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元総合格闘技選手が病気を乗り越えプロマラソンランナーを目指す〜マラソン2時間15分切りを狙う早稲田留学生〜

 ジェイクは日本に来てプロマラソンランナーになる為に活動している早稲田の留学生。彼は次に出る大会でマラソン2時間15分切りを狙っている。

 中学生の頃から走ることに興味はあった。しかし、14歳に患った病気で2度の手術を受け、18歳まで走ることができなかったという。
 大学時代には総合格闘技に興味を持ち、プロの総合格闘技選手を目指して活動しながらランニングを行なっていた。
 24歳、大学院修了後、再びランニングに本格的に興味を持ち始めた。そして、プロマラソンランナーになるために日本の門を叩いた。
 現在は市民ランナーのチームである、
「Team MK」で練習を行なっている。
 
 現在のベストタイムは
 10km:29分33秒 ハーフマラソン:65分27秒
 である。

 そんな彼の裏側に迫った。

記事の詳しい内容はYouTubeにも掲載されております。
是非そちらもご覧になってください。




2度の手術を乗り越えて

 現在はプロマラソンランナーを目指して走ることができているジェイクだが、彼には辛い過去が存在した。
 
 中学生の頃からランニングに興味があったジェイクは、14歳に病気を患ってしまい、走ることが出来なくなってしまったのだ。2度の手術を得て、ようやく走ることができるようになったのは18歳。4年もの歳月をジェイクは闘病に費やすことになったのだ。


普段の食事の様子。ヘルシーな食事を心がけているようだ。

 18歳になり、アメリカの大学に進学したジェイクは、病気の影響で挑戦した総合格闘技に興味を持ち始めた。
 次第にランニングよりも総合格闘技に惹かれたジェイクは、総合格闘技のプロになることを決意し、アメリカで修行を行うことを決めたのであった。
 こうしてジェイクの総合格闘技選手としてのキャリアは始まった。

毎朝食べているサンドウィッチ
見た目にはこだわらないようだ(笑)

総合格闘技からプロマラソンランナーの道へ

 大学時代にはアメリカで総合格闘技のプロの選手を目指して活動していた。
 体重も現在よりも10kgも増えていて、総合格闘技の才能があったようだ。

総合格闘技を行っていた当時はパワフルな印象である

 総合格闘技プロの選手を目指して活動していたジェイクだが、個人でランニングも行なっていた。

 ただ、当時のランニングに関しては
 
「アメリカの大学にいた時は、総合格闘技の練習を行なってから、走りに行こうか、といった、気軽な感じで走っていた。なので、速くなるための練習は行っていなかった。」

 と気軽に行なっていたことが伺える。
 しかし、同時に彼のランニングに対する愛も伺えた。

「総合格闘技の練習を行なっている時、スパーリングなどの、実際に戦う練習は好きだったが、ドリルなどの実際に戦わない練習は退屈だった。けど、ランニングは嬉しいし、いつでも行きたくなる」

 そんな走ることが大好きなジェイクは、大学を卒業し、大学院へ進み、次第にまたランニングに興味を持ち始める。
 大学院を卒業する頃には5000mを15分15秒ほどで走れていたという。
 そして、本格的にランニングを始めることを決意した。

プロマラソンランナーを目指して日本へ

 ジェイクは短い距離を走る為のスピードに自信はなかったが、長い距離を走るスタミナに自信があったようだ。
 そこで、長い距離で戦うことを決め、マラソンに集中することを決意したそうだ。そして、プロマラソンランナーになる為に、マラソンの強い日本で練習したいと考え、早稲田大学で日本語を学ぶプログラムに参加し、日本の門を叩いた。

「日本のランニング文化はすごい。箱根駅伝を走った選手や実業団で活動している選手など、速いマラソン選手がたくさんいる。」

 実際ジェイクは
「マラソンで2時間10分を切るランナーは日本では100人程いるのに対し、イギリスでは5人ほどしかいない」と言っている。

大学の授業がある為、朝6時から練習を行なっている

 ジェイクは日本に来てからは、実業団の選手と遜色ない実力を持ったランナーになる為に、1日2回練習を行い、月に1000キロもの距離を走っているという。日本に来てから走っていない日はまだないそうだ。

 日本では実業団や大学の陸上部には入ることができなかったため、市民ランナーのチームである「Team MK」にて練習を行なっている。
 昨年の9月に日本に着き、日本語も不自由であった為、親切にしてもらいとても感謝しているようだ。

「クレイジーな夢があるのですが、プロのマラソン選手になることです」

 幼い頃に病気を患い、2度手術を受け、総合格闘技を経てプロのマラソン選手への挑戦。まさしくクレイジーな彼の挑戦がこれからも楽しみだ。