自分はいつ女の子から大人の女になったのか
どの時点から『大人の女』になるのか分からない。
いつまでも子どもで居たいと願いながら、体は大きく変化していく。
いつまでも子どもで居たいと願いながら、世間は早く大人になれと急かす。
必ず大人になるのなら、子どもだと自信を持って言える短い時間を精一杯楽しんで欲しい。
ただ、大人になってから気づく。
時間も、お金も、自由度も大人になってからの方が沢山ある。
ただそれはしっかりと日々働いている人だけが与えられる至福だ。
自分で働いたお金で手に入れたものは宝物になる。
誰かからもらったお金ではなく、自分で働いて苦労して手に入れたお金だ。
いろんな経験を積んでいくうちに、自然と大人になっていく。
不意に鏡に映る疲れて気怠そうに立つ自分を見てため息をつく。
このままではどんどん老け込んで、心が駄目になると気づいた次の日に辞表を出した。勢いだった。
それが吉と出るか凶と出るかはそのときは分からなかったが、今なら言える…
今、最高に楽しい人生を手に入れている。
自分の好きなことを仕事にし、収入を得ている。
フリーランスのいいところは『自由に時間を決めて仕事が出来る』という点だ。
自分で仕事のカリキュラムを作っていく分、無駄だと思える時間もない。
ただ仕事の責任は全て自分に降りかかってくる。
その覚悟がなければ自営なんて出来ないけど、自分には最高に合っている。
今の自分が好きだ。
心に余裕が出来ると、人にも優しくなれる。
理不尽と戦って、パワハラにも耐えていた昔の自分とは比べものにならないくらい穏やかになったし、肌の質も良くなった。
ストレスが吹き出物として顔に出るタイプだった自分が今ではどこに行ったか分からない。
生きていく上で仕事は欠かせない自分の人生の一部だ。
だからどれだけ自分に合った仕事を見つけられるかで幸福度が変わってくるのではないかと感じている。
子どもの時はいつか仕事をするのかなんて考えたこともなかったし、上司のパワハラがこんなに辛いモノだと思いもしなかった。
それよりもパワハラという言葉があることすら知らなかった。
マウントを取ることで自分が優位に立っていると勘違いするお局や、『俺(私)はモテるんだ』と思い込んでスリルを楽しむように社内不倫を行う上司や同僚、自分の仕事を押しつけ挙げ句の果てに自分の間違いまでも後輩に押しつける先輩、間違いや仕事の遅れを指摘されて『私悪くないんです』と泣きながら男の上司に訴えてぶりっ子して守ってもらおうとする後輩…会社というそんな狭いところでみんな『ヒエラルキーの上位』を獲得しようと必死な姿にため息が出た。
こんな人たちが大人と言われていることに疑問を感じる。
ハクは誰の味方にもつかなかったし、口も堅かった。だから会社の全員からそれぞれの悪口を聞かされる。社長までにもだ…。
自分のことは棚に上げてみんな言いたい放題。
喉につっかえて今にも吐き出しそうな『お前もな』と言う言葉を何度飲み込んできただろう。
今も分からない。
自分がいつ頃大人になったのか。
そもそも大人になっているのか。
多分、大人になったのではなく、子どもで居られなくなっただけ。
誰だって大人にはなれるんだ。
ただ、大人としての質が問われるだけ。
見た目や身体は大人と子どもの境界線がはっきりしているけれど、心に面において大人と子どもの境界線は曖昧だ。
『私はいつ頃大人になりました』とはっきり答えられる人たちはいるのだろうか。
HAKU
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