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【メンバーインタビュー #3】社労士法人代表が追究する労務の本質

今回は、TECO Consultingから代表社員の伊藤が登場!
自動車販売の営業をしながら社労士資格を取得し、29歳で独立という異色の経歴の持ち主。なぜTECO Designにジョインしたのか、どんなビジョンがあるのか、熱く語ってくれました。

伊藤将人(社会保険労務士法人TECO Consulting 代表社員)
新卒で入社した会社で自動車販売営業の傍ら、実家の家業で総務の手伝いをしながら労務に関心をもち、社会保険労務士資格を独学で取得。
その後、社労士事務所やIPO準備期の企業の一人労務担当を経て29歳で独立。「労務領域の運用に力を入れたサポートがしたい」と言う思いで2022年8月にTECO Designへジョイン。
趣味は極道系の映画やドラマを見ること (社労士業務(クライアントワーク)に活きるらしい!)


◾️労務との出会い、本業にするまでの道のり

ー労務と出会ったきっかけについて教えてください。
新卒で入社した会社で自動車販売の営業をやっていた傍ら、父が経営していた会社の総務の手伝いを始めたことがきっかけです。
当初は労務に興味があったわけではなく、父の会社みたいな中小企業の支えになるような仕事をしたいと思っていました。給与の振り込みや郵送対応、年金事務所へ行ったりというのをちょこちょこやっていました。

そんな中で、「社労士資格があった方が色々できることが増えるんじゃないか」と思うようになって。同じタイミングで本業の自分の営業成績が伸びてきたんです。このまま行けばもっとスキルは身につくから、自分で売るものを身につけたいなと思い、その掛け合わせで資格を取ることにしました。
1日のうち、9時から21時くらいまで自動車営業の仕事をして、21時から23時くらいまでと出勤前の一時間くらい勉強しました。

ー独学で取得したんですか!?
そうですね、通信をやり切れる自信がなくて。
一回決めたことはやり切れるんです。中学ではサッカー部だったんですけど、三年間、誰よりも早く来て朝練をやると決めて欠かさずやっていたこともあります。
資格取得後は少し車の営業を続けて、その後社労士事務所に転職しました。

ー今日に至るまで労務を仕事にされてるということは、何か魅力を感じていらっしゃるんじゃないかと思いますが、いかがですか?
労務自体は自分にフィットしていると思います。中小企業をサポートする士業・コンサル系の仕事って、正解が決まりきっている仕事ばかりなんですよね。ルールがある前提で、それに合わせていくという作業なんです。もちろん法律はありますが、会社独自でルールを作ることを考えると、出来上がっているルールに対して数字や文章を当て込むだけの仕事ではなく、抽象的に会社の中身を作り、それに運用などを合わせていくという部分が社労士の面白いところです。


◾️ただのオペレーションじゃない、労務は学びだらけ

ー最初の社労士事務所時代を振り返って何か印象に残っていることはありますか?
そもそも入った社労士事務所が変わってたんですよね。
給与計算や就業規則を作る通常の社労士業務はもちろんですが、労働問題の解決もしていたんです。従業員とのトラブルで団体交渉が申し込まれた時の対応などをやっていました。一般的な社労士事務所であれば、受けた仕事を納品するというQAのラリーになりますが、そうではなく、どうやってお客さん持っていくのかとか、抽象的な課題を一緒に探るということをしていましたね。
社労士試験にはないものばかりだったので、学ぶことばかりでした。

ーその次にIPO準備期の企業に転職されたんですよね。
社労士事務所時代に「IPOをやる会社があるから行ってくれないか」と紹介を受けて転職しました。そしたら、想像以上にいろんなことができたんです。裏を返せば、想像以上に何もなくて…
従業員当時50名くらいの企業で、一年間で従業員数を倍にするフェーズだったのですが、雇用契約書もない、アルバイトの雇用保険入ってない、残業代払ってない、健康診断やってない…
入ってから気づいて、一から整えていきました。

ー今思い返して一番の山場だったなと思うことはありますか?
これまでなかった運用ルールを短期間で従業員に強制しないといけないという仕事がありました。
制度を整理することによって従業員の権利も増えますが、慣習ではっきりしていなかったものがルールでしっかり決まるので、今まで許されていたものが許されなくなることが結構あって。有給休暇の管理を始めたことで取得できるようにはなったのですが、出張手当を作ったことで申請が必要になると「だるい!」となるわけですよね。それが一番大変だったかもしれないです。

そんな中、IPOが途中でなくなったんです。そのために仕事をしていたので、当然仕事も減りました。そうすると体力もやる気も余るので、「空いてる時間で社労士事務所やってみようかな」と思い立ち、ダブルワークで個人事務所を始めました。その後、会社を退職して個人事務所一本に絞っています。

