となり町で働くということ

幼少期から海外に移住した経験等もあり、新しい土地や文化に対して
あまり違和感なく受け入れてきた私だが、ここにきて、思わぬ障壁が。

地元と10kmくらいしか離れていない隣町。
ここで1年半前から働き始めた。が、慣れない。

会社になじめていないからそう感じるのか。
でも最近は緊張しないで話せるようになってきたんだけどな。

みんないい人だし。

ここは基本風が強い。
やっぱり地元とは違う。

こっちに来るようになって唯一良いと思えたのは鳩くらいだ。
ある日、駅のロータリーを歩いていたら、
鳩たちが座り込んで日向ぼっこをしていた。

そのうちの2羽なんて、仲良く連れ添って、まるで夫婦だ。
鳩って、こんな風にくつろぐもんだっけ。
まぁ普段注目しないからかもしれないが、なんか好きだった。
それだけ。


旅行は好き。
知らないところにいくのも好き。
自然も好きだから、いわゆる田舎と呼ばれる場所も好き。
ここはたぶん、中途半端?
都会すぎず田舎すぎず、でもやっぱり田舎。
人との関わり具合が田舎。
その辺を歩いていても、視線を感じる。

タイに旅行にいったとき、一番感動したのは、ヒトビトの無関心さ。
私がもし信号の真ん中で一人フラッシュモブを始めても、恐らく
嫌な顔をする人はいないと思う(憶測すぎる)

ここは真逆。普通に歩いていても視線を感じる。
ちょっと派手な服とかを着ていたら余計だと思う。
私が住んでいるところから10kmくらいしか変わらないのに。

もちろんそう思い込んでいるだけの可能性もある。


好きになれない。
仕事も街も。


一人暮らしを検討してみた。
しばらく実家暮らしだったから、環境を変えたかった。
職場に近いエリアは、選択肢には入らない。


嫌いじゃないけど、ここで生活している自分を想像できない。
かと言って、他に特別住みたいと思える街もない。


ああ、自分て意外と住む場所にこだわり持つタイプだったんだな。


好きじゃない土地で過ごす利点、あったわ。
自分のことが、前よりちょっとわかるようになる。

雰囲気にのまれやすい私にとって、のまれる雰囲気がないと
自分をより冷静に俯瞰できる。


それから


家を探すようになって感じたこと。
電車を一個乗っただけとかなのに、街によってカラーが全然違う。

最近は駅前とかが同じようなチェーンのお店で埋まってきたけど、
それでも歩いていると、それぞれの個性が垣間見える。

ファミリーが多いのか単身が多いのか、商業施設が多いのか畑が多いのか、雪が降るのか坂が多いのか海が近いのか、その他さまざまな要素で、街の様子がだいぶ変わる。

一方で、同じ電車の沿線だと、結構似たり寄ったりなところがある。

まちづくりとかって今まであんまり興味を持ったことがなかったけれど、こうして自分が住む街をちゃんと選んでみると、見えてなかったものが見えてくる。


唐突に、そしてどうでもいいけれど、
将来は長崎に住みたいな、なんて思う。

たぶん、5~10年後くらいの未来の話。


人生設計とか皆無なのに、そこだけはなぜかぴんとくるものがある。

まぁ、住んでも住まなくても、楽しみかな。

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