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人工のモノを作る

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2023年10月の記事一覧

3Dプリント住宅

3Dプリント住宅

急速に進化を遂げつつある建設3Dプリンターは、ノズルを水平移動させながら特殊なモルタルを連続して吐出し、数センチメートルの厚さの層を積み重ねて構造物を造形する技術だ。

近い将来、3Dプリンター住宅が日本中に立ち並ぶようになるかもしれない。しかし、法律の規制があるため、他国に比べて普及は遅れそうだ。

建築基準法では、建築材料として、コンクリートや鋼材、鉄筋など23品目の指定建築材料でない建造物の

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うるう秒

うるう秒

地球の自転速度にはムラがあり、将来のうるう秒の調整時期は予測が難しい。IT機器がこの微妙な時差に対応するには都度、ソフトウエアの修正が必要になる。

うるう秒の微調整をしたことにより、12年にはオーストラリアのカンタス航空で機器トラブルが起き、運航に遅れが生じた。17年にも実施され、米IT企業のクラウドフレアがシステム障害を引き起こした。

ITUの国際会議では、うるう秒の廃止を議論し、地球の自転

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【技術史】窓ガラス

【技術史】窓ガラス

光を通すというガラスの特性を活かしたのが窓です。雨風を通さず、太陽の光を通す窓ガラスは、ローマ帝国が栄えた3~4世紀に登場しました。ただし、当時の板ガラスは、吹きガラスを切ってろくろの上などに置き、遠心力で平に伸ばしたものでした。途中の状態が冠のように見えることから、クラウン法と呼ばれます。

クラウン法の板ガラスは円形に作られ、円周状の凹凸もできてしまいます。これを四角の窓ガラスにするには四方を

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ロサンゼルスのクール・ルーフ法

ロサンゼルスのクール・ルーフ法

都市部におけるヒートアイランド現象の一因となっているのが、アスファルト舗装です。
都市部の屋根や道路など、表面積の平均60%が太陽の熱を吸収しやすい黒色で構成されており、それが都市部全体の熱を上げているのです。
そんな中「表面が黒いことが原因ならば、白く塗り替えてしまえばいいじゃないか」という発想のもと、とある施策がロサンゼルスで生まれました。それが「クール・ルーフ法」です。ロサンゼルスでは、運動

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ソーラー・ジオエンジニアリング

ソーラー・ジオエンジニアリング

近年、科学技術によって地球温暖化を人為的に抑えようという「ジオエンジニアリング(気候工学)」が注目されています。
その中でも、ソーラー・ジオエンジニアリングとは、成層圏に粒子をまき、太陽光を反射させて地球を冷やす手法です。
この技術は火山噴火から着想を得た技術で、大規模な火山噴火が起こると、硫黄ガスが成層圏に噴き上げられます。硫黄ガスは化学反応により太陽光を反射する硫酸エアロゾル(大気と硫酸がまざ

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テスラのヒューマノイド

テスラのヒューマノイド

米Teslaは、開発中のヒューマノイド「Optimus」の最新動画を公開した。動画でOptimusは、自律的にオブジェクトを選別し、ブロックの色を見分けて振り分けるソーティング作業をこなしている。人が邪魔をしても、難なく正確に作業をこなす様子も見て取れる。

また、バランスを取って片脚立ちをしたり、様々なポーズをとるストレッチ動作も行えるようになった。

『参考資料』

https://youtu

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