9ハウスから3ハウスへの移住
9ハウスという城に籠って、探求の日々を過ごしていた。まるで夢の中のように、時間は静かに濃厚に流れ、途中コロナもはさみ、ますます孤高の世界の恍惚に拍車がかかり、気がつけば10年くらい経っていた。智慧の海に身を委ね、心の奥深くまで潜り続けた日々。そこには、静寂と孤独があった。
ふと気がついた。広大な9ハウスの中で、ぽつんと立つ自分がいることに。探求の旅は素晴らしいけれど、どんなに知ったとしてもそれを表現したり必要としている人に届けないとしたら、それは漆黒の暗闇の中で誰にも存在を知られることのないダイヤモンドのようなものとなる。デヴィッド・ボウイ『スペース・オディティ』のMajor Tomのごとく宇宙を漂うような…う、切ない。
私は9ハウスを持て余しているんだ…
そう気づかせてくれたのがユリシスさんのこの記事。
そうか、私は移住したいのだ。
今やりたいこと、9ハウスの手土産を持って3ハウスに移住したいのだ。3ハウスは、人々との交流や日常の中での学びが詰まった場所。ここで、人々と共に泣いたり笑ったり、感動を共有しながら生きていきたい。
3ハウスでの生活は、9ハウスでの孤高の探求とは異なり、もっと身近で温かいものになるだろう。日常の中での小さな発見や、他者との対話から得られる新しい視点。9ハウスでの経験があったからこそ、ようやく私は太陽の居る3ハウスに還ることができるのかもしれない。
奇しくも今、私は双子座のクライアントさんへ長期の伴走セッションをさせていただいているのだが、その方から学ぶことがとても多く、いつも感動や愛をいただいている。
マドモアゼル愛先生がこうおっしゃっていた。「太陽星座の資質は自分で獲得していかないといけないから、やっぱり「命がけ」くらいのことを体験しないと、なかなか出てこないんです。」
なんたることだろう、本当にそうだ。私は太陽を獲得するためにこれまでの人生を生きていたんだ。今、先生の言葉の意味がわかってしまった。もう、びっくりだ。
ユリシスさんの記事を読んで突然謎が解けたように私が太陽で生きるための指針が定まった。