見出し画像

【常識の範囲内】クリエイティブなイノベーションをクリップする!、略して「クリクリ!」#32

ムサビが提言した謎な「クリエイティブイノベーション学」「クリエイティブリーダーシップ学」という新たな学問分野。
「これらを理解するには下記のキーワード周辺を勉強しなくちゃいけないんだろうなあ・・」と手羽が思い、直接・間接的に関係しそうだと感じた記事や本、イベントなどを紹介しています。

「創造的思考力」「クリエイティブ思考」「クリエイティブビジネス」「クリエイティブテクノロジー」「クリエイティブヒューマンバリュー」「サービスデザイン」「ブランディング」「デザイン経営」「ビジョンデザイン」「ソーシャルデザイン」「Iot、AI」「UXデザイン」「高度デザイン」「起業・スタートアップのプレイヤー」「クリエイティブマネジメント」「先端メディア表現マネジメント」「事業開発プロジェクトリーダー」「地域プロジェクトプロデューサー」「Society 5.0」「共創」「ダイバーシティ」「コワーキングスペース」「プロトタイピング」「オープンイノベーション」「新たな働き方」

名付けてクリエイティブなイノベーションにはどういうものがあるかクリップする、略して「クリクリ!」シリーズ。前回8月31日以降の気になったものをクリクリ!
「手羽が思った」なので全然違うのかもしれないけど、「これはクリエイティブイノベーション的」「違う」なたたき台の存在にもなれば。

*「手羽美術大学★」で連載してるクリクリ!を、2021年からnoteで書くことにしました。この記事は2020年に書いたものを移行したものです。

最初は大学関係。

島根県立大学は、2021年4月から総合政策学部を国際関係学部と地域政策学部に再編し、国際関係コース・国際コミュニケーションコース・地域経済経営コース・地域公共コース・地域づくりコースの5つのコースを設けることになりました。
ちなみに地域づくりコースには、スマイルズでSoup Stock Tokyoのブランディングに関わってきたムサビ空デ出身・平井 俊旭さんが着任します。

スマイルズといえば、こんな本が10月に出ます。

スマイルズはSoup Stock Tokyo、PASS THE BATON、100本のスプーンなど注目業態を生み出し続けながらも、「マーケティングはしない」「数字は目的にならない」と従来の「経営学」「マーケティング」では表現できない経営をやっています。
ま、一言でいうと「デザイン経営」なんでしょうけど。
それを4人の人類学者がフィールドワーク調査分析し、未来の働き方を提示する一冊。

「デザイン経営で成功してる日本の企業は?」と聞かれて、真っ先に名前がでてくるのは間違いなく良品計画さんでしょうね。
昨日テレビ見たらこんなのをやってました。

ネタばれすると、1位は売り上げ2位の素材を生かしたカレー グリーン 180gでした。手羽家は辛いのがダメだからいつもチキンバターを大量買置きしてるけど、おいしさも含めて、無印といえばやっぱりグリーンカレーだと思ってます。

で、デザイン経営といえば、こんなシンポジウムが開催されます。

●開催日時:2020年10月8日 木曜日 18:00〜21:00
●開催形態:オンラインセミナー(Zoomウェビナー)
●参加費:無料
●定員:300人
●主催:高度デザイン人材の育成を推進する有志の会、経済産業省

これは確実に見といた方がいいやつです。
特にこの分野に乗り出そうとして大学関係者やTCLやCIのことを理解できていない大学広報関係者は。

「高度デザイン人材」といえば、

コンセントさんが、企業のCEOのクリエイティブ面での参謀として、組織のCDOの影武者として、あるいは社会をデザインで変革する推進者として振る舞うことができるメンバーを揃えた「Design Leadership(デザインリーダーシップ)」部門を設立。

すいません、ムサビがらみのものが続きますが、

●日時:10月2日(金)18:30-21:00
●主催:武蔵野美術大学ソーシャルクリエイティブ研究所、武蔵野美術大学
●協力:Service Design Network 日本支部、Xデザインフォーラム
●参加費用:1000円、学生は無料(事前申込が必ず必要です)

政策デザインの観点から、サーキュラーエコノミー(循環型経済)の現在位置を確認し、今何を考えなければならないのか明らかにしていきます。

もう少し大学関連ネタを。

面白法人カヤックが、高崎商科大学と共同で育成型新入試「総合型選抜 探究・ブレインストーミング型」(ブレスト入試)を開発。
実は同じような入試は既にいろんな大学でやってたりしますが、企業と入試を共同開発し、「ブレスト入試」とつけたのは日本初かも。

