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移住成功の秘訣は「タイミング」!家族一人ひとりの思いを擦り合わせ、つかんだ幸せ【前編】

移住の夢を叶えたい!地方で暮らしたい!

その実現までには、たくさんの「決めるべきこと」があります。移住先や、今のお住まいをどうするのか、家族との意見のすり合わせ、などなど・・
今の暮らしを継続させながら、次の暮らしの準備もする。忙しい毎日の中で、そんなに簡単なことじゃありません・・😵‍💫

「今のあなたに合った暮らし」をサポートするサービス「たくす」ではこれまで、移住を検討中のご家族にインタビューを行ってきました。

*これまでの「たくす」の移住体験レポートはこちら👇

「たくす」で移住体験をサポートした世木さんも、移住前にたくさんの課題があるとお話してくださったお一人。リアルなお悩みをたくさん聞かせてくださいました

海外まで視野に入れて幅広く探されていた世木さんですが、ついに移住先が決定!
インタビューから約7ヶ月で東京から横須賀市の海の近くにお引越しされました。約2ヶ月後の今、どう感じているのか?移住を決めるまでの過程や決め手は?・・などなど、根掘り葉掘り聞いてみました。

※「たくす」はマンション管理会社である東急コミュニティーが運営する、住まいのミスマッチや将来の資金不安を解決するための住み替え支援サービス。「売る」「貸す」「住み続ける」など、住まいの様々な悩みを相談できる総合相談窓口です。


「移住を決める旅」、その先にあった街は・・?

オンラインで行った移住後インタビュー。左上が世木さん

ーーお久しぶりです。まずは、移住おめでとうございます! 前回お会いしたときは、「たくす」の移住体験後、目下移住先を探されている段階だったかと・・。

 *前回のインタビュー、世木さんのインタビューはこちら👇

世木さん:
そうですね、まさか前回お会いした時にはこんなすぐにご報告ができるとは思わなかったので。このような機会でお会いできて嬉しいです。

ーーありがとうございます。そのインタビュー時に、「移住を決める旅」と仰っていたのがとても印象に残っていて。移住体験先だった山梨を第一希望にしつつ、妹さんがいる沖縄やご両親の出身地である広島、さらには海外まで・・移住先を幅広く考えてらっしゃった。どうやって今の場所を選ばれたのか、とても気になります。

世木さん:
そうですね、あの時点では1か所には、とても決められない状態でした。ネットや雑誌などでいろいろな情報に触れたり、移住した知り合いに直接話を聞いたり、SNSで体験談やそういう知人の投稿を見たり・・南も北も、山も海もアリ、と。その中で、海外っていうのも1つ選択肢としてありました。

ーー本当に移住したい場所を探す旅に出るのもいいな、ってお話もされていましたね。家の古いワンボックスの車を改修して、週末バンライフを送るのも楽しそう、とか・・

世木さん:
そうそう、バンの内装の道具をネットで調べたりしていましたね。ただ、実行しなかった一番の理由は、私と夫の休みがなかなか合わなくて。やっぱり、移住するみんなで現地に行って、そこで一緒に体感したい、っていうのがもともとあったので・・そこがなかなかスムーズに行かなくて。どうしようかなと思っていました。

ーー距離があるだけに、現地をちょっと見学してみよう、というのも簡単じゃないですよね・・そこからどうやって横須賀に辿り着いたんでしょう?

世木さん:
実は昔、横須賀に住んでいたことがあって。今年の年明けごろにたまたまSNSで、その時のお友達や、自然保育をやってるような幼稚園の投稿が流れてきたんです。子供向けの体験ワークショップとか、そういったイベントのお知らせでした。

横須賀時代は、上の子(長女)はシュタイナー教育の幼稚園に通っていて、そこでの教育がすごく良かったんですね。でも東京に引っ越してきてから、なかなかそういった環境がなくて、下の子(長男)は全然そういった世界観に触れていなかった。「この子をそういうところに連れてったらどうなるんだろう」と思って、その投稿にあったイベントに行ってみようかなと。

きっかけはSNSで見かけたイベント開催のお知らせだった

ーーじゃあ、きっかけはSNSの投稿で、次男の愉(にれ)くんの教育環境という。

世木さん:
そうですね。そのイベントの日は私と夫でちょうど休みが合ったので、逗子の園でのイベントだし、じゃあ本当に観光がてらちょっと遊びに行ってみよう、と。そうしたらこれもたまたま、横須賀に住んでた時のお友達も予定が合ったので、「じゃあ一緒にご飯でも食べようよ」と何年ぶりかに再会したんです。

