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TEDxKeio High School Youth -Catalyst- Blog7 -Yukimi-


こんにちは!慶應義塾大学経済学部1年の齊藤由希実です。

私はTEDxKeio High School Youth -Catalyst-で、PRグループの採用チームに所属していました。そして、誰よりも採用チームが大好きです。このノートを執筆している今も、実は採用の頃の思い出に浸っています。

さて、このチームは、来年度のイベントを0から創り上げていってくれる、そんな高校1、2年生の新実行委員をお迎えするため、約4か月に渡って採用活動に奮闘しました。


採用チーム

なんとこの採用チーム、私が当初想像していた500倍大変で、その代わり2000倍やりがいにあふれるものでした。採用チームのメンバーは全部で3人。実行委員内で最多5つのチームを掛け持ちするタフすぎるメンバー、體育會の練習で大忙しの中、練習終わりにzoomに駆けつけるメンバー、チームを掛け持ちしつつもイベント直前に留学に行き、時差を乗り越えて参加するメンバー。そう、見ての通り全員普通ではないんです。

しかし、今考えると、このイレギュラーさが私たち3人の結束を強固なものにしてくれたように思います。私は採用チームメンバーを心から尊敬しており、このメンバーと同じチームで活動できたご縁に感謝しています。

-仕事内容


では、採用チームとは具体的にどんな仕事をしていたのか。応募者の方が提出してくれるESの添削をして、面接をして、採用する、それだけのことではないか、と考える方も多いのではないでしょうか。もちろん手順としてはその通りです。
しかし、今の私からすると、「面接」という表現にも違和感を覚えてしまいます。その理由は後程説明するとして、まず、採用チームの活動が本格始動したのは昨年の12月でした。そこで最初にぶち当たった壁は「私たち実行委員にどのような人物を迎え入れたいか」という問題でした。
メンバーたった3人でさえ、求める人物像はもちろん一致しません。例えば、臆することなく意見を言える、いわゆる「主体性・積極性」が最も大事だと考える人、来年度のイベントを担っていくことを踏まえ、「継続力」を重視すべきと考える人、そもそも来年度のことを私たちが決定してよいのかと主張する人、などなど挙げたらきりがありません。

そして次の試練は「応募者に提出してもらうエッセイ、いわゆる書類審査を点数化するかどうか」というものでした。そもそも誠意をもって提出していただいたエッセイに点数をつけるのはいかがなものか、仮に点数をつけるとして優先順位はどう決めるのか、問題は山積みでした。しかし、何よりも問題だったのは、これらの課題のリミットです。3月にイベントを控える中、新たな実行委員にできるだけ多くのことを経験してもらうには1月には募集を開始する必要がありました。既に残り1か月を切り、刻々と1月が迫りくる中、とにかく私たちは徹底的に話し合いました。時にはそれが朝まで続いたこともあります!今考えても決して健康な日々ではなかったですし、そのやり方があっていたのかはわかりませんが、メンバー全員が真剣に採用活動に向き合っていたことは確かです。

そんなこんなで私の年末は、「寝ても起きても採用」そんな言葉がぴったりでした。元日の朝8時、ずっとこだわってきた募集要項や応募フォームを公開した時の情景や達成感は、今でも鮮明に覚えています。

-インタビュー

さて、年始を迎えた私は既にやりきった気持ちでいっぱいでした。が、正直ここからが本番です。そう、いわゆるエッセイを通過した応募者の方のインタビューです。ここで私たちが最も大切にしたことは、「全ての応募者と真剣に向き合うこと」です。「インタビュー」という言い方が気になったそこのあなた、「面接でいいじゃないか」と。先ほども少し触れましたが、この「インタビュー」という表現も「応募者と向き合う姿勢」を意識する上で非常に重要なポイントでした。「面接」というと、どうしても採用者側が応募者を選ぶ、審査する、というイメージがつきまといます。しかし、「インタビュー」は応募者の方の人生や価値観をシェアしてもらう、そんなイメージを私は抱いています。「採用」という以上、もちろんこちらが最終的に応募者を審査する、というのは変わりようのない事実です。だからこそ、インタビューでは堅苦しい定番の質問を並べるのではなく、「この人と一緒に働きたい!」という気持ちを大切に、応募者の方の価値観に触れ、魅力を深堀りすることに意を注ぎました。さらに、その「一緒に働きたい」のはなぜなのかを採用チームメンバー全員が言語化する、というのを徹底したんです。そうすることで、実行委員への応募に貴重な時間を割いてくれた全ての応募者に全員が真剣に向き合えたと感じています。

