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感動は脳を活性化する

割引あり


『ある最先端の研究者の気づき』を近い将来、出版します。 
      
私は、先端テクノロジーのリサーチャーを長年月させていただきながら、さまざまな気づきがありました。現在もなお、たくさんの気づきがあり、これからも、NOTEさんにアップさせていただこうと考えています。

さて、今回は感動についてです。最近は新型コロナのことなどもあってか、ひきこもりの人も少なくなく、昔と比べると、出前などに見られるように、人との接触が少なくなり、頻繁に外出するといったことが少なくなってしまったせいか、何かに感動する、といったことが少なくなってきたかもしれません。ビジネス世界では、心が動くとき、感情が動くときなどに買い物の決断をすることがあると言われています。感動というテーマをより研究することがビジネスの成功につながるともいえましょう。

以下は以前につくったレポートですが、感動ビジネスのポイントがよくまとめられているので、ご紹介させていただきます。


1.感動は脳を活性化する

(1).最先端の科学発想と感動脳
当レポートにおける、感動ビジネスという意味は、感動価値創造ビジネス、感動を生かしたビジネスとしてとらえています。 この感動という言葉は、脳、心、やる気、成功、意欲、幸せ、といった言葉につながることが多いため、順を追って、整理してゆきたいと思います。感動する心、感動する脳、感動脳というものを考えるとき、脳のメカニズムも考えておきたいところです。 最近、脳を鍛える、といった脳に関連する本、脳に関連するゲーム、あるいは、脳科学の応用としての知能ロボットなどが話題となっていますが、この脳というものは、科学が発展してきた今日でもなお、未知なる部分が多いといわれており、無限の可能性を秘めた分野として、さまざまな角度から研究、ビジネスとして注目されています。さまざまな情報、たとえば、知能ロボットや大容量メモリー、ネットワークセンサーの現状と将来といった調査研究をしてきましたが、その進化のスピードには目をみはるものがあります。そのような中、脳の仕組みを研究、解明してゆくことは、宇宙、地球、生命、人間といった本質的な意味を研究してゆくことと重なり合っているようにも感じられます。

(2).注目される脳科学関連の情報
 ここでは、まず、マクロ的見方として、最先端の研究者、哲学者、芸術家たちの考え方、発見等を整理してお伝えしたいと思います。私が注目しているのは、以下の点です。

● "Imagination is more important than knowledge." 空想は知識よりも重要である。
● "A human being is a part of a whole, called by us universe, a part limited in time and space. He experiences himself, his thoughts and feelings as something separated from the rest... a kind of optical delusion of his consciousness. This delusion is a kind of prison for us, restricting us to our personal desires and to affection for a few persons nearest to us. Our task must be to free ourselves from this prison by widening our circle of compassion to embrace all living creatures and the whole of nature in its beauty."                                   人間は宇宙と呼ばれる全体を構成する一部であるが、時間と空間の枠に閉じ込められているために独立した自分が考えたり感じたりするものと理解する。この理解は想念に生じた一種の幻像であって、我々の意識に対して牢獄のような作用をし、我々を自分の欲していることにのみに気を配ったり、身近の人々のみ愛情をそそぐようにしてしまう。我々の使命は自分の意識をこの牢獄から解放し、すべての生物やすべての自然をあるがままの美しさで抱擁するまで自分の愛念の及ぶ範囲を拡げることである。これは非常に難しい 仕事で誰にも成就できないがその努力は自分を解放する道を歩むことであり、心の落ち着きをつちかうことである。(以上、アルベルト・アインシュタイン、理論物理学者。1921 年ノーベル物理学賞を受賞。) http://rescomp.stanford.edu/~cheshire/EinsteinQuotes.html (Stanford University)

宇宙に存在するすべてのもの(太陽、月、星、地球、生物、分子、原子、量子…)は、お互いにつながっており、しかも、宇宙には、進化するための一貫性が、あまねく存在する。(アーヴィン・ラズロ。ピアニスト、哲学者。システム哲学提唱。世界賢人会議「ブダペストクラブ」会長)

