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ゆかり流、京都の歩き方。

「京都は私の庭」

と豪語する私の、私による、私のための京都の歩き方。

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本題に入る前に、注意事項を。

私は京都が好きです。好きなものに対しては敬意を払いたいし、秩序を保ちたいと考えています。

というわけで、これから挙げる「ゆかり流京都の歩き方」は「私へ。好きな場所に行くのなら、その土地に敬意を払うように。私より」というものです。
「京都をより楽しく歩く方法」「お勧めの散策ルート」を求めている方。すみません。今回のエッセイは何の参考にもならないと思います。ご了承ください。

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前置きが長くなりましたので、早速本題に入ります。
私の京都の歩き方は以下の三つ。

①必ずお参りをする。
②地理は事前に把握する。
③移動はなるべく自分の足で。

です。

①必ずお参りをする

京都の何が面白いって、京都の町そのものが「魔除け」だということ。
794年、都が長岡京から平安京に移りました。平安京が選ばれた理由は、そこが「風水上”結界”の役目を果たすのに相応しい土地」だったから。
そして、遷都の際は鬼門の方角に寺社仏閣を設置し、しっかり鬼門封じもしています。
そう、平安京はバリアが張り巡らされた最強の都。その平安京が今の京都市。いやあ面白い。

突然何の話だという感じですが、これが参拝をする理由です。
私は京都の人ではありません。「京都は私の庭だ」と豪語したところで、私が「よそさん」であることに変わりないのです。京都は私の地元ではなくよその土地。つまり、人様の御宅。
他人が突然、無言でずかずかと家に上がって来たら「泥棒!?」と当然身構えます。良い気分もしません。
よそさんの私が、人様の御宅に無言で入ったら、さてどうでしょう。
京都の町を守る神様に「鬼」認定されて、門前払いされるかもしれません。京の都は、鬼門封じの結界が張られているのですから。

京都を歩く際は「こんにちは」と京都の守り神に一言挨拶を。「静岡から来ましたゆかりです、お邪魔します」と自分の身分と断わりも入れて。
人様の御宅に上がる時と同じように、京都へ行く際も「ごめんください」の気持ちは忘れないようにしたいものです。

②地理は事前に把握する

地図、ではなく地理、です。
どの方向に何がある、と大体の位置関係を事前に把握しておきます。

それだけでも把握しておくと、道が合っていようが間違っていようが「まあ、方向は合っているから大丈夫!」という謎の自信が出てくるので、町の景色や営みを見ながら歩く余裕が出来ます。

その土地に行ったら、その土地を見て歩く。その町の特色は、写真や本を見ただけでは分かりません。
「郷に入っては郷に従え」。何をどう従えば良いのかは、実際に周りを見てみないと分からないことが多いものです。

ちなみに、地理を把握するには「市バスの路線図」が便利。
ランドマークになる神社やお寺がイラストで大きく描いてあるので分かりやすく、また、バスの路線も覚えられるので一石二鳥。重宝しています。
※京都市バスの公式HPでダウンロード(PDF)可能。また、市バス一日乗車券等を購入した際は、紙媒体で路線図をもらえます。

③移動はなるべく自分の足で

自分の足で歩く理由は二つ。
一つ目は道を覚えるため。二つ目は市バスの混雑を避けるため。これらの理由で、私は京都の町を自分の足で移動しています。

まずは一つ目について。
旅先で一番時間を食うのは、道を間違えた時。そうならないために、自分の足で歩いて、体で道を覚えるのが一番です(歩くと色々な発見もあるしね!)。

そして二つ目の市バスについて。
市バス、とても混んでいます。地元の方々、大丈夫ですか…市バスに乗れていますか...すみません...。

混雑している市バスに乗る度に、京都に住んでいる人の生活を阻害しいるのでは?と勝手に申し訳ない気持ちになっています。だから、バスに乗らずとも移動出来る距離は自分の足で移動します。
「私が乗らない分、一人でも多く地元の方に乗ってもらいたい」ということではありません。私が心情的にスッキリしないから、という自分本位な理由です。
好きで京都に行っているので、るんるん堂々と京都を散策したい。それだけです。

ただ、荷物だけは気をつけるようにしています。荷沢山だと、それだけで人一人分のスペースを取ってしまいますからね...。
そんなわけで、荷造りは市バスに乗ることが前提です。

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以上、私の、私による、私のための京都の歩き方でした。
ね、「より京都を楽しむ歩き方」の参考に全然ならなかったでしょ!(笑)

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