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執筆ド素人、「ログライン」を知る。

推しが参加するファンミーティングに申し込んでいたのだが、今日、落選通知が届いた。ゆえに、めっちゃヘコんでいる。

ただ、いつまでもウジウジとヘコんでいてもどうしようもないので、気を紛らわすべくnoteを更新することにした。トップ画像だって、とびきりの春を選んでみた。

* * *

小説を書こうと決めてから、自分なりに決めたことがある。
それは、むやみに「小説 書き方」でネット検索しないことと、「小説の書き方本」なるものを読みすぎないことだ。

とは言ったものの、実のところ小説を書いてみようと思い始めた当初、偶然それ系ど真ん中の本に出会い、秒で買った。後日、有名作家の小説講座がまとめられたものにも出会い、それも秒で買った。

いや、めっちゃ買うてるやん。

でも、これらはわざわざ探して買ったわけではなく、その存在さえも知らない状態で、おまけに抜群のタイミングで、ふらっと覗いた書店で出会ったのだ。これを運命と言わずして何と言おうか。(ただの衝動買いだよ)

読んでみると、小説執筆ド素人にぴったりの教材だった。
正直、胃のあたりがきゅっとするようなところもあったが、どちらかと言えば勇気をもらった方が大きかった。

しかし、この手の本を何冊も読んだところで小説が書けるようになるわけではない。上達するために本を読むなら、書き方指南書よりも、すでに出版されている小説をむさぼり読む方が何万倍も大事だ。

とはいえ、物語を生み出すためのアイディアの作り方であったり、物語の骨子の作り方といったことは、作品を読むだけではなかなか身につけられるものではない。それに、私はどちらかというと、頭の中に鮮明に浮かんだ映像から文章を書き起こしていくタイプのようなので、どうせなら「映像作品の脚本の作り方」を知っておくのもよいかもしれない。

と、上記の2冊を読み終わってから思い至り、「脚本の書き方本」を読んでみることにした。

今、有名どころの下記の2冊を読んでいる最中なのだが、これがめちゃくちゃ面白い。

書きたいことや書きたいテーマがあっても、それをどう物語の軸にすればよいかが分からずうんうん唸っていたのだが、「ログライン(プレミス)=話の内容を簡潔に説明した1行」というものをしっかり作ることで物語の映像がどんどんと頭の中に展開されていくようになった。

つまり、「どんな話(映画・小説)なのか」を端的に1行でまとめられないものは、軸のないブレまくった物語にしかならないということを学んだのだ。

すでに小説執筆をされている人からすれば「え、そんなことも知らずに書こうとしてたの?」と驚かれるかもしれないが、ド素人の無鉄砲さと無知さはすごいんだから。

でも、誰でも初めての挑戦の時は分からないことだらけなのが当たり前なので、自分の無知を恥ずかしがっている方が恥ずかしいというものだ。

そんなわけで、「ログライン」という言葉を知った日から早速思いつくままに作ってみたのだが、これがまあなんと楽しいこと!
出来の良し悪しは置いておくとして、あれだけ唸って頭痛を起こしそうなほど考えていたアイディア出しが面白いほどサクサクできるではないか!

できたログラインは早速友人に見てもらい、「この中で『読んでみたい!』と思ったのはどれ?」と感想を聞いて、客観的な反応から修正を加えて改善していった。

そして、友人の反応も良く、自分でも特に書いてみたいと思ったログラインを2つ選んでプロットづくりに取り掛かり始めた。
といったところで、また今日もいい感じのログラインができたので忘れないうちにプロットを作り始めたのだが、なんとこちらの方が先に完成しそうな勢いでイメージがどんどん湧いてきた。

ちょっとしたポイントが分かると、回路というか回線というかがカチッと繋がり、途端にスムーズに事が動き出すのはなんとも表現しがたい快感と嬉しさ、それに充実感があるものだ。

ただ、勢いだけでは突き進めなくなるタイミングがあるのは、ついこの間の下記の投稿でも明らかだが、それはそれとして創作の醍醐味として味わえばよいかと。

おや、そういえば、ファンミ落選のショックでざわざわしていた心がほとんど癒えているではないか。これなら心地よく眠りにつけそうだ。

やっぱり書くって素晴らしい。



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