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西尾久ふじ天
2024年2月21日 00:05
北方船のことを知りたい、と読み始めたこの本。最終巻は圧巻だった。主人公高田嘉兵衛は、淡路島の貧しい家で生まれ、口減らしのために隣の集落の血縁を頼り、働いた。 そこで、命を覚悟するような村社会のいじめに合い、遂には島を逃げ出し、神戸の血縁の廻船問屋を頼った。立場は低かったが、船の動かし方や天候の見方、世の中の道理を鋭い視線で観察し、力をつけていった。廻船問屋は、既得権益があり新参
2024年2月17日 22:32
北前船のことが知りたい、と読み始めたこの本。あらすじは。第四巻では、蝦夷地やアイヌ人が物語のメインだった。第五巻は、ほぼ丸ごと、日本との通商をせまる当時のロシアの話に。ロシアの国の始まりから、司馬遼󠄁太郎は語りだす。なんと、ロシアの原型のような国は、今のウクライナにあった。キエフ政権とか、キエフ国家といったそうだ。北前船の本を読むつもりだったのに、ウクライナの話しにまで