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キャリアの停滞に不安を覚えるあなたへ「自己成長につながる行動を!」|株式会社PGN-consulting:中原士郎【No.3】

仕事は人々の生活を豊かに、かつ快適にするために行われる活動です。どのような仕事であっても、お客様からの「ありがとう」があってこそ成り立っています。

「お客様に満足してもらう」「自分が思い描くキャリアを実現をする」ためには、自己成長につながるアクションをとり続ける必要があります。自己成長に向けて動き出すと、思いがけない出会いによって、今までは気づけなかった自分の天職に出会えるかもしれません。

今回は、30代後半を迎えてからキャリアチェンジを果たした、株式会社PGN-consultingのコンサルティング責任者、中原士郎(なかはらしろう)さんにインタビューしました。

「キャリアが停滞している」と感じている方にとって、どのように動けば現状打破できるのかをお話ししていただけました。キャリア実現をしたい方は、ぜひチェックしてください。

SEから人事・経理、独立を経験。そして、創業融資コンサルタントへ

ーー改めて、自己紹介をお願いできますでしょうか?

株式会社PGN-consultingで創業融資のコンサルティングの責任者をしております、中原士郎です。 

私たちの事業としては、創業融資のコンサルティングを主に行っています。創業融資のコンサルティングとは、お客様が金融機関から事業資金を借りるサポートをすることを指します。

ーーこれまでにさまざまな経験をされているとうかがっているのですが、経歴についてうかがってもよろしいでしょうか?

経歴としては、最初に正社員としてSEに就職し、約15年半ほどいました。そのうちの12年半はコンサルタントとして働いていました。残りの3年間は人事や経理、その他管理部門を経験しました。

その後、一度はSEとして独立したんです。そのときに自分で事業資金を借りるために融資を受けた経験があります。その経験を活かして創業融資コンサルタントに転身し、現在に至るわけです。

ちなみに、独立時に融資を受けた際は、融資の知識がありませんでしたから、コンサルタントに依頼しましたね。

「自己成長が足りない」それがキャリアを広げる原動力になった

ーー独立するって結構勇気がいる行為だと思いますが、最初のハードルをどうやって超えられたんですか?

実は、15年半ずっと同じ会社に勤めていて、その間に部署が変わったり戻ったりするなど、転職に近い経験はあったんです。

しかし、30代後半になってこのまま40歳を超えて、定年を迎えるキャリアはありえないと思いました。ずっと同じ環境にいると自己成長に限界が来るだろうし、もっとチャレンジしたいと思ったことから独立を決意しましたね。

ーー「自己成長をしたい」という言葉がありましたが、いつ頃から意識されていたのでしょうか?

自分が自己成長を意識し始めたのは30歳を超えたあたりでした。20代のときは、日々触れる業務が新しくて、自発的に行動しなくても成長している感じがありました。

しかし、30歳を超えた頃から、自分の成長が鈍っているなと感じ始めたんですよ。会社のことや仕事の進め方、お客様とのやりとりも大体わかるようになってきて。

業務を一通り経験するなかで、成長の曲線が鈍ってきたと感じ始めたんです。そこから、「このままではまずいな」と思い始めました。

ーー世の中を見ていると「わかることが増えたから学ばない」というスタンスの方が多いと思います。そのなかでも、自己成長を求める姿勢を崩さなかったんですね。

そうですね、詳しく話すと20代前半のときって「今年はこの技術を身につけたから」「大きな案件を任せてもらえたから」というように、業務のなかで成長を実感できていたんです。

しかし、20代後半から30代前半になると「この案件は以前〇〇だったから、こんな感じにやれば大丈夫」と感じる機会が増えてきて。日々の業務を考えながら進める機会が少なくなってきて、「成長が鈍り始めているのでは?」と危機感を覚えました。

ーー実際に独立というか、いろんなアクションを起こされてみて、自己成長ってどんな風に変化していったんですか?

独立したのは30を超えたくらいで。成長が鈍っていると思い始めてからは、勉強しなおしたり、本を読んだり、セミナーに参加したりしていました。そこから独立までは、だいたい8年くらいかかりましたね。

独立する前は自己成長が目的だったので、「勉強しなきゃ」くらいの温度感でした。しかし、独立して以降は常によいサービスを提供するために、「勉強しなければダメ」と思うように考えが変わったと感じています。

ーー独立してからのほうが「このままじゃやばい」という焦りから、自己成長に関する義務感が増したということでしょうか?