ー独立にはどんな思いがあったんですか?
会社で足踏みするよりも、色んな経験を得るために興味のある案件を取りに行った方が将来のキャリアに繋がると思ったんです。
当時29歳で独立してるので、今経験を得ることに集中したら社労士の平均年齢に達した時に別次元に行けると考えていました。


◾️TECO Designにジョインするまで

ー杉野さんと出会うきっかけは何だったのでしょうか?
最初に入社した社労士事務所時代に話を戻しますが、当時、今のTECO Designと同じこと(=導入支援)もやっていました。SmartHRやオフィステーションが出てきて業務が自社完結傾向になり、顧問先の解約が増えてしまったんです。それなら、システムの使い方を教えるほうがよいという方向性にシフトしました。そのうち給与、勤怠も付随してきますね。
その時に参考にしてたのが杉野で、当時は「真似してやろう」とか「飲み込んでやる」くらいの感覚でやっていました。
杉野が上京してくるタイミングで、マネーフォワードの方と当時の事務所の方が会わせてくれたんです。「どんな会社にするんですか?」と聞いたところ「最近名刺できたばかりなんです。TECO Designと言います」と名刺を貰ったことを覚えています。

ーその後、ジョインされるまでにどういった経緯があったんですか?
話は前職である個人事務所に戻りますが、サラリーマンをやりながらの開業だったのでとにかく忙しく、半年間くらいやって、個人の開業はもう十分だなと思った時期があったんです。そのタイミングで、社労士の一番忙しい時期(算定・年度更新など)の業務プラスいろんなコンサル案件が入ってきたんです。 
さらに忙しくなってしまって、杉野に「忙しいから手伝って」と声をかけたら一度会うことになったんです。ショールームに行って「今忙しいです。これ以上ひとりでやっても拡大が見えないです」「会社で労務担当やっていた時に社労士に助けてもらった思い出が全然ない」という話をしました。その上で「運用に力を入れていきたい」という話をしたところ「うち(=TECO Design)でやれ」とお誘いをいただきました。7月にお会いして翌月には入社しているという、そんなスピード感でした。

◾️テココンと言えばこれだ!!!

ーTECO Designの中で、社労士法人であるTECO Consulting(以下テココン)を立ち上げたんですよね。他の社労士事務所と比べた時の強みは何でしょうか?
もう繰り返しになりますが(笑)、「業務フローを見る」というところが大きな違いです。業務の中で言うインプット(情報回収)とプロセス(処理)とアウトプット(納品)、この中で資格を持つことによって独占業務に集中できるのってプロセスの部分だけなんですね。だから他の社労士事務所では、プロセスを高品質なものにするか、特定の業種に特化するなどして深掘りするか、横に広げるという工夫をするんです。
そうではなく、インプットとアウトプットを整えることで、その後に繋がる次のインプットまでの一連の流れを綺麗にするというのが一番の大きな違いです。
なので、社労士事務所というよりも業務コンサルのほうが近いと考えています。

労務の一連の流れを図化したもの。テココンではインプットとアウトプットの整備に注力。

ー今後はどんな方向に向かっていくんですか? 
運用主義を徹底していくということは変わらないです。 まず、運用をもう少しお客さんを巻き込めるようなものにしていくというのが一つ。あとは全体のうち、まだ給与や社保手続きの前後一部分しか取れていないんです。例えば、社保手続きの前の雇用契約とか、給与計算・勤怠締めが終わった後の健康管理、労働時間管理とか、そこの範囲をどんどん広げていきたいです。
面談でも給与計算経験があると言う方に結構お会いするのですが、どこからどこまでやったのか聞くとそれはもう人それぞれで。入力と明細発行程度に留まる方もいれば、求人の労働条件の書き方にまで介入している方もいるようです。全然違うなと思います 。

ーメンバーはどんな方がいらっしゃいますか?
三分の二が労務経験者です。その中には事業会社で労務担当していた人もいます。
人柄で言うと、新しいことへのチャレンジに抵抗がないメンバーが多いですね。業務にはある程度決まった型があるんですが、お客様ごとにオペレーションが違ったり、テココンだからこそ発生する業務もあって、過去の経験が活きない場面もあるんです。それを喜んでやるとか、楽しそうにやるというところに人柄が出ているなと思いますね。 
あと、みんな人のために動けるので面倒見がいいです。業務では閉鎖的になれてしまうところを、そうではなく、チームで取り組もうとするところや新メンバーの人柄に興味を持つところはテココンならではかなと思います。


インタビュー:2023年12月


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