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新潟のソウルフード「イタリアン」とは?


みなさんは、「イタリアン」と聞いて何を思い浮かべますか?

 新潟県にゆかりのない方は、スパゲッティやピッツァなどイタリア料理を思い浮かべるでしょう。
 一方、新潟県にゆかりのある方は、ある料理多いのではないでしょうか?新潟のソウルフードのような存在がイタリアンです。イタリアンは駅ビル、バスターミナル、ショッピングセンターのフードコートなどで食べられます。イタリアンを提供している代表的なお店は、「みかづき」、「フレンド」
 今回は、両方のお店に行って食べ比べました

イタリアンとは、どんな料理?

 焼きそばの上にミートソースを乗せた料理。スパゲッティを焼きそばで代用したような和洋折衷料理です。
 ミートソースは、トマトペーストがベースで、挽き肉がポロポロ入っています。
 焼きそばの具は、モヤシ、キャベツが入っており、シンプルです。

みかづき

バスセンターの2階など、新潟市を中心に県内22店舗あります。
 みかづきは、古町にあった甘味処三日月がルーツです。創業者三日月晴三が東京の繁盛店で提供されていた焼きそばを軽食メニューに採用したことがきっかけ。1960年、普通の焼きそばでは面白くないということで、ミートソースと粉チーズをかけて、フォークで食べるというスタイルで提供しました。

みかづきのイタリアン 400円

 ソフト麺のように柔らかめの焼きそばと甘めのミートソースが絶妙に合い、給食に出てくるような懐かしさを感じられます。ミートソースの中にコーンも入っています。ガリがトッピングとして付いています。口休めのガリでさっぱりとリフレッシュできます。軽食にオススメです。
 サイドメニューにたこ焼き、フライドポテト、唐揚げ、グラタンがあり、バリエーションが豊富です。

みかづきのイタリアン

フレンド

 長岡市を中心に県内9店舗あるフレンドでもイタリアンが食べられます。なぜ、フレンドでもイタリアンが提供されているかというと、みかづきとフレンドの創業者の仲が良かったため。商工会が主催していたセミナーで知り合い、お互い学び合う仲でした。創業時は長岡饅頭本舗という屋号で饅頭を中心に販売していました。

フレンドのイタリアン390円

 見た目は、みかづきのイタリアンと変わりません。ミートソースは甘さ控えめでトマトの酸味を感じます。麺もソフト麺のような柔らかさではなく、屋台の焼きそばのようなコシ、味です。付け合わせにガリは入ってません。
 餃子、ソフトクリームも看板メニューとして販売されていました。

フレンドのイタリアン

 新潟のソウルフード、イタリアン。家でもカンタンにマネできます。カップ焼きそば、または、袋麺の焼きそばを作り、レトルトのミートソースをかけるだけで完成します。
 ミートソースも手作りにして、自分なりにこだわったイタリアンは美味しいです。

おまけ:ミートソースとボロネーゼの違い

ボロネーゼ

 イタリア北部の町、ボローニャで生まれました。正式名称、ラグーアッラボロネーゼ(ボローニャ風煮込み)。荒く挽いた牛肉とセロリ、ニンジン、タマネギなどの香味野菜を炒めて少量のトマトと赤ワインで煮込んだ料理です。フランス料理のラグー(硬い肉を食べやすくするために煮込んだ料理)を参考に作られました。

下部ホテルのボロネーゼ

ミートソース

 イタリアからアメリカに引っ越した移民が生み出した料理です。ポロポロした挽肉にみじん切りした野菜をたっぷり加えて炒め、トマトケチャップで味付けした少し甘めの料理です。
 日本では、新潟市にあるホテル、イタリア軒が初めて提供しました。1874年、フランスのサーカス団「スエリ曲馬団」が新潟を訪れ、コックだったイタリア出身のピエトロミリオーレが新潟に残り、新潟県初の西洋料理店を開業しました。1880年の火災で、現在の「ホテルイタリア軒」の近くに、イタリア軒に解明してして再建。3度の火災にあっても、レシピは口伝えで残されており、当時の味が受け継がれています。現在は、ホテル内にあるリストランテマルコポーロで食べられます。

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