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全国でウニを食べ比べてみた

結論

天草で
美味しいウニに
出会ってから
北日本行って
エサ、種類の
味の変化を
体感

 6月、ウニの季節でもあります。種類を変えて、全国でおいしいウニに出会うことができます。
 ウニは磯臭い、苦味があるなどネガティブなイメージがありました。しかし、天草のウニに出会ってから、ウニに対する概念が変わり、好きな食べ物に変化しました。
 今回は、全国各地のおいしいウニの食べ比べをした話をします。

ウニ

 黒紫色のトゲに囲まれた生物。主に海底に住んでいます。ヒトデ、ナマコの仲間です。食べている部分は生殖線。精巣でもあり、卵巣でもあります。卵巣の方が色が濃いです。しかし、味は雌雄で大差がありません。
 ウニの主食は海草です。ウニは食べるものによって味が変わることを全国で食べ比べた結果、分かりました。
 ウニは海草が主食です。しかし、実は、ウニは何でも食べる雑食性。キャベツもパンも魚肉も、与えられたものは何でも食べます。
 高級食材のイメージのある、ウニ。しかし、大量発生すると、海草を食べ尽くし、生態系の悪化の要因になります。さらに、食糧不足になる、中がスカスカになり、美味しくなくなります。生態系や品質を保つため、増えすぎたウニの駆除も行われています。
 主に食べられているウニは4種類バフンウニ、エゾバフンウニ、ムラサキウニ、アカウニ、ガンガゼウニ(シロウニ)。獲れる場所、種類によって、旬は異なります。しかし、6月は、多くの産地でウニの旬を迎えます。

産地によるウニの味の違い

天草(熊本県)

 天草ではウニが年間通じて楽しめます。春はムラサキウニ、夏は赤ウニ、秋冬はガンガゼウニ。漁師が素潜りで獲る新鮮なウニが特徴です。そのため、日によって漁獲量は変わります。しかし、クオリティの高いウニが食べられます。
 天草近海には、ワカメ、クロメなど栄養豊富な海藻が自生しています。ウニにとって贅沢な食糧です。海藻の色素により、ウニは黒く色づきます。これは味が濃厚である証拠です。
 今回、いただいたウニは、アカウニ口に入れると臭みが全くなく、とろけるような濃厚な甘みが広がりました。

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佐井村(青森県下北半島)

 青森県下北半島西部の海岸沿いにある佐井村。名物がキタムラサキウニです。3~6月にかけて美味しい季節になります。6月下旬の週末にウニ祭りが行われ、贅沢に盛られたウニ丼が1000円で食べられるなど、ウニの好きな方にとっては、聖地。佐井村にある食堂では、各店でウニ料理が食べられます。
 下北半島のウニは、昆布を食べて育ちます。黄色いウニは、あっさりとした甘さのウニでした。

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積丹半島(北海道)

 北海道西部にある積丹半島。小樽市以西にあり、積丹ブルーと呼ばれる青い海が目の前に広がります。積丹半島のウニは、6月~8月に獲れます。バフンウニ、キタムラサキウニの2種類があり、今回は、キタムラサキウニをいただきました。佐井村のウニと同じく、黄色い身に、さっぱりとした甘みがありました。

小樽でウニ(1口500円)をいただく

第一印象より第二印象

 新鮮なウニを食べるなら、漁港に行くことがオススメ。形や大きさがバラバラのウニもあるため、お手頃価格で購入できます。メラビアンの法則により、人は第一印象で9割決まると言われています。しかし、ウニなど食べ物において大事なことは見た目より味だと思います。第一印象が見た目であれば、第二印象が味です。第一印象より第二印象のほうが大切だと思います。第一印象が完璧であるほど、期待値は大きくなります。そのため、見映えだけよくても中身がともなっていなければ、幻滅します。しかし、ありのままを貫き、第二印象で印象を上げることもできます。
 見た目という第一印象をよくするために、スーパーなどで購入するウニは、ミョウバン漬のものが多いです。ミョウバンは、硫酸カリウムアルミニウム12水和物「AlK(SO4)2・12H2O」。栗、根菜などのアク抜き、ナスの漬け物では、紫色を引き出すために利用されるなど、代表的な食品添加物です。ウニには、適度に水分を飛ばし、形崩れ防ぐ役割があり、見映えをよくするために使用されます。ウニは、放置していると、臭みが出てきてドロドロになります。
 ミョウバンは適量であれば、適度に水分も抜けて形を保ちながら、旨味が濃縮され、より美味しくなります。しかし、加えすぎるとミョウバン特有の苦味が出て、滑らかさも失います。ミョウバンを使用すること自体が悪いのではなくさじ加減が重要です。
 現在では、運送技術の発達により、ミョウバンを使わないウニも販売されるようになりました。とれたてのような新鮮なウニを手軽に味わえる便利な時代になりました。

 今回は、ウニだけで一つの記事にしました。天草、下北半島、積丹半島を訪れ、各地のウニをいただきました。食べ物は、見た目より味だと思います。見た目が悪いからすべてが悪いものではありません。人も見た目が9割と言われています。しかし、第一印象の先にある第二印象、すなわち中身も大切だとウニを食べて思いました。
 皆さんも、ウニだけではなく、牛肉など有名な生産地を訪れて食べ比べしたことはありますか?特に印象に残った食べ物についてコメント歓迎です!

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