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ジャッジと善悪

これはいちばん代表的な二極かと思う。天使と悪魔、正義と悪といった普遍の物語というか。これは時に命を脅かすものとしての肉体意識の警報とあいまって勢いよくぐるぐるとまわる。これは要するに、その危険を排除しないと安心できない!というものだ。
虐待、いじめ、誹謗中傷、性犯罪、汚職、ブラック企業、戦争、革命、征服、報復などといった歴史を持つ。こういった争いに疲弊しながら、それらが終わることを切に願い平和な世界を夢見てきた。人類の悲願とも言える。

この「悪」という領域をいかに解放・統合するか。

重要なのはジャッジと感情の取り扱い

スピリチュアルで自分の意識を掘っていくというのは、自分の認識の可能性を広げていくことでもある。この世界でジャッジや正しくある必要性を手放せと言われるのは、それが認識の可能性を狭めているから。感情を手放すのは、語弊を恐れずにいうなら邪魔だからだ。感情に囚われるとその先の可能性に手をつけられない。要するにジャッジや感情は、意識の中を広く見渡そうとするときに視界を悪くする要因になっている。
念のため言っておくが、それに囚われてはいけないとかっていうことじゃなく、(そのそも人は感情を体験するために生まれてるし)例えるなら車を運転するならまず免許はとろうかっていう話だ。ジャッジのある敷地内なら無免許でも運転できる。別に車なんて運転してもしなくてもいい。

ー ジャッジ ー


ジャッジは言い換えれば良し悪しの判断。正しくある必要性もこれに入る。悪いと判断すると、そこにある可能性を否定するとも言える。拡大した意識というのはall in oneで漏れなく全部入ってる状態なので、否定するとそこが影のようになって見えないままになってしまうのだ。ジャッジで全体の半分が否定される。
これは3Dの物体を一方向からしか見ないのに似ている。後ろも見ようよということ。なんなら横からとか、上からとか、斜めからとか下からも見ちゃおうぜって話。そうするためにはジャッジは不要だ。

ー 感情 ー

感情はジャッジと深く結びついている。許せないといと思うとき、憎悪とか悲しみとかそういったネガティブ感情が許すことを否定する。そして正しくある必要性が正義の鉄槌を振り上げて断罪しようとする。正義と悪は実は同じものだ。そこにあるのは否定と「わかってほしい」という承認欲求だ。承認欲求もまた手放せと言われる代表格。

憎悪とか悲しみとか、しっかり認識せずに許そうと思っても自分に嘘をつくことでもある。これだと本末転倒だ。一番の目的は意識の中に何があるか認識することなので、「憎悪があるなぁ」「悲しみがあるなぁ」「許せないと思っているなぁ」「間違っていると思っているなぁ」「悪い奴がいると思っているなぁ」「死ねばいいのにと思っているなぁ」これでよい。
そんなに難しいことでもないと思う。どう思っているか、どう感じているかをチェックするだけ。その感情が自分の中から溢れてきたら、溢れるままにすればいい。呼吸と共に吐き出してもいい。これを感情の解放という。
感情を解放すると認識が容易になってることに気づくと思う。

人は自分がどう思っているかを口にするのだけど、案外認識をしていないものなのだ。認識していない意識のことを無意識という。チェックシートにチェックしていく感じで自分の愚痴を吐き出してみるとゴロゴロ出てきておもしろい。

ー 統合 ー

敵対してる相手だとか、闇の組織だとか悪魔だとか、そういった相手を自分の意識だと認識するのは難しいように感じるかもしれない。確かに、簡単ではない。なにしろ肉体の自分はそんなことやってないし。

でも例えば「悪魔」という言葉やそこに付帯する情報。ツノがあるとか怖い顔してるとか悪の道に誘惑してくるとかなんやかんや、それらはどこかから仕入れた情報だったとしても、今、自分の中にある情報だ。・・・あるじゃん。自分の中にその情報あるよね。それが映し出されてるだけ・・・・ということ。
もう知ってる情報だからそれを知らないとはならない。それを知ってることを誰より自分が知ってる。・・・どうしたって、あるってことを否定できないよね。
ここで統合、ああ、あるわって認識すること。

簡単じゃないのは、ああ、あるわって認識しても、いやーーーーー、いらんわーーーーって拒否したくなるところ。ただの情報だからいるもいらんもないのだが、生理的に受け付けない感がつきまとうところ。それをどんどん解体して、解放して統合する作業を繰り返す。

実のところ「悪魔」も「みかん」も大差ない。ただの記号のようなものだ。この記号には悪という意味があり、この記号にはみかんという意味がある。それだけのことなのだ。そこには善悪の入り込む余地がない。優劣もない。感情がつくとしたら好みかそうでないかくらいのものだ。どの記号が好き?くらいの。ただの「&」と「%」の違いしかない。目下の目標到達点はこの領域。




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