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1を聞いて残りの9を考える

「1を聞いて10を知る」

新入社員など新しく加わったメンバーに、このような期待をしてしまう時ありますよね。

「物事の一端を聞いて瞬時に全体を理解する」という意味で使われます。

「1を聞いて残りの9を考える」

こちらの言葉も、「全てを言わなくても察してよ」的なニュアンスがあるという点では同じです。

しかし、似たような言葉ですが、現代のビジネスにおいて求めるべきは「10を知る」ことよりも、「残りの9を考える」ではないでしょうか?


変化も早く価値も多様化

昨今のビジネス環境は、変化のスピードも早く多様な価値観が認められます正解も1つでは無いことの方が多いです。

このような環境下で、「1を聞いて全てを理解する」のは容易くできることではありません。また、1つの答えに固執し過ぎることで対応が遅れるリスクもあります。

分からないことを認め考える

ビジネスにおいて、分からないことはたくさんあります。ましてや新人や新しく担当した仕事などは、分からないことがあって当然です。

やるべきは、全てを理解しようとすることではなく、「1を聞いて、他に何が必要なのかを考える」ことですよね。

●分からないことは分からないと素直に認める。
●ただし、分からないままにせずとことん考える。

このような姿勢が、個人にとっても組織にとっても新たな力を得て、成長に繋がっていくのです。


「1を聞いて残りの9を考える」という言葉は、織田信長豊臣秀吉を評した言葉だそうです。
(※諸説あります)

秀吉さんと言えば草履を暖めていた話が有名ですが、常に「今何が求められているのか」を考えていたのですね。


ありがとうございました。

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