幼稚園やめて転園しました③療育に行って急成長
今日は、転園する前のB幼稚園に行きながら療育に行き始めた頃の話。
----前回の話まとめ----
◆年少に進級後、発達相談へ行くよう勧められる
◆年少6月に発達検査を受ける
◆療育探しを始める
↓前回の話はこちら↓
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※転園前に通っていた園をB幼稚園と表記しています。
年少4月末に息子にチック症状が出る→2歳児クラスで過ごすことに
まずは、療育に行く前の息子の様子。
年少に進級したばかりで担任から、
■集団行動ができない
■一斉指示が通らない
■気持ちの切り替えができない
などと指摘を受けていて、クラスの活動についていけずに教室を飛び出したり、大好きな外遊びの終了時間になっても教室に戻れなかったりした時は、息子が落ち着くまで職員室で過ごしていた時もあったらしい。
この頃、家で困っていたのは、息子が年少のクラス帽を断固拒否してかぶってくれなかったこと。B幼稚園では学年・クラスが変わる毎にクラス帽の色が変わるようになっていて、2歳児クラスでは黄色だったのが、年少には赤に変わっていた。朝の身支度の時にどうしても
―――「赤はイヤーーー!!」
と言っていた…。その時は、
―――“去年は帽子被れていたのになんで…?”
と夫婦で頭を抱えていた…。息子が好きそうな動物のワッペンをつけてみたり、帽子をかぶせて写真を撮って写真印刷して「かっこいいね!」と言ってみたりしたが全然効果なし。
そして、4月末頃に幼稚園から連絡があり、
―――「息子君、目をパチパチしていて、チック症状だと思います。年少クラスについていけずストレスで症状が出ているのかもしれません」
―――「2歳児クラスだと去年と同じ担任の先生がいるし、息子君が落ち着くまで一旦2歳児クラスで見てもいいですか?」
と言われた。この時は先生の言葉通り、息子が落ち着くまで2歳児クラスで過ごし、数か月したら年少クラスに戻るだろうと思ったし、他に選択肢もなく、先生の提案に従った。
そして、私達夫婦はこのあとずっと、
―――“息子は一学年下のクラスで過ごすことで、同学年の子達に比べてできることの差がもっと大きくなるのでは…?”
と不安を抱き続けることになった。ただ、息子が年少クラスの赤い帽子を嫌がっていたことからも、たぶん今の年少クラスで過ごすことがストレスで行きたくないということかもしれないと思うと、とりあえずは2歳児クラスで過ごさせるしかなかった。
7月中旬から療育園に通い始める
6月に発達検査を受け、療育に通うための受給者証発行手続きをして、なんとか希望していた7月中旬から療育に通い始めることができた。
息子は人懐っこい性格ということもあり、行き渋りはほとんどなく、楽しそうに通ってくれたのが何より嬉しかった。たまたま、この時この療育園に同世代のお子さんがおらず、先生と息子の一対一での活動というのも本人にとって良かったのかもしれない。
7月下旬になると、この療育園では放課後等デイサービスも行っているため、息子は小学生とも一緒の時間を過ごすことになった。もちろん、小学生が宿題をしている時間は、息子は制作などの活動をするなど別々に活動することはあったが、お弁当の時間や室内外での遊びの時間は一緒に活動していた。
お迎えの時に小学生のお兄ちゃんお姉ちゃんと楽しそうに走り回っている姿を見ると、
―――“とにかくまずは息子が伸び伸びと楽しそうに過ごせる場所ができて良かった!”
と思った。幼稚園ではクラスの活動についていけず、なんとなく我慢しなきゃいけないことが多いように感じていたから…。
8月、療育で息子が成長!
