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移住検討中の方に聞いてみた。自分に合った移住先、どうやって探してる?

移住してみたい!
そう思って動き出しても、

「住むところが決められない・・決まらない・・」
「住むところ次第で、移住に必要な経費や移住後の家計状況も変わってくるよね・・」

そんなふうに思って立ち止まったり迷ったりされている方、このnoteを読んでくださっている方の中にもいらっしゃるのではないでしょうか。

「今のあなたに合った暮らし」をサポートするたくすでは、そんなお悩みを解決するシステムを開発中!
今回、田舎暮らしを検討中のご家族に、移住に際しての今のお悩みなどをインタビューしながら、プロトタイプにあたる「物件選定システム(仮)」を見ていただきざっくばらんにご意見を聞いてみました。

同じ立場で移住を検討中の方、ぜひ読んでご感想などをいただけたら嬉しいです。

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大都心から地方へ。移住を考えるきっかけは?

今は東京に暮らす世木さん家族

「たくす」では、田舎へ移住してみたいと思っている方に向けて、体験移住のモニター募集を実施(※現在は募集終了)。今回、お話を伺ったのはそのモニターを実践したうちの1組、世木さんご家族の奥様・世木亜矢子さんです。

■世木様ご家族
旦那様
奥様
息子さん(4歳)

■移住先に求める条件やお人柄など
・都内の持ち家はスペースが足りず、レコード含め荷物が増えたので広い所で、自然の中で子育てしたい
・管理しやすい庭のある家を希望
・以前に山梨に住んでいたが、現在は都内在住
・自然、食(野菜・フルーツ)が好き
・友人や夫の仕事仲間も多い
・山梨県富士吉田市へ体験移住

これまでのたくすの移住体験レポートはこちら👇

一度は「東京で暮らそう」変わったきっかけはコロナだった

オンラインでインタビューを行いました!

2022年7月に富士吉田市で移住体験をした世木さん。
実は移住を考え始めたのは今回が初めてではなく、すでに一度、地方での暮らしを経験したことがあったそう。幼い頃から田舎に惹かれていたこともあり一度は山梨に移住しましたが、ライフスタイルの変化もあり、東京に戻ってきたといいます。

「4年前に子供が生まれた時は、東京で子育てをしていくつもりでいました。それがコロナになり、在宅勤務になり・・」

コロナを機に、働き方が変わったことで再び田舎暮らしを意識。すでにマンションを購入済みだったこともあり、二拠点も視野に入れて幅広く可能性を考え始めます。

旅行が好きだったので、当初はあちこちに住める定額制のサービスもチェックしていたそう。まだ幼い子供連れファミリーであることなど不安点もあり、実行には至れていなかったといいます。
そんな矢先、現在お住まいのマンションの管理会社である東急コミュニティーから移住体験モニターの案内が届きました。

移住先ってなかなか決められない・・

お試し移住の取り組み自体は、今は自治体でもかなり多くの場所が展開しています。ただ、困るのはその膨大な数の選択肢から「どの地域を選ぶのか」

「自治体発の情報ってすごくたくさんあって、その中から一つを選べない。よくも悪くも比べちゃうんだろうなって思ったんです」

ある自治体が移住体験の取り組みをしていたとして、「同じ県の他の街はどうだろう?」「こちらの街の方がいいのではないか?」と比較し始めると、自分であれこれ調べなくてはいけない・・世木さんにとって、それが重圧になってしまっていたと言います。

そんな「どこに住むのがいいのかわからない」状況で、今回の移住体験の話は富士吉田市(山梨県)と市原市(千葉県)という二択に絞られていたのがよかったそう。運営元が普段から住まいで関わりがあった会社であったこともあり、さっそく移住体験に申し込むことになりました。

移住達成のための今の課題は?

来てみて、旦那さんも「いいね!」と意気投合した富士吉田市

無事に移住体験を終えたことで、それまでなんとなく憧れでとどまっていた「移住」「田舎暮らし」に俄然リアリティが出てきたと言います。現在、積極的に移住先を検討中。
(世木さんご家族の移住体験は、『田舎暮らしの本Web』にて詳しく記事にしていただいています!)

そんな世木さんファミリーの次の課題はどこにあるのでしょう?

「旅行先一つとっても、やっぱり合わない部分があって。例えば夏の旅行先でも、私は海に行きたいんですけど、夫と子供は山派なんです。移住なんてなおさらだろうという気はします。・・いざ移住となったときには、夫とはよく話をして、『(二人で話し合って)決めたよね』というのを段階を踏んでいかないと」

旦那さんはどちらかというと、物件や街の「情緒面」、亜矢子さん自身は「機能面」に関する要素が気になるそう。

家族がいる場合、移住に踏み切る上でネックになりやすいのが家族間での「こうしたい」を一致させること。家族間でお互いの希望や譲れない条件の折り合いがつかなければ、実現自体が難しくなってしまうことも。

お互いの価値観や判断軸、どうやって擦り合わせたらいい?

