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師匠の教えから「大人」の本質を解き明かす

大人とは、「大」と「人」という文字を組み合わせている。対比される状態は、基本的には「大人」は「子供」と表記するが、「小人」と表記することもある。 「大人」は基本的には成長した人、ということであるが、単に年齢や身体の状態だけに着目して言うのか、精神状態にも着目するのか、という違いによって「大人」の意味内容が異なることになる。

「大人らしい」「大人っぽい」と言うと、精神状態や「ものの見方」が大人になっている、という意味である。「子供くさい」や「子供っぽい」と対比的に用いられる。

始終の坊主です。

大人といっても、上記にあるように人によって「おとな」の意味が違ってきますから、一概に大人はこうであるとは言い切れませんね。

ひとによっては、子どもながらに大人びた人がいたり、年齢だけは上なのに
子どもっぽい人がいたりと様々です。

そんな時に、始終坊主の師匠から言われた言葉が思い浮かびます

「  随 所 に 主 と 為 す  」

読み方は、「ずいしょにしゅとなす」

本来は、この後に「立処皆真 りっしょみなしんなり」と続く禅語となります。

意味は、「私がいる世界は、私が主人公であると認識しなさい」ということ

大人という言葉には、単なる年齢や身体の成長だけでなく、精神的な成熟や自己決定の能力も含まれます。しかし、大人らしさは人それぞれであり、一概に定義することは難しいですね。

「随所に主と為す」という禅の言葉は、自己責任や自己決定の重要性を伝えており、自分の行動や選択に責任を持ち、どんな状況でも主人公として振る舞うことが大人らしさなのでしょう。

子供でも、親がいない状況で自分で判断し行動することで、大人びた姿を見せることがあります。逆に、年齢が上でも他人の意見や指示に従うだけの人は、幼さを感じることがありますね。

大人とは、結果を受け入れ、それでも自らの判断で次に進んでいく人たちなのかもしれません。そのためには、「随所に主と為す」精神を持ち続けることが大切ですね。

大人とは、つねに「随所に主と為す」を実践し続けることなのではないかなと思っている今日この頃です。                                                                        合 掌


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