で比内地鶏の親子丼が食べられるとのことだったので夕食にした。

4.次回

 4日目とは打って変わって何の変哲もない18きっぷの旅。
雄大な日本海の景色を後にし、今度は雪の残る山間部を突き抜け山形市内を目指す。

 次回、「5日目 秋田~山形」


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