自分たちが暮らしに本当に求めるものや選ぶ基準を明確にして擦り合わせ、それに合った地域や物件を見つけていく作業。仕事や育児などで多忙な毎日の中で、これはなかなかのハードワーク。引越ししたい時期が決まっていたらなおさらです。世木さんも、「子どもが小学校1年生になる前には、何かしら決めたい」というのを、一つの目安としています。

そのプロセスを助けるために、「たくす」が目下開発中なのが、冒頭でも触れた「物件選定システム(仮)」です。

これは、
「住み替え先がお客様にとって良いかどうかを評価するシステム。お客様に物件を決める際に気にしている点を列挙してもらい、それに合わせて検討先を評価していく・・」
というもの。最終的に、地域や物件に対して点数が算出されます。ある地域・物件が、あなたにとってどれくらい相性が良いのかが数値で見られる、というわけです。

プロトタイプの一部。機能面・情緒面に分けて採点項目がずらりと並びます

開発担当も自信を示すシステムですが・・世木さんの率直な感想はいかに?

「仕組みはすごくわかりやすくて、数値化されるとすごく参考になると思います。例えば第一希望を決めたとしてもどこかで迷う部分があって、他の地域でポイントが高く出たら、『じゃあやっぱり考え直してみようか』とか、『どの点が優れているんだろう』とか、出た結果に対して熟考するきっかけになる自分にとって実は優先順位の高いものだったと、もしかしたら後から見直すことに気づくかもしれない」

また、自分自身の希望条件を理解するだけでなく、もしかしたら家族間の理解を深めることにも繋がるかも、とコメントをくれました。

「彼自身も自分でも(自身の価値観が)わかっていないところもたくさんあると思うので、こういう診断をやって『やっぱりこれ大事だよな』というニーズを本人がわかって、私もそれに気づく、ということになれば、(移住先も)決めやすいと思います」

自分でも気がついてなかった価値観や、パートナーや家族の価値観を知り、相互理解を深めるのにも使えそう。このシステム、完成した暁には移住や暮らしの変更に幅広く役立つアイテムになれるかもしれません!

選択肢は無限大。「移住を決める旅」は続く

元気いっぱいな息子の愉(にれ)くんもインタビューに参加してくれました!

体験移住前はなかなか行動に移せていなかったという世木さんですが、今では考えられないくらい、アグレッシブに検討中!

勤務時間さえ合えばアジアのどこでもフルリモート勤務OK、という雇用条件の会社に転職したこともあり、海外も視野に入れ始めました。
山梨を第一希望にしつつ、妹さんがいる沖縄やご両親の出身地である広島までが候補地に。まだ体験してみたい地域はいくつもあるのだそう。「なるべく長い時間をいろんな場所で過ごすという方法」を考え、家の古いワンボックスの車を改修して、週末バンライフを送ろうか・・など、模索して楽しんでいるとか。

「コロナでやっぱり価値観が変わったり、気付かされるというところがあって。これが絶対じゃないんだな、と(意識が)覆された。割と『なんでもありなんだな』という感じで、選択肢はいろいろ想像して楽しんでいます」

無限大の可能性に対して、途方にくれるでもなく目を輝かせて語ってくれた世木さんに、「移住を決める旅」ですね、と投げかけたら、こう答えてくれました。

「そうなんです、『移住を決める旅』でもいいなって思って。あの手この手で、持ちうるもので」

持ちうるもので、可能性はいくらでも無限大にできるーー。未来を語る姿に私たちももっとより良い未来が選べるようにサービスをアップデートしようと勇気をもらい、私たちまでワクワクさせていただいた貴重なインタビューでした!

移住先の検討をどこから始めようかとお悩み中の方は、まずは1つどこか1箇所気楽に気になる地域を選んで、「えいっ」と飛び込んでみてはいかがでしょうか? そこから未来が開けるかもしれません。

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さて、「(移住先としての地域の)選択肢は増えたけれども、いろんな情報を東急コミュニティーさんからいただいて、こういう基準が自分にとっては大事なんだな、と少しずつ気づいていくので、選ぶ基準は明確になってきた」と語ってくれた世木さん。

今回触れた「物件選定システム(仮)」ですが、目下鋭意作成中です。気になる方は、ぜひ下記よりお問合せください!

インタビューでは、他にもプロトタイプのアップデートを示唆する具体的な意見をたくさんいただけましたが、それはここでは内緒。「たくす」の今後に乞うご期待!

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