谷 誠之

企業研修一筋30年。「どうすれば仕事の効果・効率が上がるか」という観点で、色々お話して…

谷 誠之

企業研修一筋30年。「どうすれば仕事の効果・効率が上がるか」という観点で、色々お話していきます。

最近の記事

顧客志向の落とし穴・その4

さて、このシリーズもいよいよ最終回です。 前回、「顧客側にある顧客志向の落とし穴」をご紹介しました。今回は、プロバイダ側に潜む落とし穴をご紹介します。 プロバイダを分類する前にこういう図をご紹介しました。 「消費者」は、スポンサ、「顧客」、「ユーザ」に分けられる、というお話でした。 しかし、よく考えると、プロバイダ側にもスポンサが存在します。 もしプロバイダが個人事業主の場合は、スポンサと実担当者はやはり同一人物、ということになりますね。プロバイダが法人組織の場合、

    • 顧客志向の落とし穴・その3

      前回、「スポンサと顧客は違う」というお話をしました。プロバイダが最終的に満足させないといけないのはスポンサです。そりゃぁ、ユーザ(利用者)も満足させないといけないし、顧客も満足させないといけません。しかし、極論をいえば、   ユーザを満足させるのは、顧客を満足させるため   顧客を満足させるのは、スポンサを満足させるため です。しつこいようですが、スポンサと顧客とユーザが同一人物の場合だってありますよ。その場合は少し簡単です。目の前にいるその人を満足させればいいのだから。

      • 顧客志向の落とし穴・その2

        今回は、「そもそも顧客って誰よ?」というお話です。 「顧客」を再定義する顧客、という言葉を辞書(広辞苑)でひくと、「おとくいの客」と書いてあります。あれ?ということは、一見さんは「顧客」ではないの? さらに「客」を辞書(広辞苑)でひくと、色々別の意味(例えば「接待の道具を数える語」とか)もあるけれど、最もしっくりくる意味は「商売で料金を支払う側の人」でしょうか。 実は、そんなに簡単なことではないんですよね、顧客って。 「顧客」を包み込む「消費者」という存在ここは、サービ

        • 顧客志向の落とし穴・その1

          あるお客様から依頼があり、新しい研修をまとめました。 その中で、色々な人が色々なことをいっているものを整理し、割とうまくまとまりました(自己満足 ^^;)ので、ここで共有します。 今回のテーマは、「顧客志向」について、です。 ただし、私はマーケティングの専門家でも、営業の専門家でもありません。どちらかというど技術寄りの人間です。マーケティングの専門家や営業の専門家の人がこの記事を見たら、「お前の意見は偏っている」と思われるかもしれません。今回は、技術寄りの人間が正しく「売れ

        顧客志向の落とし穴・その4

          「なぜなぜ分析」は、ヒューマンエラーに適用してはいけない

          今回は、ある記事の受け売りです。「なるほど!」と思ったことがあり、共有させていただきます。 詳細は、上記のリンクをご覧ください。 (もしリンクや引用が不適切である場合は、お申しつけください) 藤川瑞木さんという方が書かれた、非常に有用な記事です。この中で、私が特に感銘を受けたのは、ここです。少々長いのですが、引用させていただきます。 様々な規模やテーマの「カイゼン活動」が行われている中、この「なぜなぜ分析」は「現場で即時に改善できること」に適用されます。システムやヒュー

          「なぜなぜ分析」は、ヒューマンエラーに適用してはいけない

          コミュニケーションにおける、対面とオンラインとの最大の違い

          オンラインでの仕事が増えています。 とはいえ、ある調査では、2020年11月度のテレワークの実施率は、全国平均で24.7%だそうです。別の調査では、2020年10月度のテレワーク実施率が18.9%ですって。この数字を「低い」と見るか「こんなもんか」と見るかは議論が分かれそうです。(決して「高い」とは言えないと思うけど) 私は研修を生業としています。研修の多くは「対面か、もしくはあらかじめ録画しておいた映像を再生するe-Learningか」が主流でした。私が初めてリモート研

          コミュニケーションにおける、対面とオンラインとの最大の違い

          「信頼」に「打算」はつきもの

          シャーリー・グレイさんが、 こんな記事を書いていらっしゃいました。シャーリー・グレイさんが「信頼」と「打算」を同軸で考えていらっしゃることはとても興味深いと感じ、ここでは私なりの意見を申し上げます。 「信頼」のおさらいまず、以前私は「信頼」のことを ・過去の実績を「信用」した上で、その人の未来の行動に期待する行為や感情のこと と説明しました。信頼とは、「『信用』を根拠にした未来への期待」です。 もちろんこれとは違う解釈をしている方もいらっしゃいます。アドラー心理学で

          「信頼」に「打算」はつきもの

          まずは自己紹介から

          みなさん、あらためて、はじめまして。いや、はじめましてではない方もいらっしゃるかな?でも、noteでははじめまして。 私は、谷 誠之(たに ともゆき)と申します。 まずは簡単な自己紹介を。 職業は、講師です。自分では「ラーニング・コンシェルジュ」と名乗っています。「コンシェルジュ(concierge)」は元々フランス語で「管理人」という意味ですが、今では「顧客の要求を満たすために様々なお世話をする人」という解釈で広く使われています。色々な企業様の人事部や人財育成部の方々か

          まずは自己紹介から

          できるところから始めよう

          みなさんこんにちは。夜にご覧になっている方も、こんにちは。 私は、企業向けに研修サービスを提供している、谷と申します。 同姓同名の方にプロ雀士の方がいらっしゃるのですが、向こうのほうがイケメンです。 友人にnoteの存在を教わりました。これもきっと何かの縁です。 2021年から、私が講師生活30年の中で見つけたこと、考え方こと、みなさんのお役に立ちそうなことをつづっていきます。 今後共、お見知りおきを。

          できるところから始めよう