その食事の時に移住先を探していることを話したら、彼女が冗談で「また横須賀戻ってくればいいじゃん」って言ったんですよね。

言われたその時は、あまりピンとはこなかったんですが・・でも、なんか、その言葉がやっぱりずっと残っていて。帰り道に「あれ?でも、逆に断る理由というか、否定する理由はないかも」みたいに、思い始めたんですね。横須賀に住んだ時は、私と上の子2人暮らしだったんですが、やっぱりすごく楽しかったし、本当にのびのびした子供時代を過ごさせてあげられたなっていう思いがあったので。「じゃあ今それを下の子でやってみたらどうかな」と思って、そこからはもう具体的に、ピンポイントで周辺エリアを調べ始めました。

逗子海岸の花火大会

時間をかけた、夫婦間での「住みたい場所」のすり合わせ

ーーおお、展開がドラマか小説のよう・・! 旦那さんとの意見のすり合わせの話を前回にもされていましたが、今回の横須賀は意見が合ったということなんでしょうか?

世木さん:
横須賀に辿り着く前に、やっぱり、私は海外移住への夢が捨てきれなくて。移住環境が整っているオランダや、ビザのとりやすいハワイとかどう?って、夫に説得にかかっていたんですが・・(笑) 彼としてはいきなり行ったこともない場所に3人で移住なんて、みたいなところがあったり、ハワイはやっぱり物価も高いよね・・・などと考えて、なかなか思い切りがついてなかったんですね。

そんな時に、逗子や葉山、横須賀あたりが候補に出てきた。折衷案というか、ハワイは嫌だけど横須賀なら・・という感じですんなり納得したんですよ(笑) お互いの妥協点が見つかったという感じですね。

ーーちょうど良いポイントが見つかったんですね。

世木さん: 
横須賀だと東京にも近いので、そこまでカルチャーギャップもないし、何かあったら東京に戻ることもできる。

横須賀に行ってみて、やっぱり子供に英語教育させたいよね、ということになったら、その次の段階でまた考えてもいいんじゃないかと。あとは二人とも出身が神奈川なので、実家も近いんです。

3人で移住っていうのは、まだ経験がなかったので、まずはお試しとして1回ちょっとやってみよう。それにはちょうどいい環境じゃないかな、ということで横須賀に決めました。

環境が変わることへの子どもへの影響。小さな工夫でストレスを軽減

ーー無事にエリアが決定・・! では愉くんは今、きっかけになった幼稚園に通ってるんでしょうか?

世木さん:
いえ、これもたまたまなんですけど・・今住んでいる家の近くに、上の子を教えてくれていた先生が新しく作った幼稚園があって。小規模な手作り感のある園なんですが、そこに通わせることになりました。

もう、すごく自由。本当にのびのびと、東京の園とは違う毎日を過ごしてます。通っている子が5人くらいしかいないのですが、もうみんなで毎日その日やることを話し合うんです。今日何したい、あ、あそこに行こうとか。海でカニを取ったり泳いだりして・・。「この日にこれをやるから、こういうのを持ってきてください」とかそういうのは全然なくて、着替えだけあればいい、みたいなラフな感じ。みんなもう好きな格好で、水遊びを好きなようにして、帰ってくる。園庭が森なんですが、先日はそこで流しそうめんをやってたり・・

近所の久留和海岸で遊ぶ愉(にれ)くん

ーー 楽しそう! 愉くんも楽しんでますか?

世木さん:
今はそうですね。でも、慣れるまでにはちょっと難しい時期がありましたね。越してきた一番最初は、めずらしいので楽しんでいたんですが、だんだん落ち着いてきて、「あれ、もうずっとここにいるの?」と。そこから1、2週間ちょっと不安定になった時期がありました。

「前のおうちの方がよかった」とか「前の保育園はこうだった」とかそういう不満も出てたんですけど、それを乗り越えてだいぶ楽しさがわかってきた感じみたいです。やっぱり子どもは柔軟ですね。慣れるまで時間がかかるかなって思ってたんですけど・・意外と。今日も、遊び疲れて隣の部屋でパパと寝ていますね(笑)

秋谷海岸からの富士山と

ーー 引っ越しで環境が変わることでのお子さんへの影響を気にされて、親御さんの方がちょっと移住を迷ってしまったり引っ越し範囲に制約をかけてしまう方もいらっしゃると思うんですが・・子どもって、大人が思う以上に環境に適応するものなんでしょうか・・?

