【神回】『グレネーダー ~ほほえみの閃士~』第5話・第6話観ましたー。
prime videoで『グレネーダー ~ほほえみの閃士~』第5話「爆裂!拳槍閃・紅桃華」第6話「風船使い みかんの仇討ち」観ましたー。
「敵の戦意を無くすが究極の戦術」と提唱している天子様の言いつけで、各国を平和に導くため旅に出た琉朱菜が、前回からなぜか天子様の勅命でお尋ね者として指名手配される状況になっています。そんな中で山賊に襲われている女性たちを助け、お礼にお風呂に入れてくれるという展開になり、彼女らが働く遊郭に案内されます。
琉朱菜はみかんという禿の女の子にもてなされますが、彼女は山賊に両親を殺された境遇で、琉朱菜の持つリボルバーを奪って復讐を果たそうとしていました。
前回の一件以来、命の重さが感じられるようにリボルバーの引き金を重くしていたため、みかんはトリガーを引けず、事なきを得ます。琉朱菜は「人を撃つには覚悟がいる」と諭しました。
そこに騒ぎを聞きつけた遊郭の女主人・紅桃華が姿を現し、琉朱菜に戦闘を仕掛けます。彼女は高級遊女であると同時に、天子様を護衛する最強の武術家・十天閃のひとりでもありました。
銃と槍の激しい戦いになり、互角の持久戦の様相を呈しますが、突如として桃華の攻撃の手が緩みます。どうやら彼女は病気を隠して戦っているようでした。
わずかな変化から桃華の変調を察した琉朱菜は、「待って。参りました。ご迷惑であればすぐに出ていきますから…お許しを」と降参を申し出ます。自分の病気を見抜いて戦闘を止めたと悟った桃華は、琉朱菜のその人柄に心打たれ、お尋ね者にされている琉朱菜は悪人でも罪人でもないと信じることにするのでした。
個人的に、ロサンゼルス五輪・柔道無差別級決勝で、山下泰裕さんの負傷していた右脚を攻撃しなかったラシュワンさんのフェアプレー精神が思い出されました。
感想
今回は、戦意を失わせて勝つのが最上の勝利であり、できれば戦わずに勝つのがよく、戦ったとしても殺さずに勝つ、という天子様の専守防衛の教えを頑なに護持している純粋な琉朱菜に対し、男性に対抗できる武力を保持しながら男性の戦意を喪失させる目的で色香を使う紅桃華のカッコよさの対比が面白く、消極的平和と積極的平和の賛否について考えさせる話になっていました。
また戦意喪失に関しても
①圧倒的実力差を突きつけられたときの降参
②戦ってる相手が善人だと信じられたときの戦闘の不毛さ
③敵に対する恨みが消えて悲しみに変化したときの無気力
…の三種類があることを学びました。
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