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自立するための教育。「プログラミングを学ぶ」ではなく「プログラミングで学ぶ」 by ジュニア担当平賀 - TechAcademy People第9回

こんにちは。テックアカデミーでマーケティングを担当しております福田です。
テックアカデミー公式noteでは、「TechAcademy People」と題してテックアカデミーを支えるメンバーにフォーカス。こだわりや想いを通じてテックアカデミーの魅力をお伝えします。

第9回は、小中高校生を対象としたプログラミング教室「テックアカデミージュニア」を担当している平賀の想いを皆様にお伝えできればと考えております。

<記事を読む前のメモ>
・テックアカデミージュニアは、小中高校生を対象としたプログラミング教室です。初級〜中級ではScratchを活用して、プログラミングがどのようなものかをゲームやアプリケーションをつくりながら学んでいきます。同時に自分の考えたアイデアを具現化する力なども育みます。
・より実践的に学びたい子には、世界的に使用されているプログラミング言語「Ruby」や「JavaScript」などが学べる上級コースもあります。
・動画とテキストのカリキュラムと、見やすい学習画面、チャットサポートで自分のペースで無理なく学習することができます。
・オンラインでの学習と、導入している教室での学習、お好きな方を選べます。
サイトはこちらから→https://junior.techacademy.jp/

多角的な教育の経験と、プログラミングの可能性を感じてジュニア向けプログラミング教育の道へ

──まずは平賀さんがテックアカデミージュニアの担当になるまでの経歴・経緯を教えてください。

平賀:教育は「教わる人、教える人、それらをつなぐ教材」の3つで成り立っていますが、私のキャリアでは全てに携わってきました。

予備校の講師として受験対策を高校生に教える仕事からはじまり、その後学習塾向けにカリキュラムを提供している会社で教材の分析・改善・開発に携わり、現職になる直前は先生向けの指導案や実践例を提供するサイトのコンテンツ作成・運営をしてきました。

それぞれのプロフェッショナルは多いと思いますが、先生としての教える側の視点、生徒や児童のためのあるべき教材という視点、先生のスキルアップを支えるという視点、全てを経験したことで、教育のあるべき姿を俯瞰することができるようになりました。

平賀:キラメックスでジュニア向けプログラミング教室の提供に携わったのは、2018年5月からです。ちょうど、プログラミング教育が話題になりはじめたタイミングでした。プログラミング教育は、従来の「正解を出すためにより効率的なものを教える"単なる一教科"」ではなく、「自分なりに考え抜いた正解に向かう、これからの時代に必要な学び」です。そのように捉えると、多くの子供の人生を豊かにできる一助になりうると感じ、プログラミング教育の道を選びました。

入社前から今でも人気の「はじめてのScratchコース」はあったのですが、発展したコースや、ニーズに合わせた新コースを開発してきました。

前述のとおり、単なるプログラミングのスキルを身につける学習ではなく、テックアカデミージュニアならではのプログラミングを通じた学習として魅力を出せるように心がけています。

プログラミング教育の誤解。「プログラミング"を"学ぶ、ではなくプログラミング"で"学ぶ」

──プログラミング教育は可能性が秘められているということですが、さまざまな習い事がある中で、プログラミングの習い事の重要性はどれくらいあると思いますか?

平賀:プログラミングのスキルだけを学ぶということでは、習い事として魅力が足りないと感じます。プログラミングを通じて、テクノロジーに興味をもつこと、何かを作ることのよろこびを感じること、そしてアクティブラーニングに繋げたいと思っています。

プログラミングを通じて、テクノロジーに興味をもつこと、何かを作ることのよろこびを感じること、そして一人で学ぶのではなく対話を通して、自分で考え判断し表現する力をつけたいと思っています。これらを「アクティブラーニング」と定義して実践と研究を進めています。

小学校でのプログラミング教育は徐々に進んできていますが、まだ認識や教育方法は確立されていないため、学校や教える先生によって内容が変わってしまう部分がどうしてもあります。
本質は「プログラミング思考」を学ぶことです。いわば、「プログラミングを学ぶ、ではなくプログラミングで、学ぶ」ということです。わかりやすくまとめた図がありますので引用させていただきます。

引用:Kaz-Lab(はやしかずま研究室)

平賀:プログラミングで学ぶ、というのはスキル自体を学ぶのではなく、プログラミング・テクノロジーを課題解決の1手段と捉えて、身近な課題や疑問に思ったことを解決するための思考やプロセスを経験し、鍛え、自分のものにするということです。

例えば、自動運転の自動車が事故を起こしたら、それは誰のせいなのでしょう。高齢化が進んで農業従事者がいなくなってしまったら、農産物はどうやって生産すればいいのでしょう。それらを解決するためには、どんな問題があって、どう解決すればいいのでしょう。

これが、プログラミング思考です。プログラミングを学ぶ=エンジニア=オタク、コミュニケーション能力が落ちそう、語彙力が下がりそう、そういう認識が当社が取ったアンケートの中でも聞かれましたが、むしろ逆です。

プログラミング教育は、スキルだけではなく、人間力を高める習い事なのです。もちろん、これからの時代や学校の学習でも必要なプログラミングスキルも身につきます。プログラミング教育をうける上で、損は何一つないですよね。

アクティブラーニングの重要性。プログラミングを通じて得られる「主体的に対応できる力」

──プログラミング教育を、私も単なるプログラミングスキルの習得と誤解していました。アクティブラーニングは、まさに人間力を高めるという上で核になるのでしょうか?