● 脳は神経細胞とグリア細胞から成る身体器官である。身体器官にはそれぞれ目的がある。肝臓、心臓、肺などにそれぞれ特別の目的があるように、脳には脳の目的がある。脳は、情報処理の仕方を自動獲得することを目的とする器官である。このために、脳はまず何の情報のための処理の仕組みを創るかを設定しなくてはならないので、脳自身が情報を自ら選択することが、情報処理の仕組みを自ら獲得していくために予め必要とされる。すなわち、脳は予め目標(情報)を選択し、その設定した目標の達成の仕組みを自ら創っていくことが目的である。
● 目的がないと脳は活性化しない。脳にとってはイメージが先で現実は後である。出来たとイメージすればそれが出来るように脳が働く。出来ないと思えば出来なくなるように脳が働く。
● 脳は強烈な体験に絡めてそれ以前のことを記憶する。だから音楽でもフィナーレ、最後が大切である。最後が盛り上がれば、それ以前も記憶に残る。 ● 幸福になりたいと思うよりも、自分は幸福なんだ、幸福になったんだ、と思う方が、脳の立場から見て得な想い方である。恵まれない状況の方が想いのベクトルを上向きにし易い。そこから「貧しき者は幸いなり」ということが言える。
● 脳にとっては、社会の評価に自分を合わせるのではなく、自分で目標を設定し、それに向かって自己を高めることが幸せである。目標を設定しても、最初は必ず失敗する。だから、その事柄にかかわることを肯定的に評価し、それに快を感じる人が、挫折を越えてやりつづけることが出来る。快感、至福感が脳の活性を上げ、意欲を高める。そのことが好きという情動が大切である。
● 一方、遺伝も、長い進化の時間の中で考えると、情報についての自動アルゴリズム獲得システムと見ることができる。ここでのアルゴリズムは、DNAの中の塩基対の順序列として表現される。脳と遺伝のアルゴリズム獲得の違いは、その戦略と表現にある。
● 脳は、遺伝情報が三五億年かけて獲得しDNAの順序列として表現されているアルゴリズム獲得の戦略を、生後の環境の中で発現させながら、情報処理のアルゴリズムを獲得していく。このとき、脳のアルゴリズム獲得の戦略と獲得できるアルゴリズムの限界は、遺伝情報によって制限されているわけだが、脳はこの制限の中で、十数年を経ずして、目的とする情報処理のアルゴリズムを自動獲得できるようになる。 (以上、松本元、理学博士、元日本生物物理学会会長、元日本神経回路学 会会長、元理化学研究所脳科学総合研究センターグループディレクター)

● 「感動から作品が生まれる。まず感動があり、その感動から作品が生まれてきます。つまり、先に結論があるのです。」(平山郁夫、画家)

● 人間の脳は、感動することで活性化されていきます。そういう意味からすれば、感動なき人生は、生きていないのも同然。人生の中にたくさんの感動があるからこそ、それは豊かなものになっていくのです。では客観的に考えて、その感動はどこから生まれるのか。感動の素はどこにあるのでしょうか。その一つは意外性にあります。人は不意打ちされた時に、感情が高ぶるという傾向があるのです。たとえば映画のストーリーの中で、とても憎々 しい人が出てくる。意地の悪いことばかりをして、みんなに嫌われている。観客の心にも、〃何てイヤな奴なんだろう〃という気持ちが共通して芽生えてくる。しかし映画の最後のほうになって、この憎々しい奴がふとした優しさを見せる。その瞬間に観客は感動するのです。最初から優しさにあふれた人物が優しいことをしても、おそらく大して感動はしません。それが当たり前のことだと分かっているからです。でも、イヤだと思っていた人物が優 しさを出すと、不意打ちを食らったように感動してしまう。そこに意外性があるからです。(茂木健一郎、脳科学者)

いかがでしたでしょうか?  日々の生活の中で、感動がたくさんあるといいですね。 (^^)

なお、『感動は脳を活性化する』の続きは、PDFファイル(全12ページ)でお読みいただけます。

『感動は脳を活性化する』


1. 感動は脳を活性化する
(1).最先端の科学発想と感動脳
(2).注目される脳科学関連の情報、考え方
(3).開放系システムの進化概念の一考察
2. 感動と共鳴のコミュニケーション
(1).感動と共鳴
(2).顧客と満足度
3. 感動創造のメカニズム
(1).感動価値と創造
(2).感動のメカニズム.
(3).感動と商品開発プロセス
(4).感動ビジネス                     

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