$紺碧の艦隊
$紺碧の艦隊
『紺碧の艦隊』(こんぺきのかんたい)は、荒巻義雄原作の戦記シミュレーション小説である。1990年に執筆を開始し、1996年に完結した。居村眞二によって漫画化されたほか、1993年 - 2003年にかけてOVA化されている。
$概要
『旭日の艦隊』とは表裏一体の関係にあり、また同時期の話として『紺碧の艦隊 特別編 蒼莱開発物語』および『旭日の艦隊 後世欧州戦史』がある。続編は『新・紺碧の艦隊』および『新・旭日の艦隊』。
小説版は徳間書店より新書全21巻が刊行されている他、2004年12月より順次文庫版が発売された。アニメ版は全32話。
いわゆる架空戦記ブームを引き起こした作品。同一の世界設定を元に「紺碧」「旭日」という2シリーズを同時並行的に執筆しただけでなく(登場人物もクロスオーバーする)、それぞれのシリーズを別々の出版社から出版するという、出版業界として極めて異例の形を取ったことでも話題になった。
ゲーム化もされ、スーパーファミコン版・PCゲーム版・3DO版・PC-FX版が存在する。
漫画版において台詞部分が日本語会話部分は通常の縦書きだが、英語会話部分は横書き、さらにドイツ語会話部分は仮名をカタカナに変えて横書きにしている。
$小説版
あらすじ
昭和18年4月18日、ブーゲンビル島上空で戦死した日本帝国海軍連合艦隊司令長官山本五十六は、38年前の後世[1]世界に若き海軍少尉候補生・高野五十六として生まれ変わり、もとの「前世」とは微妙に異なる「後世」で同じ悲劇を繰り返さないため、前世より転生した者達を集めて紺碧会を結成する。
同じく、前世より転生した日本帝国陸軍中将・大高弥三郎率いる青風会とともにクーデターを起こすものの、戦争への流れは変わらず"照和"16年12月8日午前零時、運命の開戦を迎えてしまう。