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囚人140番

どうも暑い季節になると、年齢的にリビングでプロ野球を見ながらついつい寝てしまう。


昨日もテレビを見ながらウトウト気持ちよくなってきたところに、聞き覚えのある2つの足音がこちらに近づいてきた。


(「例のやつ、来たな~😥」)


「ドゴッ!(兄)」
「ドスッ!(弟)」


「おい。起きろハゲ!(兄)」
「おい。ニシブタオ!(弟)」


「痛い痛い痛い痛い。待て待て待て待て。起きるから~💢とりあえず呼び方の件は置いておいて。お前ら、父親を足蹴にすな」


「黙れ、囚人40番。寝る部屋へ来い(兄)」「囚人1番。死ね(弟)」


「出ました。夏シーズン恒例の謎の『パパ囚人設定』。もうそれはいいから、まずは囚人番号はどっちかに統一しろ」


「いいから来い、極悪人(兄)」
「黙れ、囚人140番(弟)」


「おいおいおい。ツッコミどころ満載だぞ、お前ら。なんかまた違う囚人番号言われたけど、もう140番で決定な。で、起きがけに『極悪人』呼ばわりか~い!」

「いいから来い、極悪人(兄)」
「黙れ、バカウ○チ💩囚人140番(弟)」


「おいおいおい。またまた随分な言われようじゃんかよ。一体君らの言うところの『極悪人』の俺は何をしたっていうのよ?


どうせ寝る部屋に行ったら君らに『殴る蹴るの暴行』を受けるわけだから、せめてちゃんと説明くらいはしなさいよ」


「お前はなあ。イケメンでもないくせに世界一可愛いママと結婚して、時々イチャイチャしているからだ(兄)」
「パンツの中にナイフを隠していただろ。このくそブタウ○チ💩(弟)」


「(笑)。おい長男。それはただの嫉妬じゃないか。ママと仲良くするのは罪ではないぞ。そしてパパがイケメンじゃないということは、パパそっくりなお前もイケメンじゃないってことだからな。


そして次男よ。なんだ、その恥ずかし過ぎる罪状は。最近仲良くなったと思ったら、パパをそんなことをする人間だと思っていたのか?それは絶対に冤罪だからな」


「黙れ。『冤罪』ってなんだ?早く寝る部屋へ来い(兄)」
「早く来い、ブタ野郎(弟)」


「うるせえなあ。わかったよ」


(息子たちに寝る部屋へと連行される私)

(寝る部屋にて)


「なんだなんだ。どうするつもりだ、おい!」


「判決を言い渡す(兄)」


「待て待て待て。俺に申し開きの時間はないのか?」


「うるさい!お前は懲役500年だ!(兄)」


「なぬ~。俺が何をしたってんだ~」


「ドゴッ!(兄)」
「ドスッ!(弟)」


「やめれ~😭」

今年のこの『夏の茶番劇』は、いったい何度繰り広げられるのだろうか?


ふくらはぎの青アザもようやく治りかけてきたというのに、新しいそれがきっとまたできることだろう。


普段の私の粗暴な言葉遣いや行動等々、『自業自得』の感は否めない。


私の情操教育は、今のところ失敗なのか?


いやいや。男の子2人の家庭の父親なんて、みんなこんなものなんじゃないのか?


えっ!


違う?


『父の威厳』って、何なんだろか?


あれっ!


これ。


なんのはなしですか?


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