見出し画像

聴くと「優しい気持ち」になる 名曲3選

聴いたあとに「余韻が残る」感じって、いいですよね。

私も昨年、新旧のたくさんの曲を聴かせてもらったんですけど、そういう歌は心にじわじわ染み込んできて優しい気持ちにしてくれます。

今回はそんな「優しい気持ち」にしてくれる名曲を、私の心に特に響いた歌詞の一部分を添えながら、3つご紹介したいと思います。

1、『光るとき』(羊文学)

何回だって言うよ
世界は美しいよ
君がそれを諦めないからだよ
最終回のストーリーは
初めから決まっていたとしても
今だけはここにあるよ
君のまま光ってゆけよ

『光るとき』

藤井風さん・Vaundyさんなど、才気溢れる若いミュージシャンが続々出てきていますよね。

羊文学のフロントマンの塩塚モエカさんも、その中の1人だと思っています。

一音楽ファンとしても、一中年のおじさんとしてもこういう流れは嬉しいですし、ワクワクしますよね。

この曲はアニメ「平家物語」のオープニング主題歌で、物語やその登場人物(平家の人々)の心に寄り沿いながら作られています。

「盛者必衰」・「諸行無常」。

塩塚さんは平家物語に出てくる「永遠はない」というこれらの言葉で象徴されるような現実をしっかりと受け止めつつも、その中に救いや希望を見出だしています。

「平家が滅びたように、人の死は最初から決まっていて避けられない。それでも、終わりがあるからこそ諦めない気持ちで『今』を紡いでいけば、どんな世界(環境)でも美しさを感じるだろうし、あなたの人生も光輝いていきますよ」

下手で申し訳ありませんが、貼り付けた部分の歌詞をこんな感じに意訳してみました。

本当に素晴らしい歌詞だなあと思います。

二回り近くも年下の塩塚さんの言葉に私は励まされ、癒されました。

私も49歳。人生の折り返し地点は大きく越していると思われます。

いろいろありましたが、なんとか諦めずにやってこれました。

「クソ喰らえ」と天に唾したことや、世をはかなみ闇落ちすることも多々でしたけど、今は塩塚さんと一緒の意見です。

2、『のうぜんかつら(リプライズ)』(安藤裕子)

そして手は探る あなたと居た町
思い出せなくなる前に
声を聴かせて 笑顔を見せて
肌を伝えて
そして赤い花空に舞う度に
あたしとつないだ手と手
道で揺らして
「このままふたり続くよ」と言って
声を聴かせて 笑顔を見せて
肌を伝えて

『のうぜんかつら(リプライズ)』

アニメ『進撃の巨人』のエンディング主題歌の『衝撃』で、彼女のことを知りました。

「この曲がいい」ということをNOTEの旧アカウントに書いたところ、他のクリエイターさんから「安藤さんは『のうぜんかつら』もいいですよ」と、この曲を教えていただきました。

早速聴いてみたのですが、この曲がまとう『温かみ』に強く心が揺り動かされました。

これは、安藤さんのお祖父さんが亡くなった時に、先立たれたお祖母さんが悲しい思いをお祖父さんへ向けて綴った散文詩が元になっているそうです。

こういうのにはちょっと弱いですね。やはり妻の顔が浮かんできます。

いつだったか、

「パパ。早死になんかしたら、ホント殺すからね」

と、ちょっぴりサイコで最高な「愛の告白」を受けましたから、それこそ死ぬもの狂いで長生きしたいですよね。

3、『My Way』(Def Tech)

どんなにふけ老いても これだけは忘れないでいてよ
まずマジ “恥? “劣等感” “嫌悪感” 人に対する嫉妬心
ハズすバシバシ 話し吐き出し 泣き出しそれで確かに
今日はめでたし でも明日からまた新しい日が始まる

『My Way』

この曲は、まさに「至高のエナジーソング」って感じですね。

何度聴いたことか。

初めて聴いた時も「いい曲~」って感じましたけど、そこから20年近く経ち、もちろん自分もその分だけ年を取ってから改めて聴く『My Way』もまた、違った魅力がありますよね。

こちらも視点が増えた分、言葉の一つ一つがより刺さってきます。

貼り付けた動画で歌唱前にMicroさんが、

「この曲が出て15年が経つけど、何回歌っても変わらない。変わらないものや変わり続けるものもあって、いつでも新鮮だ」

というような趣旨のことをおっしゃっていて、 

「15年の間。この曲にもご自身にもそういう風に向き合いながら、今こういう心境に至ったんだろうなあ。素敵だなあ」と思いました。

「変わらない。でも新鮮」

って、一見辻褄が合わないようですけど、この年になってみてなんかこの感覚がわかる気がするんです。

私が従事している警備員という仕事は、世間一般では「単純な仕事」にカテゴライズされているのかもしれません。

私の現場での仕事も、基本的に毎日やることは一緒です。

でもこの頃は、以前あったような「つまらない繰り返しの毎日だなあ」という感覚は随分と少なくなっています。

それは「変わらない繰り返しの中にもたくさんの新しさが存在する」ってことに気付けたからだと感じています。

日々の積み重ねの中でそういうことがわかっていくのは、幸せですよね。

「何でもないいつも通りの朝」は、実は「まっさらな新しい朝」でもあったりします。

そんな「新しい毎日」を大切にしていきたいですよね。


以上、3曲。

是非聴いて、「優しい気持ち」になっていただけると嬉しいです。

この記事が参加している募集

私の勝負曲

私のプレイリスト

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?