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半年で移住を実現!移住先の決め手は?家族で後悔しないために本当に必要なものは?

移住してみたい、そう思っていても、なかなか「ここだ!」と移住先を決められないで迷っている人、多いのではないでしょうか?

「今のあなたに合った暮らし」をサポートするサービス「たくす」ではこれまで、移住を検討中のご家族にインタビューを行ってきました。その過程で、お悩みもたくさん聞いてきました。

😵‍💫「移住って、一体どこから始めたらいいの?」
😭「調べ始めたら、候補エリアが多すぎて決められない!」
😢「夫婦間や子どもの学校事情、なかなか条件や意見がまとまらなくて・・」

そんな中、以前に「たくす」で移住体験をサポートした宮之原さんが、移住を意識し始めてからなんと半年(!)でスピード移住!
家族で東京から福島へ移住をされたと聞いて、移住後のお話を聞いてきました。

「何が決め手だったのか?」
「そんなに早く決めて、正直、後悔してない・・?」

などなど、
2月に移住して約3ヶ月の今、生活の中で感じている移住先の良いところ、大変なところ、もっとこうであればいいのに!というストレートな感想を聞きました。
移住先を選ぶポイントや安心材料など、きっとヒントがあるはずです!

*たくすの移住体験レポート一例はこちら👇

移住のきっかけは田舎暮らし体験 そこから半年で今の土地へ

田村市にいらっしゃる宮之原さん(左下)にオンラインでお話を伺いました

ーー今日はありがとうございます。前回お会いしたときは、「たくす」の移住体験へご参加いただき、感想をお聞きしました。そこから約半年で、実際に移住先をご自身で見つけられたと・・「たくす」の移住体験の以前から、移住のご準備はしていたのでしょうか?

 *前回のインタビュー、宮之原さんの移住体験レポートはこちら👇

宮之原さん:
いえ、特にはしていなかったですね。ちょうど夏前だったので、夏休みに向けて家族でどこかに行きたいなと思っていたのですが、そこにたまたま東急さんからメルマガが届いて。そこに「たくす」の「田舎暮らし体験」のモニター募集の案内が書かれていたんです。

ーー東急コミュニティーが管理するマンションにお住まいの方に向けて配信しているメールマガジンですね。(※)

※「たくす」はマンション管理会社である東急コミュニティーが運営する、住まいのミスマッチや将来の資金不安を解決するための住み替え支援サービス。「売る」「貸す」「住み続ける」など、住まいの様々な悩みを相談できる総合相談窓口です。

宮之原さん:
田舎暮らし体験、って楽しそうだなと思って、申し込みました。だからそれまで移住は全然考えていなかったんですよ。「たくす」にきっかけをもらった形です。

ーー都内のマンションであっても、2年ほどかかってようやく理想のお引越し先を見つける人も少なくないですよね。半年でまったく知らない土地への移住は、相当早い方じゃないかと・・

宮之原さん:
「えいや」というような勢いのところは結構ありますけどね(笑)

起業支援制度の情報キャッチ、そこから移住先と運命の出会い

ーーみなさんよく苦労されているのが、移住先をどこにするかという点。国内だけでも47都道府県あって、さらに市区町村まで行くともう選択肢は無数にあって・・

宮之原さん:
それは本当に思いました。どこの自治体も、移住の方を招くために様々な支援策を用意している調べ始めたら、もうものすごい量の情報が出てくるんですよね。そこからどう選んでいけばいいのか・・という迷いは、やっぱり最初ありました。

それで田舎暮らし体験をさせていただいた「たくす」の担当の方に、「今移住を考えているんです」と連絡させていただいて。その時、「今後カフェみたいな場所を始めるというのも考えているんです」と伝えていて。そうしたら、今回移住を決めた福島県田村市の「福島県田村市キッチンカー移住チャレンジ」(※)を教えていただいたんですね。

面白そうだと思って主人にも話し、それをきっかけに田村市を調べたら、オンラインで移住者の移住した人のお話を聞ける機会があって。そのオンラインツアーでお話を聞いたところ良さそうだと思ったので、実際に現地に足を運びました。

※「福島県田村市キッチンカー移住チャレンジ」:福島県田村市への移住に興味がある方に向けて、移住にまつわる様々なサポートに加え、仕事面におけるキッチンカーの無料リース及び事業構築サポートを組み合わせた職住一体サポート型のプロジェクト
https://smout.jp/plans/8327

ーーでは、実際に行く前にオンラインで情報収集や、相談できる機会を田村市が用意していたのですね。

宮之原さん:
そうです。現地に行ってからは、移住促進を支援している一般社団法人Switchがツアーを組んでくれていたので、そこに参加しました。市内を案内してくれて、移住した方の話を聞いたり、空き家を見させてもらうようなツアーです。