そうですね。失敗ができないからこそ、独立してからは「背水の陣」に近い意味合いで自己成長につながる勉強に力を入れていました。だからこそ、学びに関する質も独立してからのほうが高まったように思います。


勉強会や交流会などに意欲的に参加する中原さんの様子※左上が中原さん

本当の意味でお客様の人生に貢献をしたかったから創業融資コンサルタントになった

ーー創業融資コンサルティングの仕事をしていて一番楽しかったこと、挑戦してみたいと思ったきっかけなど教えていただけますか?

きっかけから話しますと、15年半勤めた会社から独立し、融資を受けたときにコンサルタントから「ITもいいけど、創業融資コンサルティングを一緒にやろうよ」と誘われたんです。

そのときに、SEの仕事は楽しかったんですが、システムを作って企業に納品し、オペレーションが改善されることはあっても、実際にその企業の担当者の人生が変わるわけではないというモヤモヤがありまして…。

ーーSEの仕事では、やりがいやお客様に貢献できている感覚が少なかったのでしょうか?

SEの仕事は楽しかったですよ。もちろん、やりがいもありました。システムを作ってお客様に納品し、オペレーションが改善されたり作業がラクになったりすると「ありがとうございます」と感謝されますし。

ただ、そのお客様の人生が変わるかといえば、全然変わらないんですよね。その点、創業融資のコンサルティングって、人が人生をかける瞬間に、必要な資金を引っ張ってくるのをお手伝いするわけでじゃないですか。

その貢献度って、すごく高いと思ったんですよね。そう考えたときに「これだ」と思い、創業融資コンサルタントへ転身したんです。

ーー表情を見てもわかるのですが、本当に楽しくかつやりがいを持ってらっしゃると感じました。

独立・起業って、その人がやりたいことをやるために会社員を辞めて事業を立ち上げるじゃないですか。やはり、自己実現するためにはお金が必要ですよね。

創業融資コンサルティングの仕事には、「本当の意味でお客様のやりたいことを実現するサポートができること」に魅力があります。

実際、お金を借りられなかったら起業することが難しいじゃないですか。それを支援することで、やりがいを感じています。SEから創業融資コンサルタントになったことは、自分にとって大きなターニングポイントでした。

ーー「お金=幸せ」ではありませんが、お金は何かをするために必要なものですよね。

おっしゃる通りです。資金に余裕があれば、選択肢が多くなりますからね。

経営には「ヒト・モノ・カネ」という言葉があると思います。すべて大切な要素ですが、結局、お金がなければ人を雇ったり、ものを購入したりできないわけですから。

経営の根幹の部分をお手伝いできる仕事で、創業融資コンサルティングは資本主義社会において、欠かせないと感じています。だからこそ、やりがいが大きいんです。

融資が決まった瞬間は何にも変えられない達成感がある

ーーいち職業人として、長いキャリアのなかで一番の成功を教えていただけますか?

やはり、創業融資コンサルタントとしての成功っていうのがあります。お客様の融資が無事通過してお金を借りられた瞬間ですね。

過去に一番印象が強いのが、自己破産をされた方がいて。その方が飲食店を立ち上げたいっていうときに、いろんな事務所や他のコンサル会社に行っても全部断られていたんです。

しかし、最終的には3000万円くらい借りられて、その融資が決まった瞬間は、今でも印象的なお仕事でした。

ーー素朴な質問ですが、自己破産してても創業融資をはじめとした融資って受けられるんですか?

受けられますよ。もちろん、自己破産してから何年経っているか、自己破産の内容などによりますが。

自己破産したからといって、未来永劫融資を受けられないわけではないです。一定の条件をクリアしていれば借りられます。

ーー過去に自己破産した事業で再び申請するとなると、やはりハードルは上がりますよね?

そうですね。そのときはうまくいかなかったけれど、今はどうしてうまくいくのか、その中身が見られます。中身によっては全然融資を受けられます。でもそれを一人で考えて、金融機関の視点から説得するのは難しいですよね。

私は年間200件ぐらいのコンサルティングをやってきて、さまざまな銀行の対応を見てきた経験があります。

その経験を活かして、「多分こういうときは銀行がこう考えているだろう」と予測しながら「今回はこうしましょう」というアドバイスを現場でお伝えしています。

早くチャレンジしなかったことが大きな後悔

ーー成功の反対で、失敗・後悔などはありますか?

