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今更人に聞けない四字熟語vol.8「金城湯池」「百花繚乱」

「金城湯池」(きんじょうとうち)

【意味】
非常に守りの堅いたとえ。また、他から付け入り攻め込みにくい堅固な備えのたとえ。
「金城」は金で築いた堅固な城。「湯池」は熱湯をたぎらせた堀のこと。

【語源】
このことばは「漢書」に古い例があります。 范 はん 陽 よう の地を攻める武将に対し、知恵者の 蒯 かい 通 とう が進言します。
「敵の城が降伏したら、大いに優遇してやってください。でないと、周囲の他の城も降伏をためらい、まるで金の城を熱湯の堀で囲むように、守りを固くしてしまい、攻められなくなります」金の城、熱湯の堀に攻め込むのは難しいので、「難攻不落の場所」の意味になります。「金城鉄壁の(=攻め込むのが難しい)場所」とも言い換えられます。

【例文・使い方】
(1)「あそこは、ほまれスーパーストアの金城湯池の区域だ。
(2)金城湯池であるあの城は、攻め落とすのは無理だろう。
(3)金城湯池だったと有名な城を観光しにいく。

お城は外敵から簡単に攻め落とされないようにするために、堀を深くして水を流すことによって進路を制限するといった工夫がなされています。そのことが、金城湯池の「湯池」という言葉にも表現されています。


「百花繚乱」(ひゃくかりょうらん)

【意味】
いろいろの花が咲き乱れること。 転じて、秀でた人物が多く出て、すぐれた
立派な業績が一時期にたくさん現れること。
花々・人物・無機物など、様々なものを対象としてその華麗な様子
を賞賛する場合に用いる。 また、物理的に存在する事物ではなく才能など
目に見えない要素を対象する用例もある。

【語源】
中国の詩人陶淵明の詩「九華詩」に由来しています。その詩の中に「百花麗
春日、乱彩鋪前園」という一節があり、これが日本に伝わった際、花が咲き乱れる様子を表す表現として広まったのです。

【例文・使い方】
(1)春になると公園は百花繚乱となり、人々がその美しさを楽しんでいた。
(2)新しいアイデアが飛び交う会議は、まるで百花繚乱のようだ。
(3)毎回、オリンピックに集まる選手は、百花繚乱である

現代では、芸術や文化、自然など多くの分野で「百花繚乱」という言葉が
使われ、美しい光景や多様性を表現する力を持っています。
今や時代は多様性(ダイバーシティ)性別や年齢、国籍、障がいの有無、性的指向、宗教・信条、価値観などが異なる人々の属性を尊重する考え方が基本。

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