最終的に先ほどのキッチンカーの起業支援制度は利用しなかったのですが、それをきっかけにコンタクトをとった田村市に魅力を感じて引っ越した形です。今は、私も「Switch」に所属して地域おこし協力隊として勤務しています。「起業型地域おこし協力隊」といって、3年間の任期の間に地域課題の解決という観点を絡めて自らビジネスを起こすことがミッションになっています。元々自然が豊かな場所で自分で何か(事業)をやりたい、というのがあったので、それを叶えつつ3年間は生活の基盤となる収入を得られるというのは、とてもありがたい制度だなと思いながら、活用させていただいています。

https://tamura-ijyu.jp/ より引用

地域おこし協力隊の仕事内容って?

ーー現在は、具体的に地域おこし協力隊としてどんなお仕事をされていますか?

宮之原さん:
今は赴任して2ヶ月ほどなので、私自身のミッション(ビジネスを新しくつくる)のために、まずは街の現状把握やいろんな方々とのコネクションを作ったりすることに注力しています。今現在、街がどうなっているのかというのを、様々なところに訪問してお話を聞いたり、人を紹介していただいたり・・。

その中でやっぱりいろんな方とお話すると、新たなアイディアが湧いてきたり、こんなことやってみたいなとか、何か一緒にこんなことできるんじゃないみたいなお話をいただくので、少しずつ試していきたいなと思ってますね。

息を呑むような自然の美しさも日常に

あとは、田村市はやっぱり少子化が大きな問題でもあって。小中学校の統廃合がものすごく進んでるので、結構市内にスクールバス通学の子も多いんですよね。田舎に住んでいて自然に囲まれた環境ではありつつも、意外と体を動かす機会が少ないし、子どもがその辺で遊んでるっていう風景もないし、公園とかも都会に比べると全然少ないんです。

なので、この大自然を生かしつつ、子どもが遊べる場などを作っていきたいなっていう思いがあります。震災前までは観光地要素もあったんですが、老朽化の影響で長い滑り台が撤去されたり、観光牧場みたいになっていたところがもう本当にただの山になってしまっていたり・・そうした場所を遊び場として再生させようという取り組みがあって。そのプロジェクトの一環として、子どもたちと一緒に遊び場を山の中で作っていく、というようなイベント活動もしていますね。

大人と子どもで、山の中で遊びを作る試み

自然があっても遊び場がない!…の理由

ーー大自然がいっぱいあるって聞くと、遊び場がいっぱいあるってことになりそうだと勝手に思っちゃったんですが、そういうわけではないんですね。

宮之原さん:
そういうわけではないですね。うちも家の横が山なので、その辺りで遊んだりはできますけれど・・でもやっぱり私も日常生活で仕事をしているので、子どもは学校が終わったらまっすぐ帰ってくるか、学童へ行くか、どちらかになります。山へ子ども1人でほっぽっては置けませんし・・。学童へ行かせたら車でお迎えに行って、家に連れて帰ってくるみたいな感じなので、意外と子どもたち同士で遊ぶにも、田舎だと学童に行くしかなくて。都会みたいに学校の帰りに友達と約束してきて、家帰って、ランドセル置いて遊びに行く・・みたいなのができる距離じゃないんですよね、物理的に。特に私たちは市内でも少し中心地から外れているので、隣近所に同世代の子たちがいる感じでもない。近所の子とその辺を駆け回って・・というのは無いんです。

お庭に咲いた藤の花

田舎で暮らしてるってなると、ワーッて子どもたちがその辺で駆け回って・・みたいなイメージをするかと思うんですが、意外とそれがかなわないっていう、ちょっと悲しさというか・・。なんかこの大自然がありながらの、ね。そういうところはこっちに来てから気づいた部分でもありますね。

寝転んで眺めたくなるような広い空

学校まで遠いことで得られた、意外なメリット

ーー以前の取材(田舎暮らし体験)のときにも、お子様の学校がちょっと遠いことや、遊び相手が近くにいないことを気にされていたと思うのですが、そこは今、どのように考えてらっしゃいますか?

