読書記録『美術の進路相談』
『美術の進路相談』の著者は、中学校の美術の教員を経て、現在は大学で美術を教えるイトウハジメ氏。本書は、美術系の進路を検討する中高生とその保護者に向けて書かれています。
進路相談といってもデータ満載の堅い内容ではありません。イラストが多めで、気軽に楽しめる一冊です。
最近、知り合いの高校生が美大に行きたがっているという話を耳にしました。でも、親御さんは、美大を出たら仕事に困ると考えているようでした。
この本を読むと、美術に関わる仕事としてイメージが湧きやすい画家やデザイナー、イラストレーター以外にも、美術の経験を活かせる様々な職業があることが分かります。また、美大ならではの「学費(画材代がかかるため)と浪人率の高さ」は、美大を検討する上でおさえておきたい現実だと思いました。美大もいいかも、と思い始めている人にちょうどいい本だと思います。
美術を進路先として検討しないとしても、純粋に絵を描くことを楽しんでみようと思わせてくれる本でした。
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