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農業・漁業の技術

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#害虫

家庭菜園で知っておきたい害虫たち

家庭菜園で知っておきたい害虫たち

1 アオムシ
アオムシはチョウ目(チョウやガ)の緑色の幼虫のことで、多くの種類がいます。
天敵から身を守るために植物と同じ緑色をしているため、見つけにくく気がつけば葉や果実に穴が空いていることがよくあります。ようやく発見したときは丸々大きな体になっていて、農薬も効きにくいです。アオムシの親であるチョウやガは満月の頃に産卵することが多いといわれています。3~4日後に孵化して、こっそり葉を食べ始めます

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振動や音で害虫駆除

振動や音で害虫駆除

私の家の家庭菜園で、植物に水をやっていると、水の当たった振動で、小さな虫が飛び立つのをよく見かける。振動を嫌がる害虫は多いことは感覚的に分かる。

森林総合研究所の研究チームは、琉球大の温室で栽培したトマトに害虫であるタバココナジラミの成虫を放し、100ヘルツの振動を断続的に与えて効果を調べた結果、振動を与えたトマトの幼虫の密度は、振動を与えなかった場合に比べて約4割低下すことが分かった。

キノ

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アロマでトマトの防虫

アロマでトマトの防虫

東京理科大学の研究によると、トマト土壌にローズ精油を施用すると、トマトの葉の防御遺伝子PR1が活性化することが明らかになった。また、圃場での実験から、ローズ精油で土壌を処理すると、害虫による食害が54.5%にまで減少することを実証。

さらに、ローズ精油溶液はチリカブリダニなどの害虫の天敵を誘引する効果も示唆された。

『参考資料』

https://www.tus.ac.jp/today/arc

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オスをメス化させる共生微生物

オスをメス化させる共生微生物

世界では生産した農作物の4割以上が害虫や雑草の影響で失われるという。害虫を駆除するには化学農薬を使うのが一般的だが、害虫が薬剤への抵抗性を高める場合もあり、環境への影響も懸念される。

農研機構は、昆虫に感染する共生微生物の一種であるボルバキアの研究を進めている。ボルバキアは、感染したオスがメス化したり、メスの個体からはメスのみが生まれたりするなど昆虫の性決定に影響を与えることが知られる。ただ、そ

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