宮之原さん:
遊び相手が近くにいない点が解決できていないからこそ、先ほどの遊び場づくりのような活動に加わって一緒に場を作っていこうと思っています。あと、学校が遠いのは・・実はそんなに悪いことじゃないなって今は思っているんです。

我が家は学校までの距離が2キロぐらいなので、スクールバスじゃなくって、徒歩で通学なんですよ。登校班での通学なんですが、家からなだらかな坂を10分下って行ったところでやっと登校班の待ち合わせ場所があって、そこでまず4人ぐらい集まって、みんなでぞろぞろぞろぞろ歩きながら途中でどんどん人が加わってって、最終的に十何人になってみんなで学校到着する、というような感じなんです。こっちに来てみたら本当に車生活になっちゃったので、逆にそれくらいの歩いて行ける距離で、よかったなっていうのは思ってます。多分そういうのがないと運動する機会が極端に少ない。大変だけど、その2キロの道のりは結構貴重かもなっていうふうに思ってますね。

あと、学校が始まるのが東京より早くって。学校に7時50分ぐらいに着かなきゃいけないので、登校班の待ち合わせ時間が7時25分なんです。で、我が家からその待ち合わせ場所までが10分。・・ちょっとその辺にある花とかに気をとられたり、何かを拾い始めたりしたら、もう15分とかかかるので・・(笑)だから7時10分を目指して出発させていて・・もうなんかもう東京にいた頃より朝が1時間早くなりました。


本当に仲のよい宮之原家の男の子2人。いつも元気いっぱい

ーー健康的ですね(笑)息子さん2人はどうでしょう、その環境を楽しんでいる感じですか?

宮之原さん:
楽しんでますね。家の前の道路がほとんど車が通らないのでスケボーをしていたり、庭で何か捕まえたりとか、植物に水をあげてみたり・・これまで東京のマンションではできなかった遊びができるっていうのはやっぱりすごくいいところだなって思います。あと、やっぱり兄弟というのはメリットだと感じました。周りに近所に子どもがいなくても兄弟で遊べるので。

広い庭で遊び放題


家に遊びにきた小さな生き物たち。生き物が大好きな子どもたちには大喜びの環境

あと、星がとってもよく見えるんですよ。星ってこんなにあるんだっていうぐらいの星が見えるんですよ、家から。主人が星や庭で見かけた植物とか虫の写真を撮ったり、楽しんでいます。

ご主人が撮影した星空の写真

ーーではご家族みんなの評価としてはかなり満足されているんですね。

宮之原さん:
はい、そうですね。

家族での移住、子どもたちの強さを再確認する機会に

ーー家族で移住となると、お子さんの学校の話ですとか、その住まいに欲しい条件とかいろんなことを考えて大変に感じられる人も多いと思います。家族としての意思疎通というか、希望条件のすり合わせっていうのも、結構難しいと・・。宮之原さんは、そこに課題はなかったんでしょうか?

宮之原さん:
うちの家族は、そういうのが全然なかったですね。多分(選択においては)直感が大きいと思います。「なんか楽しそうだよね」、みたいな・・。こっちに引っ越すまで空き家もたくさん見たんですが、やっぱり住める状態の空き家って意外と少なくって。家探しは本当に難航したんです。でも家もあまりいい状態じゃなかったらリフォームするなり手段はありますので、何とかなるのかなっていう。

主人が元々ニカラグアの出身だし、私も長いことニカラグアで生活を経験したっていうのがあって・・そこまで不便さとかって気にしないんです。とても不便な生活を経験してきてるので・・無かったら無いなりに何とかすればいいし、自分たちでどうにかできるならどうにかすればいいし、という考えなので。だからこそ、多分そんなに主人も、「いやそこは絶対こうでないと嫌だ」とかも特にないのかなって思います。

あとは子どもたちが小学校と保育園という形でまだ小さいので。転校というのは子どもにとって大きなことかもしれないですけど、ただ、やっぱり大きくなったときに、親が自分のせいで好きなことできなかったんだって思ったら絶対子どもにとっても、そりゃあいやなことだろうなって思うんです。そういうのを考えると、まずは自分たち夫婦が生き生きと暮らす、自分のやりたいことをやっていくっていうところは大事なのかなって思って。子どもに負担をかけるところはあったのかなって思いますけど、でも・・ご存知の通り、うちの子たち、どちらもすごく社交的なので(笑) ここ(田村市)にきたことは、本当にもう子どもたちはどこに行っても大丈夫なんだなっていうのを再確認できた機会でもありました。

ーーある意味子どもの力を信じてあげるみたいなのも大事かもしれないですね、どこへ行っても大丈夫なんだと。

宮之原さん:
そうそう、なんか結局それ(子どもを信じる)ができないと、どこにいても多分、なんか残念な感じになっちゃうと思うんですよね。

やっぱり環境が変わると、いろんな物事の感じ方だったりとか、生活もガラッと変わるなっていうのはありますね。私自身、引越しが好きで、ニカラグアにいたときとかも仕事の関係もありつつ、毎年引っ越してたので・・引っ越すたびにやっぱり人間関係が変わったりとか住む環境が変わったりして、新しい出会いも増えたりするので、私は引っ越しに対して全然マイナスのイメージを持っていないんですよね。だから東京に5年近く住んで、「もういいかな」っていう感じはあったんです。私としてはこっちに来てすごくよかったなと思っています。

田舎暮らしはスタート時に思ったよりお金が必要

ーーこれから移住をされようとしている方のために、移住してみて想定外だったこと、大変だったことも教えてもらえますか?

