Vol.102 自分をランクアップさせる【手紙の助け舟】
みなさま、こんにちは。喫茶手紙寺分室の西川侑希です。
日ごとに暖かくなりますね。今年は数年ぶりに少し開放的な長期休暇を過ごせそうです。みなさまのご予定はいかがですか。
時間があるようでしたら、大型の文具店に足を運んでみてはいかがでしょうか。
ランクアップさせる筆記具
文具マニアの私がおすすめする、自分をワンランクアップさせるための筆記具は、迷わず「万年筆」です。日常で使っていなくても、ただ持っているだけ、特別な時に使うだけでも大人の品格が感じられる筆記具だと思っています。
万年筆はボールペンよりも高価なため、書くことが好きな人のためだけの特別な道具のように感じられるかもしれません。
使ってみると分かるのですが、万年筆は所作に大人の雰囲気が漂うため、おしゃれでかっこいい印象をもってもらえますし、自分のモチベーションをあげるアイテムにもなります。ボールペンは書くために特別なコツが必要なく、ガシガシと誰でも書くことができますが、万年筆はペン先の角度や筆圧をペンと自分自身でお互いに調整する必要があります。サラサラ、ヌラヌラとした筆記の感触になるため、書いているときの所作が自然と滑らかになるのです。
インク瓶からインクを吸い上げて使用するタイプの万年筆を使用すれば、好きな色で書くことができ、自分だけの特別な1本をつくることができますよ。
ランクアップさせるノート
PC、タブレット、スマートフォンの普及でノートを使用する機会は少なくなってきていますが、完全になくしてしまうことができないのではないでしょうか。
ご自身のペンと相性の良い、書き心地・触り心地が良いノートを手に入れると「書く」ことが楽しくなりますよ。
ビジネスシーン以外でも、日記を書いたり、気持ちを書き留めることで「気持ちをアウトプットする」練習になります。誰にも読まれることがない状況で複雑な感情を言語化する作業は、手紙を書く際に活きてくることはもちろん、日常の言葉でのコミュニケーションでも重要だと思っています。
ことばを言い換えたり連想する力を養うことになり、的確に気持ちを伝えられるようになりますし、相手の気持ちを推し測る力も鍛えられます。
新年度を迎えて1か月。
筆記具・ノートをいつもよりも少し背伸びしてランクアップしてみませんか。
充実した、幸せを感じる毎日になりますように。
また来月お会いできるのを楽しみにしております。
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西川 侑希（にしかわ・ゆき）｜喫茶手紙寺分室 note ライター
手紙文化振興協会認定 手紙の書き方コンサルタント
愛知県名古屋市生れの名古屋市育ち。広告代理店で営業職として勤務したのち、メーカーで商品企画と広報を担当。「文具店が開ける」と言われるほどの文具マニア。
1年間で手紙を書く枚数は500通以上。最近は読書と釣りが趣味。
Instagram https://www.instagram.com/yuki__nishikawa/
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