一橋大学データ・デザイン研究センターが、ソニー株式会社クリエイティブセンター、パナソニック株式会社デザイン本部、富士通株式会社デザインセンターと共同で、社内デザイン組織の活動や成果を共通の視点で量的に評価する手法を開発するための研究を開始。

アートやデザインの活動・成果を評価する手法や仕組みってまだちゃんと構築されておらず、まだ感覚的なものに頼っています。その人間らしさが良さでもあるのだけど、逆にそこが一般の方からするとアートやデザインの「怪しさ」でも、この動き、かなり気になってます。


事業活性化メディア「TOMORUBA」が、全国の大学で取り組んでいるイノベーションをまとめた「大学オープンイノベーション75選カオスマップ(2020年版)」を作成。
まだ美大はどこも入っていません。

関西の私立文系教育学部から、独学でスキルを身につけて、どのように事業会社の新卒デザイナーとして内定したのか、というリアル話。
そういう人向けのおススメサイトなども出てます。

ここから勉強や参考になりそうなものを。まずは本を2冊紹介。

「それ、絵を描いて説明した方が早くね?」という時も「絵心ないんで」「絵下手なんで」と、とことんテキストだけでやろうとする人がいます。
美大卒だとその気持ちがわからないんだけど、これは小中高校の美術教育による弊害なんじゃないかと。

特集は「 次のデザインはどこから?」
AXISがリビング、ワーク、トラベル、メディカルなど、いわゆる「形のんあいデザイン」について今起きつつある変化とそれに伴う新常態を予想してるのが象徴的。

タマビ情デの吉橋先生がまとめてくれてます。

「生徒が考えを作り出す授業」をするためのシンキングツール活用法が教科毎にまとまってます。

V-RESASは、新型コロナウイルス感染症が地域経済に与える影響の把握・地域再活性化施策の検討におけるデータの活用を目的とした見える化を行っているサイト。
これだけだとクリクリ!ではないんですが、このサイトは内閣府から委託を受けた帝国データバンクから再委託を受けて、デザイン・イノベーション・ファーム「Takram」がプロジェクトに従事しているんです。

Takramといえば、

タクラムさんがやってる「WFH(Work From Home)ルール」の「Zoomミーティングは予定より10分早く終わらせる」っていいですね。
どうしてもzoomだとダラダラしゃべりがちだし、移動時間が関係ないから気持ちを切り替える前に次の会議がスタートしちゃうし、雑談がしにくい環境がうまれやすい。「会議の時間を決めて」「気持ちを切り替える少しの時間を作って」「雑談の時間も作る」って大事だなあ、と。

手羽が気になってるのは、

9月18日(金)からスタートした大規模複合施設「羽田イノベーションシティ」。グランドオープンは2022年。

ロボットといえば、

RPA導入を考えている大学も多いはずで、株式会社エデュースがRPA導入事例をまとめたサイトを立ち上げました。
こっそりセミナーに参加したことがあるけど、RPAを導入することで1つの仕事が丸々ロボット化できるわけでなく、「初期段階の仕事をお願いできちゃう」、効率化・残業時間減少ぐらいに考えた方がいいんだな、と感じました。

個人的にはロボット化よりも

この話の方がじんわりと影響が大きいような気はしてます。

じんわり影響があるといえば、

サイボウズさんがオンラインポートフォリオ勉強会をやってるんだけど、海外留学中の学生さんも参加してたりするんですよ。
この3月ぐらいまで「ポートフォリオなんて直接見せないと意味がない」と言われてたけど、コロナですんなりハードルを越え、今まで東京の大学生のメリットだった「東京の企業に訪問しやすい」が
なくなってます。この危機感を東京の学生さんは認識した方がいいなーと思ってるんですが。

「気軽に美術館に行く」「お気に入りの作品を選ぶ」「親子で対話する」「多様な意見を受け入れる」とのこと。


といろいろ書いてきたけど、この2週間で一番驚いたのは、

これですね。常識の範囲内だったら、

画像1

こうやって使うこともOKなわけで。
多分これは「常識の範囲内の利用」だと思うのだけど、それでもほんとに使っていいのか不安になるなあ・・。


以上、リンクロウの荷物も送り、後は大分に行くだけの手羽がお送りいたしました。
段ボールを閉じる直前にトイレットペーパー2個突っ込んだのは親心。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?