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生きづらさを表現できることの幸せ

発信する時は情報元のリンクを載せていますが、今日は今自分がカナダに住んでいて直接出会った人々のことを綴ろうと思います。

今こうして自分の考えを自由に発信できる機会は奪われていっていると感じるからです。
これは世界規模で共通していることかもしれません。

自分がメッセージを伝えたい人に届きづらかったり、より分断を生むような仕組みにもなっていると思います。
テレビ、新聞、インターネット上から正確な情報を得ることがここ2、3年は特に急激に難しくなったと感じます。
これは個人の肌感です。
いつの時代でも情報操作やプロパガンダは行われていたけれど、この2、3年でようやくその恐ろしさを肌で感じたというだけの話です。

世界で同時に人の心を動かすことができる仕組みが整ったということでしょうか。


カナダに住んでいると、日本にいた時より様々な国で、全く違う文化の中で育った人々と出会う機会は圧倒的に多いです。
そんなカナダが私は大好きでした。

去年カナダ国籍を取得した香港出身の友人の話。

1997年、英と中は2047年までは香港は政治的にも経済的にも独立していることに同意したはずなのに、もうすでに中共の力にねじ伏せられました。2019年香港の伝統、香港らしさ、香港だからこそ可能だった自由、その全てを失いかけた時大規模な抗議が起きました。でも抗議者は反政府のテロリスト扱いで逮捕。いつの間にかニュースでも流れなくなりましたよね。
「自分の国がもうこれ以上住みずらい所になる前に、移住できる選択が残されているうちにとカナダへ移民した。」
彼はそう言っていました。

言うまでも無く中国本土からの移民もカナダにはとても多いです。

シリアからカナダに移民した知り合いの話。

「反アサド政権者に家族を人質に取られた経験があるよ。アサド政権もそれに反対する人達も結局良い人達なんていない。逃げるしかないとカナダに来たの。」
いまだにヘリコプターが頭上を通る時、爆音でバイクが近くを通る時は体が強張るそうです。
「花火も好きにはなれないし、何よりもシリアと言う国のイメージの悪さからカナダに来ても周りの人から何か言われるのが怖い。」
と言っていました。
彼女が何年か前に祖国のシリアを訪問した間には
「爆弾が落ちたのはたった一回だったから、私が住んでいた時とは比べものにならないくらい安全になっていたよ!」
と笑顔でした。

今月プラハへ移住したロシア人の友人の話。

「カナダに留学したのもずっとロシアを出たいという願いがあったから。」と学生当時から話していた彼女でしたが、諸事情でロシアへ帰国しもう5年以上になります。
2022年3月現在「戦争」と言う言葉を使えば牢屋行き、政府の意図にそぐわない報道局は廃業、政策への抗議は徹底制裁へ追い込まれる、ロシアを出たいと思っても空路は遮断。私の友達はなんとかロシアを逃れたのに移住先のチェコでは銀行口座は凍結され、ビザがおりるか分からない状況になってしまいました。
「ロシア語を話してロシア人とバレるのが怖い。」
そう本音をこぼしています。

「ロシアアイス」は現在「ウクライナアイス」と言う商品名に変わりました。自国を誇りに思うことさえ難しいのは寂しいです。

本当に辛い思いをしている人の声はあまり届かないのかもしれない。。

今いろんな人がいろんな所で悩んでいることを言うと
「ウクライナでは地下で日に当たることも出来ず、父親にも会えない子どものこと可哀想だと思わないの?」
世界ではもっともっと深刻な問題を抱えている人たちがいるのだから!とその時点で最も感情を揺さぶられている出来事で黙らせられるかもしれません。
罪のない人が苦しむことほど辛いことはありませんので、言い返す余地はありません。

確かに大体の悩みなんてちっぽけなもの。

今この瞬間にも死ぬかもしれないと思っている人がnoteに想いを綴ることはおそらく困難です。
だからこうして発信できる余裕とツールがあることは幸運だと思っています。


正義を貫こうとした人が、その存在が無かったかのように意図も簡単に消される(それは発言だけでなく命をもです)というのは中国、香港、シリア、ロシアというような国々で生まれ育った人にとっては受け入れ難くも体感している事実です。

そして私が今住むカナダという国も政府も方向性は同じです。
民主主義という看板を掲げ、実は共産主義化を目指し着々と計画実践を進めています。
そして政策に反対する人間は日に日に生きづらい世の中になっています。
なぜなら政府に賛成するように長年思考を操作された国民達が政府にちゃんと協力し、そのような政府に忠実な人間だけが徳をする仕組みが整っているからです。
そう思っているのは私だけかもしれないですが。


誰だって違うことを考えてもいいですか?
それを表現してもいいですか?
自分と意見が違っても、攻撃しなくてもいいじゃない
恐る相手を間違えないで

今日も小さな幸せを一緒に拾い集めたいです。


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