世木さん:
そうですね、私はそうだと思います。私も子どもの頃、親の仕事の都合とかで2回ほど転校してるんですけど、やっぱり最初すごく嫌だったとか覚えてるんですよね。でもやっぱり、しばらくしたら慣れるし、お友達もできるし、なんか前より楽しくなってくる。

ただ、その頃の接し方がね、ちょっとやっぱり難しいなとは思いました。そこは、夫がすごく上手だったと思います。

「(家の中も)一度に全部変えないようにしよう」って、彼は言ってあげてたんですよね。私はもう、家自体も違うし、そこに合わせてガラッと変えようとしてしまってたんですけれど。・・例えば、おもちゃの位置とか、子どものお気に入りのパーソナルスペースとしての環境を再現してあげる。それを夫はすごく上手にやっていて、私はハッとしました。

子どもにとってみれば、家も新しいし、外に出ても近所が何もわからないし、知らないものばっかりだし、人もみんな知らないしってなると、やっぱり不安になる。 知っているものがいっぱいある方が安心なんですよね。息子は最初、クッションのカバーの色を変えるのも嫌がったんですよ。それまで季節で変えていたんですが、変えようとしたら「嫌だ」と。意味がわからなくて、夫が詳しく聞いたら、やっぱりいろんなことがどんどん変わってくるのがやだ、と。「じゃあちょっとその点は気をつけようね」と夫婦で話しました。前の家と同じところも残しておいて、変えるのは少しずつ、1つずつ。そういうちょっとしたことでも気をつけるだけで、気持ちがやっぱり落ち着くんだろうなと思いました。

私はそこまで全然考えられなかったんですけど、彼は本当に息子の気持ちを考えていて。子どもは、大人の想像を超えてくる感じ方をするので、そこは考えても考えてもわからないところはもちろんあるんですけど・・いろんな目で見てあげるといいのかなって思いました。

ーーお子さんがいて引っ越しをするご家庭に、すごく参考になりそうなエピソードですね。それを乗り越えて、今は楽しんでいると。

そうですね。夫と子供はもうなんか、楽しくてしょうがないみたいで、 あちこち探検に行ってます。もうね、すごいんですよ。今、カブトムシとクワガタが家に10匹ぐらいいるんです。クワガタなんか東京でもう3年ぐらい探し求めても全然とれなくて・・本当に嬉しいみたいで、毎晩公園に行ってます。

都会ではお店で買うしかないクワガタがこんなに!

ほっといても楽しそうにしてるので、それは本当によかったなと思います。最初は夫も引っ越してきてから、何したらいいのかわからないというのがあって、毎朝釣りしに行ってたんですけど、最近は釣りよりも子どもと虫取ったりとか、磯でカニとったりとかするとかが楽しいみたいで。

近所で捕まえたのは、なんとホタル!

あとは家庭菜園もやっています。前のマンションはベランダでちっちゃい菜園だったんですけれど、今はのびのびと地植えで。もうきゅうりもいっぱい採れました! 海岸から石を持ってきて、雑草が生えないように庭の手入れをしたりとか・・

家庭菜園。のびのび育つ野菜たち

今年がここでの初めての夏なので、近くで海水浴をしたりして毎日楽しく過ごしてるんですけど、夏が終わったあとはどういう感じの生活になるかなって。季節に合わせて遊び方が変わるだろうなと・・とりあえずは四季を一周、来年の春を超えて暑くなるまで楽しみだなと思ってます。

庭で初収穫したきゅうり


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さて、世木さんの移住体験記、ここまではエリア選びの過程や実際に住んでみての感想をお聞きしてきました。

ここからはよりリアルに、「移住先の物件の探し方」「移住を叶えるうえで大変だったこと」など現実的な部分にフォーカスして、さらにお話を伺います!実現した人ならではの「大変だった・・」と言う声、必読です。

東京のど真ん中から海辺の街へ・・
移住ストーリー、後編に続きます!


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