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コンテンツマーケティングはオワコンなのか?

年末年始にかけて、「2024年のBtoBマーケトレンド大予想!」「これからのBtoBマーケティングとは?」といった記事を時々見かけました。

その中には、SEO・オウンドメディアやメルマガといったコンテンツマーケティングが終焉を迎え、SNSの時代になる!という主張も多く、「コンテンツマーケティングはオワコンだ」とまで言い切るものもありました。

特にSEOについては、Googleアルゴリズムのアップデートが原因でそう語られてしまうことが多いようです。今までも、SEOに関わる人ならコアアップデートの度に頭を悩ませてきたのではないでしょうか。

こういった記事を見る中で、私は次第に「コンテンツマーケティングはオワコン」という言葉に違和感を持つようになりました。

オウンドメディアやメルマガがオワコンなんてことはないんじゃないか、と純粋に思ったのもあります。ですがそれ以上に、そもそも「コンテンツマーケティング」と一括りにされているものは何なのか?という、疑問が生じたのです。

このnoteでは、
・そもそも「コンテンツマーケティング」とは何か
・本当にコンテンツマーケティングはオワコンなのか

について、自分なりの考えを書いていきたいと思います。

3000字程度でさらっと読める内容なので、ぜひご覧ください。


コンテンツマーケティングとは

コンテンツマーケティングとは何ですか?と聞くと、オウンドメディアやSEOなど、個別の施策を答える人もそれなりに多いと思います。

テクロの定義で簡単にいうと、コンテンツマーケティングとは、ユーザーにとって価値のあるコンテンツ(テキスト、画像、動画…etc.)を制作し、インターネット上に公開する形で情報を発信していくことです。
参考:https://techro.co.jp/blog/what-is-content-marketing/

この時、あくまでコンテンツはユーザーに興味を持ってもらうための入り口でしかありません。コンテンツを通じてユーザーを育成し、最終的には優良顧客になってもらうことを目標に、マーケティング施策を展開していくことになります。

また、コンテンツマーケティングの第一人者、ジョー・ピュリッジ氏による定義は以下のようになっています。

コンテンツマーケティングとは、有益で説得力のあるコンテンツを制作・配信することによって、ターゲット・オーディエンスを引き寄せ、獲得し、エンゲージメントをつくり出すためのマーケティングおよびビジネス手法を指す。その目的は、収益につながる顧客の行動の促進である。

エピック・コンテンツマーケティング: 顧客を呼び込む最強コンテンツの教科書

コンテンツマーケティングの特徴の1つに、コンテンツの形式や配信する経路を限定しないことが挙げられます。コンテンツ(情報)は、ブログやSEO記事といったWebページだけに限りません。

また、コンテンツマーケティングの目的は、集客に限ったことではありません。SNSなどで特定のテーマに関して情報を発信し続け、ブランディングを強化することもできますし、採用オウンドメディアなどで自社の魅力や社員の声を発信し、求職者を惹きつけることもできます。

「コンテンツマーケティング」は存在しない?

さて、前章でコンテンツマーケティングの定義について触れましたが、次のように思った人はいないでしょうか?

「コンテンツを用いないマーケティング施策なんてあるのか?」と。

例えば、【MAツールを導入する】というところだけ切り取れば、そこにコンテンツの有無は関係しないかもしれません。
しかし、何のためにMAツールを導入するのかを考えると、顧客の行動やデータを管理し、それに応じたメルマガやインサイドセールスで顧客にコンテンツ(ウェビナー情報など)を提供するためではないでしょうか。

皆さんが疑問に思ったように、マーケティング施策というのは、基本的にコンテンツありきで成り立つものなのです。

逆に、動画や記事などのコンテンツだけが手元にあったとしても、施策としては成り立ちません。なぜなら、それがどんなに価値のある情報だとしても、肝心のユーザーに接触することができないからです。

マーケティング施策というものを改めて考えてみると、【チャネル】と【コンテンツ】で成り立っているのだと思います。
ユーザーはチャネルでターゲティングされ、さらにコンテンツに接触することでフィルタリングされます。

例えば、士業のマーケティング担当者向けにメルマガでウェビナーの告知をしたい時を考えます。
私たちはメルマガを送る際に、配信リストを使用して士業のマーケティング担当者のみにメールを送り(=チャネルによるターゲティング)、メールを受け取った担当者の中で、タイトルを読んでコンテンツに興味を盛った人だけがメールを開封します(=コンテンツによるフィルタリング)。

適切なチャネル(ブログ、SNS…etc.)を選択してターゲティングを行い、コンテンツがフィルタリングされてターゲットに届くことで、はじめてマーケティング施策が成立します。

つまり、コンテンツはマーケティングの核となる存在なのです。

コンテンツマーケティングはオワコンなのか?

ここまで、「コンテンツマーケティングはオワコンなのか?」という問いに答えるにあたって、そもそも「コンテンツマーケティング」とは何なのか?を考えてきました。

「ユーザーにとって価値のあるコンテンツを制作し、インターネット上に公開する形で情報を発信していくこと」が「コンテンツマーケティング」と定義され、そう呼ばれてはいます。
しかし、ただコンテンツを作成して保有したり、何も考えずに世に出すだけでは、マーケティング施策としての意味をなしません。

SNSやウェビナーといった、無数にあるマーケティング施策を成り立たせ、マーケティングの核として存在しているものが「コンテンツ」なのです。そのため、コンテンツマーケティング≒マーケティング施策と言ってもいいでしょう。

そして、その上で「コンテンツマーケティングはオワコンなのか?」と問われれば、答えはNOです。

コンテンツマーケティングというのは、メルマガやSEO記事といった、個々の施策を指す言葉ではありません。

例えば、Webマーケティングはオワコンですか?と聞かれれば、皆さんは迷わずNOと答えると思います。むしろコロナ禍をきっかけに、Webマーケティングは勢いを持つようになったと言えますから。

それと同様に、コンテンツマーケティングはオワコンなんかではなく、まだまだ現役であると言えるでしょう。

今回のnoteに書いたことは、見る人によっては「この人は何を言ってるんだ?」と思ってしまう内容だと思いますし、自分の考え方が100%正しいとは思っていません。そして、自分の感じていることが真っすぐに伝わるほど、上手く言語化できた自信もありません。

テクロの尖った(視点が鋭いともいいますね。笑)上司に影響されて、たかだかマーケティング歴2年の学生インターンが書いたnoteなので、あたたかく見守ってくれたら嬉しいです…!


今回のnoteを面白いと思ってくださった方は、X(旧Twitter)でもテクロの広報担当がマーケティング情報を発信しているので、ぜひそちらも見ていただけると幸いです。
池内かれん@BtoBマーケ&オウンドメディア | テクロ (@karen_ikeuchi) / X

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