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2023年3月の記事一覧

マンボウからヒントを得る

マンボウからヒントを得る

JAXAが構想中の飛行機は150人乗りで幅55メートル、全長29メートル。胴体と翼が一体のユニークな形にすることで、空気抵抗が大幅に減り、燃料は従来の半分ですむ。

飛行機の構造は筒状の胴体に長い翼がつく形が数十年間ほぼ変わっていない。開発中の「全翼機」と呼ぶ機体は特殊な戦闘機で実現しているが、旅客機に取り入れるにはコストがかかりすぎる。機体の骨組みが複雑になるからだ。

そこで、注目したのがマン

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水中を魚のように

水中を魚のように

超小型水中スクーター「subnado(サブナード)」

最大速度5km/h、最大深度60m

操作は手元のスイッチ1つで誰でもすぐに水中遊泳が楽しめる。

様々な場所にも取り付けが可能だ。

『参考資料』

https://camp-fire.jp/projects/view/607507

食べられるドローン

食べられるドローン

電気通信大の新竹純准教授は、ビスケットとゼラチンを材料に、食べられるドローンの研究を行っている。

食べられる材料で翼を作ることで、救助までの非常食になり、遭難者の生存確率を高められる。積み荷に食料を載せたドローンを使うよりも、届ける食料を多くしたり機体を軽くしたりしやすい。また、機体は自然に分解されるため、環境面にもよい。

ビスケットを六角形に加工してゼラチンでつなぎ合わせ、翼としての使用に耐

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人工的に温暖化を防ぐ

人工的に温暖化を防ぐ

日光の一部を人工的に遮って温暖化を防ぐ「気候工学」の実証実験をアメリカ企業が始め、物議を読んでいるようだ。気球で高度20キロメートルの成層圏に微粒子を大量にまけば、気温上昇を抑えられる可能性がある。

成層圏の微粒子は年単位でとどまり、雲のように日光を反射する。過去の大規模な火山噴火では微粒子が成層圏にとどまり、地球の平均気温が0.5度程度下がった例もある。

その反面、予測できない自然災害を招い

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