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農業・漁業の技術

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2021年11月の記事一覧

細胞培養コーヒー

細胞培養コーヒー



(焙煎された培養コーヒー。フィンランド技術研究センターで2021年10月25日撮影)

このコーヒーは豆からひいたものではなく、温度・光・酸素の量を厳密に管理された装置の中で、コーヒーノキの細胞から培養して作り出された、培養コーヒーだ。

(コーヒーノキ)

培養後は焙煎(ばいせん)し、通常のコーヒーと全く同じ方法でコーヒーを入れることができる。
今後は、培養されたコーヒーを飲むことになるかも

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散乱光フィルム

散乱光フィルム

普段何気なく見るビニールハウスだが、普通の透明ビニールでは、

・ハウス内に均一に光が行き届かない。
・ハウス内の作業が暑すぎる。
・ハウスの屋根や天窓に溜まった水がレンズとなって火災につながる。
など様々な改善すべき点があった。

そこで、光を散乱させるフィルム「カゲナシシリーズ」が誕生した。
光を散乱・分散させ、ちょうど良い光を施設全体に広めることができる。

『参考資料』

https://

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ホワイトアスパラ

ホワイトアスパラ

日本で生のホワイトアスパラガスの流通量は少なく、なかなか出会えない野菜だ。生のホワイトアスパラガスはみずみずしく、甘く山菜のようなほんのりとしたほろ苦さ。グリーンアスパラガスのような青臭さがなく、まるでとうもろこしのような味わい。

収穫後すぐに食べるととても美味しい

採れたてのホワイトアスパラを食べてもらおうと、栽培キットが開発された。
水やりをすれば3週間程度で収穫できる。

驚くはアスパラ

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イカもフグもゲノム編集

イカもフグもゲノム編集

遺伝子を効率よく書き換えるゲノム編集技術を使って品種改良した食品の実用化が進む。

すでに国の販売許可が出ている、トラフグは
ゲノム編集で食欲を抑える遺伝子の働きを止めた。成長が早くなり、通常2年以上かかる出荷までの期間を半分にでき、同じエサの量で体重が約4割多く増えるようだ。本年11月から流通し始める。

その他にも、イカをゲノム編集することで墨を吐かないようにする。墨がエラに絡まったり、墨に驚

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