読書記録『新しい考え』
吉本ばななさん、何年も前からnoteで執筆されているのですね。
実家の用事で帰省した日の夜、たまたま吉本ばななさんのnoteにたどり着きました。
翌日、実家の片付けの途中で見つけた小学6年生の時の日記帳には、吉本ばななさんの『キッチン』と『TUGUMI』の読書感想文が。
不思議なご縁を感じ、東京に戻ってから吉本ばななさんの近著を読み進めています。
吉本ばななさんの文体はとても柔らかいのですが、メッセージは鋭い刃のよう。一つひとつのエッセイに著書の教えがとてつもない熱量で凝縮されています。
受け止め方は人それぞれだと思いますが、わたしは「違和感に気づいても、悩むだけで自由になる努力をしてこなかったよね」と厳しく突き付けられたように感じました。本当のことなので、反論もできません。
その通りなのです。
嫌われたくないから、苦手な人にも八方美人な態度をとってきて、結局自分がしんどい思いをしてきたシーンの数々や年月が思い出されて冷や汗がでそうでした。
「いやな感じ」のことや人間関係をやめる努力は、あまりしてこなかったと思います。それよりも、荒波を立てたくなくて、がまんすることがほとんどだったかもしれません。
人生後半戦、「いやな感じ」のことからはできるだけ距離をおき、「いい感じ」を増やしていきたい。手厳しいけれど、人生を開運させていく上で、本質的な気づきを与えてくれたエッセイでした。
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