見出し画像

オーストラリア元住民が教えるクリスマスにぴったりなケーキとは?

皆さんは、クリスマスケーキを食べますか?

クリスマスになぜケーキを食べるのか?

 クリスマスはイエスキリストの誕生日。つまり、イエスキリストのバースデーケーキとしてのポジションです。この文化は、ヨーロッパで見られます。アメリカでは、クリスマスにケーキではなく七面鳥を食べる文化です。最後に関連記事をのせますので、ぜひ、お読みください。
 一方で、日本はキリスト教信者は0.8%と少数派。しかし、ケーキを食べる文化が根付いています。チキンとケーキをクリスマスに食べる独特の文化ができあがった日本。なぜ、日本でクリスマスケーキが普及したのでしょうか?
 クリスマスは元々、ゲルマン人が冬至を祝う祭り。キリスト教と結びついて、現在ではキリストの誕生日を祝う日になりました。ヨーロッパでは、フランスのブッシュ・ド・ノエル(フランス語でクリスマスの薪)などキリスト教にちなんだケーキがクリスマスに食べられています。ブッシュ・ド・ノエルは、丸太をモチーフにしたロールケーキ。人々がキリストの誕生を祝うために夜通し暖炉で燃やし続けた薪をモチーフにした説があります。冬至を祝う祭りで大きな丸太を数日かけて燃やし続け、そのときに出る灰が厄除けになり、そのゲンをかつぐために、作られた説もあります。
 日本でクリスマスにケーキを食べる文化は、1910年、藤井林右衛門が横浜で不二家を開業し、クリスマスケーキを販売したことが始まりだといわれています。当時のクリスマスケーキは、砂糖と水で煮詰めたフォンダンクリームをフルーツケーキにまとわせ、アラザン(砂糖の玉を銀箔でくるんだもの)でトッピングしたもの。
 1912年に藤井林右衛門が渡米し、出会ったショートケイク(スコーンのような生地にホイップした生クリーム、イチゴを挟んだお菓子)。このスコーンのような生地をスポンジケーキに変えて販売したのが現在のショートケーキ。1922年に不二家で販売されました。戦後、1952年にクリスマスセールを開催し、クリスマスにケーキを食べる文化が定着しました。
 異文化をビジネスとしてとらえる。バレンタインもハロウィンも、ビジネスチャンスとしてとらえることが日本らしさです。

オーストラリアに住んでたときに出会ったケーキとは?

パブロワ

 オーストラリア、ニュージーランド発祥のスイーツであり、両国では非常に人気のあるスイーツ。メレンゲを焼いた生地。その中にホイップした生クリームを詰めます。イチゴなどフルーツをのせて完成。ショートケーキには、高カロリーで作ることに手間がかかるイメージがあります。しかし、パブロアは生地はコンスターチ、卵白が主な材料のため、グルテンフリー。さらに、作り方もシンプルで、生地のサクサク食感と濃厚な生クリームのハーモニー。低カロリーのため、罪悪感も軽い。ついつい進んでしまうスイーツです。
 夏にクリスマスを迎えるオーストラリア。オーストラリアでは、パブロアがクリスマスケーキとしても人気です。プレゼントとしても、喜ばれることでしょう。

 王道のショートケーキもいいですが、新しいクリスマスケーキも試してみませんか?

まとめ

 日本でクリスマスケーキを食べるようになった理由は、不二家の戦略。日本にクリスマスケーキ、ショートケーキを持ち込み、戦後はクリスマスセールを行い、定着させた。ヨーロッパでクリスマスにケーキを食べる文化はあり、イエス・キリストにあやかって作られた。日本では、クリスマスケーキといえばショートケーキだが、オーストラリア、ニュージーランド発祥のパブロア(メレンゲにホイップした生クリームをまとわせ、フルーツをトッピングしたスイーツ)もオススメ。

関連記事

参考文献


よろしければサポートお願いいたします!いただいたサポートは、よりよい記事の作成、クリエイター支援などnoteのクリエイター活動に利用させていただきます!