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かごしま水族館前編 鹿児島の海を感じる水族館

鹿児島県の海

 東の大隅半島は太平洋、西の薩摩半島は東シナ海に面している鹿児島県。さらに、南北に600kmも広がっており、気候帯も北は温帯、南は亜熱帯の気候と幅広いです。薩摩半島、大隅半島に挟まれた鹿児島湾(錦江湾)も別世界の環境になります。

かごしま水族館 (いおワールド)

 桜島に面しており、桜島フェリーターミナルと繋がっている、かごしま水族館いおワールド。愛称はいおワールド。「いお」とは、鹿児島弁で魚のこと。1997年5月30日開館。鹿児島の海の生きものを中心に約500種30000匹が展示しています。前編では、水族館の施設の紹介、後編では、かごしま水族館ならではの生物についてピックアップします。

イルカ水路

 水族館の入口の手前にある全長300mもの長い水路。水路は鹿児島湾と繋がっており、そこでは、イルカが悠々と泳いだりジャンプします。(毎日10:30~16:00)
 無料スポットであり、だれでも気軽に迫力を感じられます。季節によって、マンボウ、シイラの群れの展示もあります。

黒潮大水槽 

 水族館の中で最も大きな水槽であり、かごしま水族館の目玉。ジンベエザメ、マンタの競演。カツオ、マグロも展示され、黒潮を再現。ジンベエザメ、マンタのゆったり感、カツオ、マグロの猛スピードの対比に目を奪われます。

鹿児島の深海 

 鹿児島に棲む深海魚を展示。普段、泳いでいる姿を見かけない深海の生物。タカアシガニ、マツカサウオ大きな展示

南西諸島の海

 水中トンネルを抜けると現れる色とりどりのサンゴ礁、熱帯魚たち。奄美諸島のサンゴ礁を再現。南国特有のカラフルな熱帯魚だけではなく、ヒトデ、ナマコなど多種多様な生きものの共生が見られます。ほかの水族館ではなかなか見られないウミヘビも観察できます。海の中を悠々と泳ぐ姿に癒されます。

かごしまの海

 桜島をイメージした溶岩トンネルを抜けると、かごしま周辺の海の世界に。鹿児島湾、鹿児島北西部の出水港を再現した水槽があります。マダイ、ヒラメ、イセエビなどお寿司屋さんで見かける魚など馴染みのある魚も水槽に。砂底に目を向けるとヒラメが隠れています。かくれんぼ上手なヒラメです。


沈黙の海

 順路の最後にある水槽。ただ水が張られているだけの青い水槽。開館当時の館長の思いが添えられてます。
 人間の身勝手な行動により発生した環境汚染、気候変動。これらにより、生物がいなくなり、静かな海。そんな海を未来の子どもに見せたいですか?
ウクライナ侵攻による黒海のイルカの大量死、海に捨てられたプラスチックが波、日光などでもろく砕けて、それを生物が食べ、食物連鎖によって濃縮され、人体に入るマイクロプラスチック問題など、近年の環境問題を考えさせられます。

 そのほか、イルカ、ゴマフアザラシといった海に棲む哺乳類の展示もあります。

次回、鹿児島の生物編

※新型コロナウイルスの感染状況により、イベントの開催自粛もあります。

かごしま水族館 いおワールド
営業時間 9:00~18:00(GW、お盆など繁忙期は21:00まで)
休館日  12月第1週月曜日~木曜日
入館料  大人(高校生以上)1500円、小中学生750円、4歳以上350円
アクセス 市電水族館口駅から徒歩8分、桜島フェリーターミナルから徒歩5分

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