そうして、7月下旬頃からは放デイの小学生と一緒の活動の時間が増えていった。
この療育園では、夏休みには朝の活動のひとつに朝の体操があり、息子は最初は参加するのを泣いて嫌がっていたという。
実は、B幼稚園では年少クラスから体操教室が開始していたが、4月に担任より、
―――「息子君、体操教室を嫌がり、体操の先生の指示を聞いたり動いたりができず、ホールから廊下に逃げてしまうんです」
と言われていて、一学期は体操教室を不参加にされていた。
体操教室を行う場所は、入学式などを行う広いホールで2歳児クラスの時にはあまり行ったことがなかった場所のようだった。
あまり慣れていない場所で、新しい体操の先生…。
息子なりに体操教室に参加したくない理由が何かあったのかもしれないけど、まだ自分の気持ちをうまく言葉にできなかったのだと思う。この頃、息子は3歳2ヶ月だった。
実は、息子の妹である娘がもうすぐ3歳を迎える。今その娘の様子を見ていて思うのは、
まだ3歳前後なら、嫌な気持ち、やりたくない気持ちを「イヤ!!」と言ったり、泣きじゃくって駄々をこねるのが日常だなと。
息子は2月生まれだからまだ3歳になったばかりでも、クラスの中でも他の子は4歳や4歳間近の子もいるわけで、そういった生まれ月のギャップもある中で、B幼稚園は息子に対して厳しすぎるのでは…もっと寛容になってくれてもいいのにとも思っていた。
幼稚園側が息子を体操教室に参加させることができないと言われた時は、
―――“息子は先生や他の子達の足を引っ張ってる、邪魔者なんだな…”
と思って、体操教室に参加できないのは仕方ないと諦めてしまっていた。
しかし、療育園での対応は、
■できない、やりたくない時は、見学する選択肢を与える
という方法をとって、息子の様子を見守ってくれた。
そうしていたら、8月に入り、療育園から、
―――「息子君、朝の体操できましたよー!!」
と報告があった!!その日のお迎えの時には、その体操をしている時の息子の様子の動画も見せてくれた。
小学生と先生と息子、輪になって体操をしていて、息子はみんなの動きに合わせて手足を動かせていた!!
家では、1人でテレビで、いないいないばあ!や、しまじろうなどの歌やダンスを見聞きして踊るのは大好きだった息子。
なんで幼稚園ではみんなでできないのかと思っていた。
だけど、療育園ではできた!
幼稚園と療育の息子への対応の違いは、
■幼稚園→できないことはやらせない、集団から外される
■療育→できないことでもまずは見せることから始め、あとは息子ができるタイミングを待ち、できたら褒める
こういうところだった。
確かに、私も最初は
―――“できない時に見るだけで大丈夫なの?”
と少し不安な気持ちもあった。だけど、朝の体操を初めてできた時の動画を見ると、体操の動きはほとんどみんなと合っていた。
それはたぶん『見るだけ』ではなく『見て覚えていた』んではないかと思った。
このように7月から開始した療育は、8月には成果がで出始めたことで、
―――“療育園で成長できたということは、いつかは幼稚園でも成長できるのかもしれない!”
と少しずつ前向きに考えられるようになっていた。
幼稚園で散々息子の欠点を言われすぎていたから、療育の方で息子ができないことができるようになるまでにはもっと時間がかかるだろうが、ゆっくり息子のペースでできるようになってくれればいいと、息子に対しておおらかに見守っていこうと思い始めていた。
だけど、療育開始から1ヶ月ほどで親の想像や期待以上の成長を見せてくれて、正直驚いた…!
年少の4月から7月までは、息子が自閉症?と信じられず、不安でつらくて何度も泣いて、それでも何とかしないといけないという一心でいろんな機関に相談して、やっとやっとたどり着いた療育。
そこで、息子が小さな一歩を踏み出してくれた。
それまでの苦労が、一瞬で報われた思いだった…!
次回は【 幼稚園転園の経緯④ 息子3歳(年少) 運動会で一部出場できない 】の記事をアップ予定。
また、読みに来てくれると嬉しいです☺
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