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数億失う中で生まれるあなただけのストレングス(強み)

前回はそもそもストレングス(強み)とは?を簡単に説明しましたが、今回はどうやって強みが形作られていくのかを記事にしてみました。

この記事を通して「自分の強みや良さを見つけてみたい」と思うきっかけになれたら嬉しいです。

では、早速内容を見ていきましょう!(最初はちょっとだけ生物の授業みたいですが、そこはご了承ください)


まず、私たちのストレングス(強み)は脳の中にあるシナプスの役割が大きいとされています。
※シナプスとは脳細胞間を繋げ、細胞間の情報交換を可能にするための接合部分や構造のことを指します。

脳細胞は大脳で150億個前後、細かい部分まで含めると1,000~2,000億個あるとされます。
シナプスはその細胞間を繋げているので、ひとりひとりの活動を生み出す無数の糸を紡いでいるとイメージして頂けると良いですね。
そして、脳内で起こるニューロン(神経細胞)やシナプスの活動によってその糸が活性化され、行動が形作られるとされています。
※ニューロン(神経細胞)は他のニューロンに電気信号を伝えようとし、その電気信号を繋げる部位がシナプスです。

ニューロン、シナプスの脳内の活動によって行動が生み出され、ストレングス(強み)が創られていくというわけですね。

では、いつニューロンは生まれ、シナプスが繋がりをつくり始めるのでしょうか?

実は最初のニューロン誕生は受胎後42日後。

そして、120日後には約100億個になるんです!

これを計算してみると1秒当たり約9,500個のニューロンが誕生していることに(目まぐるしい成長のひと言ですね…!)。

生まれるおおよそ60日前にはニューロンは互いに繋がり合う活動を始めるとされ、3歳までには100億のニューロンは15,000のシナプスによる繋がりを持つとされています。

ここまでで生まれる前から幼少期までの間で脳には目覚しいほどの成長が起きており、脳内で糸の生成(繋がり)が進んでいることがわかりますよね。

だがしかしです。ここでいったん成長の方向性が変わります。

何が起きるのでしょうか?

多くの生成された糸が自然と活用されなくなり、これまで形作られてきた繋がりが崩れ始めていくんです。

3歳から15歳までには数十億のシナプスの繋がりが減少し、16歳半ば頃には失われ再構築しないと言われています。

失われていく中でも遺伝的要因や幼少期の経験がいくつかの繋がりや活用をスムーズにするとされています。

遺伝や経験によってその繋がりが変わるということですね。

実際に3歳ごろ測定したパーソナリティ特性と26歳での結果がかなり似ていたという調査もありました。

このように、いくつかの繋がりは活用されなくなる中で減少していきますが、他の繋がりは育まれ、活用され、さらには発展していくことでその人なりの形が確立されていくとされます。

そして思春期までにはニューロンやシナプスの繋がりは出来上がり、その後はあまり変わらないとされます。


さて、ここまで読んでみてどのように感じましたか?

もしかすると繋がりが失われることが気になったという方もいるのではと考えています。

そこで考えてみてください。

失われる一方で何がなされてきたのかを。

それは、あなたにしかない形が出来上がってきたということです。

つまり、あなたにしかない強みや良さがあるということです。


様々な経験を通してその人に合う形ができあがってきたということですね。

これはよく道路に例えられます。

自分の中にある効率の良い道を見つけられたとしたらどうでしょう?

高速道路や有料道路は早くて良いと思うけどコストを考えた結果、避けて皆が通る道を選ぶ方法もあると思いますが、実は他に”あなただけが通ることができる道”があるとしたら。

しかもその道は過去にあなたが時間を投資をしていたからこそすでにできあがっているので、今から新たな道路を作るため、ましては通るためにコストを費やす必要はありません。

そして、その道はあなただけのものなのでスムーズに動くことができます。もしかすると高速道路を超えるかもしれませんね。

これを探さない手はないと思いませんか?


自分のストレングス(強み)を活かすことで仕事への満足度や効率、学業においても自己効力感(できると思える力)が上がるなど様々な良い結果が得られています。

このような結果ももちろん大事ですが、強みを活用することの良さは「自分らしくあること」でありウェルビーイングが高まることだと考えています。

自分らしさが「社会の中で自分の価値を感じられること」にも繋がります。


あなたらしさ、強みに目を向けることで探してみませんか?


※興味のある方はこちらも併せてどうぞ!


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