宮之原さん:
お金は思った以上にかかりました。引っ越しが2月だったので、この時期はやっぱり繁忙期だったみたいで・・やっぱり家族での引っ越しになるとやっぱり規模も大きくなるというのがありました。

あとは、新しい家探し。どこの家に住むかって、やっぱりさすがになかなかオンラインとかでは決められないじゃないですか。内覧のために何回か現地に足を運ぶ必要もありましたし、そうした点で移住を決める前に、意外とお金がかかりました。

コスト面でいうと、車もそうですね。東京では自家用車は持っていなかったので、移住にあたって知り合いに安く譲ってもらうっていう話になったんですが、ナンバープレートを変えたり、名義変更とかがあったりで、意外と簡単じゃなくって・・。だから最初3週間ぐらいはレンタカーで生活していました。安く譲ってもらったとはいえ一応お金はかかってるし、今主人が今日本の運転免許を取るために教習所に行っていて。免許を取ったらやっぱり利便性を考えると、もう1台車が欲しいなっていうところもあるし・・いろいろと費用面で大変な部分はありますね。

地方移住、住む家の確保が一番の難題!

ーー他に、移住に対するハードルとして感じたものや、何があればそれが解決するんだろう、みたいなところを伺えますか?

宮之原さん:
やっぱりこっちで住む家を探すのが大変だったというところの課題は大きいなと思っています。住める状態の空き家が本当に少なくって・・私みたいに東京で家を持ってたらそれを売却した利益でリフォームをしようかななどと考えられますが、その辺りをうまく解決できる仕組みがあったら嬉しいなと思いました。移住のタイミングで手持ちの現金が必要となるのは負担なので、たとえば自宅の売却を不動産会社さんにお願いしつつ、その自宅の売却利益を当てて入居前にある程度必要なところだけでも新居のリフォームをやってもらうとか・・そうすると持ち出しのお金を少なくして移住を実現できたりするのかな、と思ったりしました。

どこの地方もそうかもしれないのですが、やっぱり空き家がたくさんあってもすぐに人が引っ越すことができる状態ではないケースもたくさんあって・・不用品が本当にそのまんまで、これで現状引き渡しですとか、結構あるんですよ。近くだったら週末行って片付けて、とできますが、遠くから引っ越してくる移住者には難しい。
その辺をうまく解決する仕組みとかあったら、移住のハードルも下がるだろうなって思いました。何か私にできることがあったらいいなっていうのをいろんなお話を聞きながら、日々考えたりしています。

***

「失敗も成功もすべて学びになるから、口にして行動を」

今後、田村市を拠点に、移住者の繋がりの強化や、海外赴任経験を生かしてスペイン語や英語など語学を生かしたコミュニティ作りなど、積極的に仕掛けて行きたいと話してくれた宮之原さん。早くもニカラグアの女子野球チームの選手たちをお招きするツアーを実現したり、その活動は始まっています。

前回の移住前インタビューと今回の移住後インタビューを通して感じたことは、移住成功のポイントは、なにより「ポジティブ」さにあるということ。自分やパートナー、子どもたちを信じて、「何かあってもなんとかなる」とポジティブに考えられたからこそ、今のご家族みんなの笑顔があるのでしょう。

「結局、行動しないことには何も変わらない。やってみたら失敗であろうと、いい結果が出ようと、何らかの学びはあるかなって。やって見て、走りながら考える。あとは、自分のやりたいことを口にすること。そうしてなかったら、『たくす』の方から、田村市のキッチンカー制度の情報もいただけなかったし、ここにこうしてたどり着いてなかったかもしれない。口にして行動することが、なにより大事だなって思います」(宮之原さん)

宮之原さんは、田舎暮らしでのリアルな情報発信も積極的に行っていらっしゃるので、気になる方は移住の先輩としてチェックしてみてください!
https://www.instagram.com/naokomiyanohara/?igshid=YmMyMTA2M2Y%3D

また、田村市では現在も引き続き地域おこし協力隊を募集中とのこと。
詳細は下記から!「地域おこし協力隊、興味あるかも」という方も、ぜひ覗いてみてください。
https://tamura-iju.com/chiikiokoshi_kigyou


💁‍♀️「たくす」では、移住や暮らしを変えたいという人からのご相談を絶賛募集中
です。
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