後悔でいえば、自分は38歳まで会社員をしていましたが、もっと早くにチャレンジしていたかったと思っています。

独立してからの経験は、会社員時代とはまったく異なるものでしたし、もっと早い段階で色々な経験をしていればよかったと感じています。

ーー動かなかったことによる後悔は残りますよね。では、過去の自分に声をかけるとすれば「早く動け」と声をかけそうですか?

そうですね。「まず動いてみろ」ですね。実は、私がコンサルの仕事を始めたのも、たまたま誘いを受けたから。それがすべて動いていたからこそ、チャンスが巡ってきたんです。

やっぱり動かなければ、チャンスは来ないじゃないですか。早く、そして多く動いている人のところにチャンスは来るだろうなと思っています。

「お客様の深い部分まで関わり、自己実現をサポートする」それが夢であり目標です

ーー中原さん個人としてのビジョンやミッションについてお聞きしたいんですが、どんなものになりますか?

ビジョンとミッションに関しては、一人ひとりの自己実現をお手伝いすることですね。特に、私の仕事はお金という一番大事な部分のサポートをしています。

さっきのやりがいの話に少し戻りますが、SE時代から物づくりに提供してきた経験があります。自分で手がけた仕事にこだわりを持つ姿勢は、現在の業務にも引き継いでいます。

創業融資のコンサルティングでいえば、事業計画書の作成やお客様とのやり取りを、一つの作品のように捉えています。相談を受けてから融資されるまでの業務を一つの作品として、そのものづくりへのこだわりを大切にしているんです。

ーー結果ももちろん大事ですが、その過程や出来上がったもの全体をちゃんとした作品として提供したいという思いがあるんですね。

結果も重要ですが、過程や最終的に出来上がるものに対するこだわり、それを大切にしたいですね。

ーー最後に今後の中原さんについてお聞かせください。少しコーチングっぽくしてみたいんですが、60歳の中原さんが今の中原さんにアドバイスをするとしたら、どんなことを言いますか?

アドバイスするとしたら、「もっと人に頼りなさい」と言うかなと思います。自分はどちらかというと、全部自分でやりたがるタイプなんです。

逆にそれがこだわりにもつながるんですが、自分の限界も作ってしまうんですよね。もっと人に仕事をお願いするとか、人を信頼して頼るようにするべきだと、60歳の自分は言うと思います。

ーーそれを踏まえて、今後の中原さんがやりたいこと、夢みたいなものを教えていただけますか?

業界的な話になりますが、今、AIが出てきているじゃないですか。創業融資の世界にもAIが入ってくると思っていて。

そうなると、自分がやっている創業融資コンサルティングの仕事の重要性が下がるかなと予想しています。5年後、10年後にはAIの判断によって融資が決まる世界がくるかもしれません。

そういった世界になると、日々の企業活動や準備がどうだったかが重要になってくると思っています。なので、お客様のもとへもっと深く入っていきたいというビジョンを持っています。

ーー「深い付き合いを通して事業のサポートをする」というビジョンは、本当に大切なことですね。

お金を借りる瞬間だけではなく、トータルで長いお付き合いをして、事業戦略にどう影響を与えるか、企業にどうサポートを提供するかを考えています。

いつでも・どんなことでも、この人に相談すればいいと思ってもらえるような存在になりたいです。

あとがき

第3回目のオンラインショッキングは、株式会社PGN-consultingで創業融資のコンサルティングの責任者をしている中原さんが登壇。

「人が人生を賭ける瞬間を支援できる貢献度の高い仕事」だと創業融資コンサルティングの仕事を評価しており、収録時には中原さんの仕事に対する思い・情熱を感じられました。

キャリアについては「学び続けることの重要性」について語っていただき、編集部にとっては「現状維持=退化」だと改めて感じる時間となりました。

キャリアにおいて成功し続けるためには、自己成長につながる行動をとることが欠かせません。それは、今の仕事を続けるにしても、転職・独立するにしても同じことです。

もし、独立・起業を検討している方は、融資を活用して独立した経験を持つ中原さんとお話ししてみることを強くお勧めします。

Facebookアカウント:中原士郎
企業HP:株式会社PGN-consulting

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