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身体運動学

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剣道をする前に人体の仕組みに関する基礎知識を身につけるマガジン 「剣道基礎理論」では、人体部位の専門用語の位置を把握していないと理解できない部分があるので、この記事で「股関節」「…
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#剣道

剣道を考えるとはどういうことなのか?極理論の書 解禁

剣道を考えるとはどういうことなのか?極理論の書 解禁

複数対複数の「師匠」と「弟子」の関係性の時代から、情報過多の時代、ネットの普及により、あらゆる剣道の情報が錯綜し、何を信じたらいいかわからなくなった。ネットが普及される前から「どの先生の言っていることが正しいのか分からない」といったことは当然のようにありましたが、何をどう信じて実行に移せばいいのでしょうか。

ところで、物事を思考するためには、「困難を分割せよ」とデカルトがおっしゃっていました。何

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人体取扱説明書:身体のパーツの意味と力の伝え方を「一」から学ぶ記事

人体取扱説明書:身体のパーツの意味と力の伝え方を「一」から学ぶ記事

スマブラをやる時によく、小ジャンプや着地キャンセル、1F乗りなどの技術をコントローラー使って練習していましたが、ところで剣道はどうでしょうか?それどころか他のスポーツでも「人体の操作制度」というものを練習してきたことはない。それどころか操作方法もわからず人体のテクニックも知らないのではないだろうか?

日本のスポーツ科学のレベル、指導者のレベルは非常に低くほとんどの日本人はそれゆえ「物理的な運動量

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身体に埋め込まれた4つの球体でヒトは動いている:「正中線」

身体に埋め込まれた4つの球体でヒトは動いている:「正中線」

回転運動の中心を意味する「軸」、物事の中心を表す言葉であるため、正中線の意味でも用いられます。日本剣道型二本目のテーマも「正中線」であり、剣道でも「真ん中の線を意識すること(正中線)」の意識づけという抽象的な概念は大事にしています。この意識づけに関しての操作は各人で調整するしかないのですが、どの辺を意識すれば、正中線の形成と身体の水平感覚を機能することができるのでしょうか?今回は「正中線」の意識に

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「頭の安定」と「顎の緊張の緩和」をするために「舌の位置」とは!?

「頭の安定」と「顎の緊張の緩和」をするために「舌の位置」とは!?

前回の首の説明

頭は柔軟であるので、揺れに弱い。更にヒトは前頭葉が発達したため頭は重たく、前方にズレやすい

これを改善するためには、前回、首の位置は「やや上向き」がベストであるという説明をしました。

ところが、これだけでは「頭の揺れを防ぐ」を完全に解消したわけではございません。

今回は「頭の揺れ」を抑えるための更なる装置である「舌」について説明していきたいと思います。

これは「舌ダンパー

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剣道の構え・動作解析① 剣道指導要綱では身につかない「自然体」の形成 99%やっていない構え

剣道の構え・動作解析① 剣道指導要綱では身につかない「自然体」の形成 99%やっていない構え

剣道の向上に取り組みたい場合、姿勢とは何なのかというものを追求しなければならない。それは剣道の基礎が原点ではなく、姿勢そのものの原点まで分割していく。このマガジンでは、剣道の基礎が「基礎」だと言いたいのだが、身体が一番動けるパワーポジションの追求を辿っていくと、宮本武蔵の「五輪の書」剣道の姿勢の基礎は明治政府以降の軍隊式の正しい姿勢の追求によって身体的合理性をかいたものが歪んで伝わっているのではな

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剣道の「左腰で打て!」の「腰」を解析する① 股関節の外旋を習得

剣道の「左腰で打て!」の「腰」を解析する① 股関節の外旋を習得

「左足・左手・左腰」「腰で打て」

この記事の前半は「腰」について、人の身体が「腰」によって、前に出るのか、「腰」と言われる部分を解剖学の観点で解剖していく。後半は「左」について、人の身体が「左」によって前に出るのか、剣道の極意をつまびらかにする内容。2本立てです。

また、「解剖学」は、上達の「コツ」ではなくて、他の正しい姿勢の極意とか、ほかの重力操作など、人体に負担なく移動させる極意に本当に必

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「肩」取扱説明書 剣道においての「肩甲骨」とは???

「肩」取扱説明書 剣道においての「肩甲骨」とは???

スポーツをやる時に「肩甲骨」が騒がれたりしますが、実際の所「肩甲骨」を使えているのかよくわかりませんよね。このブログでも「竹刀の握り方・構え」においての理屈を説明するために、更に掘り下げた理屈を提供し、最大限に肩甲骨を活かせた打突を目指していきたいので、この記事では「肩甲骨」「肩」の構造を深く理解していきましょう

まずは、肩の構造を理解せよ!画像があった方がいいのですが、肩の骨の画像とかはほかの

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「腰で打て!」は最悪な指導!体幹ってどうやって動かすの???構え調整指導法

「腰で打て!」は最悪な指導!体幹ってどうやって動かすの???構え調整指導法

「体幹は重要だ」

「肩甲骨は重要だ、股関節が重要だ」

じゃあ、それ、どうするの??重要だからなんでしょう

難しいですよね、人体の構造ってそこそこ複雑であり、筋肉の機能とかがしらないとやはりどのように重要であって、どういう風に操作するのかわからないでしょう。

では、正しい姿勢と構えを目指すために、じゃあ、どこを意識すればいいのか???

今回は、人体の胴体部分の操作方法を紹介していきます

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ハムストリングス・股関節の伸展を使わない現代剣道の左足裁きの非合理性

ハムストリングス・股関節の伸展を使わない現代剣道の左足裁きの非合理性

まずはハムストリングスの各筋肉の位置をチェックしましょう

ハムストリングスは、大腿二頭筋・半腱様筋・半膜様筋の総称で前屈みの姿勢を保つ時に働き、股関節伸展のトルクを出している。ただし、ハムストリングスの収縮力は同時に膝関節屈曲のトルクも出すので、膝が曲がってしまう。前屈みの姿勢を保つ場合は、それを打ち消してさらに膝伸展のトルクを維持するため、大腿四頭筋(太もも)が強く収縮する。

ハムストリング

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デブの少年剣士を救いたい 大型剣士はこうやって戦え!

デブの少年剣士を救いたい 大型剣士はこうやって戦え!

私も小学時代までデブだったからデブ救いたい

指導者の皆さん、どうかデブを救ってください

小学生中学生で一番モテる奴は誰ですか?

足が速い男の子ですね

そこにデブはいますか?

いないと思います。たまに足の速いデブはいますけど、

デブは球技・運動ができないから剣道流れてきたんです

でも、剣道はデブでもできるんだよというのを教えてあげてください。

デブを助けてあげてください。

じゃあ、

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剣道における「発声」の効果

剣道における「発声」の効果

筋肉は100%の力を発揮できないとよく聞いたことあるでしょう。

電気刺激を用いた実験で「発声」による神経系抑制の解除による筋力出力が結果として出ています。詳しく知りたい方は別のところで検索してください

私たちの身体の神経系には常に抑制がかかっています。

これは、

・強すぎる力を出しすぎることでの身体の損傷を防ぐため

・際限なく頑張れることによる疲労困憊を防ぐため

の2点があげられます。

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