そんな思いが功を奏し、合計4名の素敵な、そして頼れる1、2年生を迎えることができました。私はそんな尊敬できる彼らとお話しするたびに、採用に携わることができてよかったな、と心から感じます。また、こうした採用活動を通して、採用する側としての責任を再認識し、私たちがTEDxKeio High School Youthの実行委員をやる意義を改めて考えるきっかけにもなりました。採用と聞くと一見、イベントそのものにはあまり関わらないチームだ、と思うかもしれません。でも、組織がイベントを創るなら、その組織を創るのは、他でもない私たち実行委員の存在。だからこそ、このイベントの成功には採用チームとしての活動が不可欠であったと私は信じています。


仲間

ここまで長々と語ってしまいましたが、採用から約半年がたつ今、私は余裕がない時ほど仲間を大切にできる人間になりたい、と強く思います。というのも、実行委員の任期中、私は色々なことに挑戦しすぎた結果、いわゆるキャパオーバーになりました。極めつけはイベント直前の忙しい時期での短期留学。しかも本番5日前に帰国するという恐ろしいスケジュールでした。皆が日本で必死に頑張っている中で、思うようにコミットできない悔しさやメンバーへの申し訳なさから、留学先のニュージーランドで涙したこともありました。。そして、私は次第に楽しかったはずの仕事を義務感からこなすようになってしまいました。しかし、そんな暗黒期に陥った私に、もう一度頑張りたいと思わせてくれたのは、実行委員の仲間でした。彼らはなかなか仕事に時間を割けない私を責めるわけでもなく、見えないところで沢山サポートしてくれました。皆がイベントに向けてラストスパートをかける姿、細部まで妥協せずにミーティングをする姿を見て、何よりも自分たちがこの活動を楽しまなくてどうするんだ、と初心に戻ることができたんです。

NZ留学中のZoom、10分前の様子

実行委員を通して


こんな風に、私はこのTEDxKeio High School Youthの実行委員を通して、自分自身大きく成長できたと感じています。しかし、その成長はすべて、「心から尊敬できる実行委員メンバーとの出会い」のおかげでした。ここまで採用チームのことばかり書いてしまいましたが、全ての実行委員の存在が常に私に刺激をくれました。イベントのPRの動画や音楽をを編集できる人、目を見張るようなコンセプトアートを創ってくれる人、など他にも自分にはない才能を持つ人に囲まれ、「もっと自分も成長しなくては」と向上心は高まるばかりでした。実際、実行委員を務めた後の私は、興味を持ったことにフットワーク軽く挑戦できるようになったと感じます。こんなにも素晴らしい出会いと成長をくれたTEDxKeio High School Youthは私にとって一生の宝物です。

ところで、この採用チームのメンバー、なんと3人全員が慶應義塾大学のTEDxKeioUに入ることになったんです!私たち3人の合言葉は、今回のイベントのコンセプトでもある「Catalyst」。「人と人をつなぐ」というものですが、TEDxKeio High School Youthで出会い、TEDxKeioUでもつながり続ける私たちは、まさにこの「Catalyst」を体現していると言えますね。


最後に

最後になりますが、自分をこんなにも成長させるきっかけ(Catalyst)となってくれたイベント、実行委員のみならず、関わってくださった全ての方、そしてこのnoteを読んでくださっている方に深く感謝申し上げます。この先も、仲間を大切に、興味を持ったことには恐れずに挑戦していきます。

TEDxKeio High School Youth実行委員 Yukimi

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