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心の中の違和感、生きづらさ

私は20年間してきた看護師を辞めたと思っていたけど、よく考えたら辞めてなかった。

私は土曜日の夜だけ富裕層向けマンションで看護師の仕事をしている。一晩泊まる夜勤だ。

看護師というのは名ばかりで仕事といえば、マンション内のレストランで接客、入居者のルームサービスなど。

いわゆる、看護師が24時間常駐してます!という安心感を与えるだけの存在だと私は思う。

夜は11時に布団に入り、朝5時に起きる。

そんなお気楽な夜勤。やらないわけないじゃん!って思い、かれこれ5年続けている。

5年もいるとスタッフの出入りもあり、当初いた看護師は管理者以外は退職してしまった。

いろんな愚痴や不満を言いながら辞めていく人ばかりだった。辞める人ばかりに問題があるわけではなく、管理者側にも問題があった。

思うところはあったが週イチしか夜勤に行かない私はさほど深入りせず5年が経過した。

最近も管理者側と折り合いが悪く不満があり、辞めたいと言う看護師がいる。

勤務交代で会うたびに愚痴っている。

愚痴を聞くのは別に構わなかった。

でも、聞いていて違和感を感じた。この胸の奥の重りはなんなんだろう…。

それは、医療機関で働いていた頃にいろんなスタッフから聞いていた愚痴と同じ部類の感覚だった。
以前経験した過去を引っ張ってきていた。

私にとって職場は四角い箱だった。

こんな小さな狭い箱の中でどうしてあの人がどうだとマウントをとり、上司から気に入らなければ退職に追いやられる!そんなことが繰り返されるのか?不思議で仕方ない。

人は皆平等でなければならない。私のいる世界はそうではなかったとやっと気付いた。


数ヶ月前にSMのお店に飲みに行った。
そのお店で働くスタッフは皆個性的で自由だった。

可愛いと言い、アマゾンで買ったメスで舌を2つに切った女のコ。

いろんな女のコとカフェに行く感覚でセックスする女のコ。

そんなことして、感染しないの?とたまげた話だが、違う世界を覗けば自由に好きなように生きている人がたくさんいる。

そのお店に行った帰りに、自由で嬉しい気持ちになった感覚を思い出した。

私はあんな風な世界で生きたいんだって気付いた。

富裕層向けマンションはお気楽な夜勤だけど、自分のために新しい世界を探そう!

そう思った。

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