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横須賀について考えたい

2ヶ月前に、働いている地域に関する記事を書いた。

このときはまだ横須賀で働いていることを公表?していなかったし、
地元の人の目に、なにか悪意があるように写ったらいけないと思って
地名を伏せて書いていた。


一昨日、仕事帰りに本屋でこんなものを見つけた。


吸い取られるように手に取った。
一応ぱらぱらとめくってはみたが、なんとなく
自分がそれを購入することはすでに決まっているように思えた。

購入して2日が経つ。
まだちゃんと読んではいない。
でも、
すでに
存在が、私に影響を与えている。

存在を反省しろ、って、最近のドラマのセリフと正反対だな。


横須賀で働くようになって早2年。
あまり好きになれないと思っていた自分に、
悪くないかも、と思う自分が追加されつつある。
何かを好きになれないって
全然悪いことじゃないはずなのに
それだけで嫌な気持ちになるのはなぜだろう。

特に私の場合、毎日に関わる職場だったから
好きになれればもっとうまくいくかもしれないのに、とか
そんな期待を込めていたから余計に。

横須賀は、不思議な街だ。
先程紹介したエッセイ「ヨソモノ」を見つけて、それを改めて感じた。
だって、ヨソから来た人の視点をかき集めてエッセイ本を出すなんて
なんだかそれって、すごく横須賀っぽい。

今までずーっと、掴めていなかったんだと思う。
輪郭。
横須賀って、要するにどんなところか
に対する答えが
確実なものが出せなかった。
だってそこで毎日働いているのに
わからないなんて、なんだか格好悪くて。

人は、わからないものを嫌う。
というより、恐れる。
恐れを、嫌い、という感情にすり替える。
だって怖いから。
自分が怖がっていることを自覚したくないから。

人にラベルをつけて、分類して、
なんとか安心しようとする。

私にとって、横須賀はずっと、怖いところだったのかもしれない。
わからない。
人だって
優しいのか意地悪なのかわからないし
気候だって
住みやすいのか、やすくないのか
わからない。
よく知る前に
焦って分類しようとしたから
「好きじゃない」に入れてしまっていたもの。

初めて、地図を買ってみた。
私は基本アナログ人間だが、土地勘はすごく悪い。
google mapを使っていても、よく道に迷う。

いつか欲しいと思っていた。
紙で、全体を、できるだけ詳細に把握できるもの。
初めて自分で買った地図は、横須賀市の地図。
私だけの地図。
だって、知りたいから。
もっと横須賀のことを知りたい。
好きか嫌いかなんて、正直どうでもいい。
人だって、本当に相手のことを好きかどうかを判断するのに
私たちの人生は短すぎる気はしないか。
とりあえず、知ってみる。
なんだかなーと思いながら、付き合っていく。
それが、ヨソから来た、私の使命だと信じて。

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