『ノクツドウライオウ:靴ノ往来堂』作:佐藤まどか 第70回青少年読書感想文コンクール課題図書
■リテラの先生からのワンポイント
目の前の人ために一生懸命になれる生き方の素晴らしさと生きづらさが描かれています。
社会と自分の在り方に矛盾を抱えながらも前に進む、中学生にピッタリの作品です。
読書感想文の構成としては、書き始めは「靴」「思い出の品」「手作りの経験」「愛用」など物に関するエピソード 。まん中は、やってみて初めて価値を知った経験 自分の将来の夢について。 まとめでは、「影のできない光はきらいだ」というマエストロの生き方についてなどが良いかと思います。
また、家族をテーマにする場合は、「靴づくり」で大切にしていることと「家族」との絆について共通点を探してみましょう。その際、光のあたる良い部分だけでなく、強い光がつくる影の部分についても考えてみましょう。
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■北千住と靴
リテラの教室がある北千住の町は、地域の人たちには千住と呼ばれています。この町は明治時代以降は革製品の加工で栄えた歴史をもち、現在でも靴を作る会社や工場が沢山建っています。
■靴づくりの世界に飛び込んだ高野さんのお話
■靴にまつわる仕事 靴磨きトラベラー 佐原さんのお話
■構成について
構成にルールはありませんが、どう書いたらいいかわからない時は、次のことを参考にしてください。
「誰に、何を伝えたいか」
ことばは、他者に思いを伝えるためのものです。考えたことやメモを元に、書き始める前に、「誰に、何を伝えたいか」を考えましょう。「伝えたいこと」は、できるだけ一つにしぼりましょう。
誰に……例)家族、友人、先生
何を伝えたいか……例)本の面白さ、感動したところ、自分の想い
「伝えたいこと」をしぼることで、構成を立てやすくなります。
文章の構成
文章は、三つのパートに分かれることが多いようです(※三段落で書かなければならないという意味ではありません)。
【はじめ】
この文章で「伝えたいこと」や、あらすじを、簡単に書きます。なお、あらすじの有無を学校から指定されることもあります。
【なか】
本に貼った付せんや、考えたこと、メモを元に、「伝えたいこと」をより詳しく書いていきます。
物語の内容と自分の体験を交えると、「伝えたいこと」の説得力が増し、生き生きとした作品に仕上がります。
物語で印象に残った場面や人物について書きましょう。また、それに対しどう感じたかを書きましょう。
関連する自分の体験を書きましょう。「いつ、どこで、誰が、どうした」から書き始めるとよいでしょう。
体験は、過去の思い出だけでなく、本を読んだ後に人に聞いたことや、調べたことでもよいでしょう。
体験の最後には、その体験を通して学んだこと・感じたことを、物語の内容と絡めながら書きましょう。
学んだことを実行するのはなぜ難しいのか、そのためにはどうすればよいのかといった、より現実に根ざした内容の段落を追加すると、深みが増します。
【おわり】
「伝えたいこと」をもう一度強調し、未来につながる決意や前向きなことばで締めます。
読書感想文の書き方・文例について、より詳しくは「テーマを考えてから書こう! ~読書感想文のコツ」をご覧ください。
■青少年読書感想文全国コンクールの用紙・字数
学年ごとに字数がことなります。
規定に合わせた文章量で書き上げましょう。
🔷小学校低学年の部(1・2年生)本文:800字以内(原稿用紙約2枚)
🔷小学校中学年の部(3・4年生)本文:1,200字以内(原稿用紙約3枚)
🔷小学校中学年の部(5・6年生)本文:1,200字以内(原稿用紙約3枚)
🔷中学校の部本文:2,000字以内(原稿用紙約5枚)
※原稿用紙を使用し、縦書きで自筆してください。原稿用紙の大きさ、字詰めに規定はありません。
※句読点はそれぞれ1字に数えます。改行のための空白か所は字数として数えます。
※題名、学校名、氏名は字数に数えません。
~読書感想文の書き方&指導方法の記事~
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