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自分の恥部に目を向ける
恥ずかしいところ、認めたくないところって誰にでもある。
私の場合は幼少期にいなくなった母親のことだった。
私は3人兄妹の末っ子で、とても甘えん坊だった。
母親は父親との不仲で私が小3のときに突然出ていった。
それからは、祖母が私を育ててくれた。
祖母が母親代わりだった。
授業参観は、どこの家もお母さんだった。
うちだけおばあちゃんだった。
高校にあがると、お友達はみんな母親の手作りのお弁当だった。それを羨ましいといつも思っていた。
結婚したら料理のしかたが分からず、お米の炊き方さえも知らずインターネットに頼った。
出産したらショッピングセンターで見かける同世代の親子が羨ましかった。
いつしか私の夢は成人した娘と買い物に行くことになっていた。
それをしてもらったことがないから、してあげたいと思っていた。
43歳になった今も母親がいなくて淋しいと思うことは日常にあり、いつも母親の代わりになる人を探していた。
母親の代わりになる人を見つけてもその人は母親と同じように私の前から去って行った。
そんなことに気づいてから、淋しかったんだとやっと認めることができて、頑張ってきた自分を褒めることができるようになった。
認めて自分を癒やすと涙が止まらなかった。
自分を認めて癒やすようになったらネガティブなことを考える時間も少なくなった。
過去に引っ張られてネガティブになることもあるが、「今は何の問題も起きていない」と思い、今を生きるようにしています。
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