平賀:その通りです。アクティブラーニングは、前述の通り自ら能動的に学びに向かうよう設計された授業・学習のことで、結果的に問題発見・課題解決・論理的な発信などの能力が身に付きます。

当社のプログラミング教室では、ただプログラミングで何かを作るのではなく「どういった狙いで、どのようなところを工夫して、結果どうなって、どう思ったのか」をみんなの前で発表してもらうところまで大事にしています。

平賀:プログラミング教室をはじめて何年か経ちますが、卒業生が活躍する姿をたくさん聞くようになりました。通っていただいた受講生の親の皆さんは、口をそろえて「子どもがプログラミング教室のアクティブラーニングを通して、自分の言葉で話すことができるようになった」と仰っています。また、「今までは興味を示さなかった、物事の本質、根拠、仕組みについても考えるようになった」ともお聞きします。

自分の考えや気持ちを、体系立てて論理的に話せる。プログラミングスキルの教育一辺倒だと、こんなことはあり得ません。プログラミングを中心とした周辺の学びが、たくさんあるのです。

親世代における、プログラミング教育の優先順位がアップデートされない理由はシンプルで、イメージできないからです。プログラミングを学んでどんな力が身につくのか、どんな明るい未来があるかを想像できないのです。しかし、プログラミング教育が価値の高い習い事であるということは、担当だからいうのではなく、成果や実際に受講された方の声が物語っています。

早く・正確に答えをだすことだけを追求するのではなく、学びに向かう力、主体的な対話を通した深い学びが本来は必要です。しかし、その重要性を認識していない、もしくは目を背けてしまい、学校での点数を取ること、成績を上げることだけに力を入れてしまっている現状があるのかもしれません。

判断の基盤を盤石にして人生を豊かに生きることが、教育の本質。そこから目を背けてはいけない

──プログラミング思考を学ぶことこそ、プログラミング教育の真髄ということがわかりました。さて、平賀さんにとって、教育とはなんでしょうか。

平賀:中学生の時に通っていた塾のエピソードが、教育の原体験としてあります。当時の教室では、受験対策のための学習の進みが良く、規定のカリキュラムが早めに終わってしまったのですが、その先生は「ここからさらにレベルアップするためには、人に教えられるくらいになる必要がある」という考えで、塾生が塾生同士で教え合うという形で授業を進め始めたのです。結果、受験の成功率は非常に高いものとなりました。
その場にいる生徒の特性や、状況に合わせて適切な教育をしたと後に理解しました。そこから、教えるということは画一的なものではないと、興味を持ち始めました。

教育の本質とは、自立できるようにすること。自分で考えられる、解決できる、そして社会の中で生きていけるようになることこそが本来のゴール。学び・教育とは「問いに挑む意思を鍛える」ということです。


平賀:わからないことに対してあきらめてしまうのではなく、どうなってるんだろうという自分の内側から発生した問いを、楽しいと思いながら解決する。そして、教育提供者はそのこと自体が楽しいと思える環境を創る必要があります。

結果、「判断の基盤を盤石にして人生を豊かに生きる」ことができるようになります。自立して生きていくためには、たくさんの判断が必要です。学んだことに基づいて判断していくわけですから、学べば学ぶほど判断の精度があがり、それによって人生の豊かさが高まっていきます。

大人でも同じです。学んでおけば、必要なタイミングで、学んだことが生きます。学んでおかないと、その機会を逃すことになります。結果として活躍できたり、稼ぐことができるのです。学ぶこと自体が自己実現になるということです。

テクノロジーは社会のルール。「プログラミングで学ぶこと」は生産者になれるソリューション

──最後に、恒例のこの記事を読んでいただいている、受講を検討している方へメッセージをお願いします。

平賀:私は、プログラミングで学ぶことで「消費者から生産者に変われる」といつも受講生に申しております。

テクノロジーは社会のルールになりつつあります。ご存知の通り、今はあらゆることに、テクノロジーが使われています。例えば、面白い物語があったとき、テクノロジーでその面白さを分析・分解し、テクノロジーで再現し、表現をテクノロジーでリッチにすることができます。日常を便利に、楽しくするためにテクノロジーが活用されています。

平賀:テクノロジーを知ると、仕組みを知ることの喜び、作ることの喜び、作ったものが動いて表現できることの喜び、作ったものを使って喜んでもらうことの喜び、いろいろな喜びを体験し、楽しみながら成長することができます。プログラミング教育はまさにテクノロジーを知ること、実践することに他なりません。生産者になることで、見える世界が変わってくるのです。

プログラミング学習でのアクティブラーニングを通じて、今必要とされている人間力とスキルを学んでいきましょう。ぜひお気軽に体験からご参加ください。お待ちしております!

──平賀さん、ありがとうございました!

※本記事は2022年12月、執筆時点での内容です

福田の編集後記
プログラミング教育を、単純なプログラミングスキルの習得と勘違いしている人が多いのではないでしょうか。私自身、その誤解をしていました。
プログラミング教育を通じ、プログラミング思考をアクティブラーニングと共に身につけることで、自立できる人間力が得られる。そしてもちろんスキルも身につけることができる。ぜひ、お子様がいらっしゃる方は、プログラミング教育を検討してみてくださいね。お気軽に無料体験からどうぞ。
次回のTechAcademy Peopleもお楽しみに。

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