Netflixで『BLACK PHONE』観ましたー。
はじめに
Netflixで『BLACK PHONE』観ましたー。内容的に、ジェイソンやペニーワイズ的なホラー作品を期待して視聴しました。アメリカ映画らしく犯人側の掘り下げがまったくない点が不満に感じましたが、総じて観ると結構楽しめたので記録したいと思いました。
個人的な評価
ストーリー A-
脚本 B
構成・演出 A+
俳優 A
思想 B+
音楽 B
バランス B
総合 A-
S→人生に深く刻まれる満足
A→大変に感動した
B→よかった
C→個人的にイマイチ
内容のあらすじ(ネタバレなし)
本作は、スティーヴン・キングの息子、ジョー・ヒル原作の短編ホラー小説「黒電話」の映画化したものです。
1978年。コロラド州デンバー郊外に住むフィニーは気弱な少年で、家庭では高圧的な父親に怯え、学校では、いじめグループの標的にされていました。フィニーの町では、“グラバー”と呼ばれる謎の犯人による、少年の連続誘拐事件が続いていました。
フィニーの妹グウェンは、亡き母親譲りの予知夢を見る能力があり、誘拐現場を描写して刑事たちを驚かせます。
しかし、父親は超能力を頭から否定し、夢の話をすると折檻されるのがグウェンの悩みでした。
手品師を名乗る“グラバー”にマジックを見せてあげようと言われ、不意を突かれて拉致され、地下室に監禁されるフィニー。その部屋には断線した黒電話とマットレスしかありませんでした。
繋がらないのに鳴る黒電話。電話を掛けてきたのは、この部屋で殺され埋められた少年たちの亡霊でした。亡霊の中にはフィニーが面識のある友人もいました。各々、自分が試した脱出方法をフィニーに伝える少年たち。
果たして、フィニーは殺人鬼のもとから無事に脱出することができるのでしょうか。
感想
内容的に、異常者に監禁された気弱ないじめられっ子が、何とか助かろうと脱出を試みるストーリーなのですが、単純に知恵を絞って試行錯誤する話ではなく、自分の友達、いじめっ子、生粋の不良、問題児など、すでに殺された面識のある学友の無念の亡霊にアドバイスを受けながら頑張るところが斬新で感動的です。
生前は仲が良かったり、敵対していたり、関係は様々ですが、肉体を失うと恨みや憎しみは消えて、それぞれのカルマに影響されることなく助けようとしてくれるところに原作者の思想、映画ゴーストに通ずるものを感じました。
人間が損得や自分の感情にこだわるのは肉体があるからなのだなあ、と当たり前のことに気づかされた作品。
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