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DXのため息/スキルアップを考える

「デジタルトランスフォーメーション」をDXと略すのはやめた方がいいんじゃないかな。と思う出来事がありました。

言葉を丁寧に使うことを推奨したいです。

略語を使う弊害

一般論として略すとキャッチ―になる分、本来の意味を忘れてしまいます。略すと考えなくなるんです。10人のうち9人は。でも改善や改革なんで、組織の行動レベルで浸透させようと思うなら、5W1Hまで落とし込むまでやってスタート地点です。

いつ、どこで、だれが、何を、どうする、どうやって、までです。

ここで総務省が公表している自治体DX成功事例見てみますとものすごくぶれてます。

・文書を適当に綴るのではなく大分類、中分類、小分類にわけて書庫棚へ収納し、パソコンで管理する。(愛知県某市)
・採用試験の筆記試験をメール回答にして、役所までくる手間を省く。ただし面接は役所でやること。(宮城県某市)
・紙の出勤簿をやめてパソコンにログインした時間で判断する。(大阪府某市)

うーん、これはただのデジタル化ですね。

DXの本質はXにある

デジタルトランスフォーメーションのデジタル部分は、IT化としてすでに終わっているのが前提なんです。

デジタル化した要素を組み替えて既存の事業から新しい価値やサービスを生み出そう。それがDXのトランスフォーメーションです。ここがDXの本質です。ざっくり段階を分けるとこんな感じです。

レベル1:デジタル化

レベル2:業務の自動化(RPA)

レベル3:新しいサービスの創出(DX)

そうしたとき先の事例は、レベル1相当ですかね。5W1Hの目標設定が現場作業相当です。とりあえずデジタル化に取り組んでいますよという感じ。

ちなみに僕のいる会社でもレベル1と2を同時進行で進めています。結構厳しいですね。そしてレベル3ってその前段階ができてないと難しく、部門間を動かしてサービスそのものを作るので、経営層の判断事項なんです。    デジタル化で情報を横断し、RPAで人的資源の確保、そして事業の再構成ですから下手をすれば部門の統廃合やM&Aすらありうるレベル。もちろん現場レベルでの作業は今後もあり続けるけれど、それは徐々に変わっていくでしょう。

危機感ありますか?


LEVE3をしてくる相手が競合になってくるとき、デジタル化くらいでガタガタ言ってると正直勝てないと思います。うちもガタガタ言ってますけどそれはここまでの10年で終わらせとく話なんです。ISOは2015年の改定で書類はデジタル化が認められてます。電子帳簿の保存も、2004年(平成16年)には各種帳票の電子化が認められてます。18年前ですよ。下記はエビデンス。

デジタル化をするところとしないところを決めて、なーんてうちでもやってけど間に合うかな・・・すでにレベル3にとりくんでいるところと比べると1周半くらい遅れてるんです。運動会で準備運動で息上がってる感じ。

危機感を持ちましょう。ほんとに。


スキルアップの進め

エンジニアでない個人レベルでも、ベースで求められる知識は上がってきますので、どの分野を希望するにしても学生の方は、IPAの基礎情報技術者(FE)は取得しておくことは勧めます。例えば、データベースについて軽く知っていれば、エクセルのセルを無駄にくっつけたり、セル内で改行したりしなくなります。   

令和2年から、情報セキュリティマネジメント試験(SG)、基本情報技術者試験(FE)についてはCBT試験もあるので受験日時をかなり選べます。試験前には下の情報処理推進機構のHPの最新のセキュリティ事例なんかは、読んでおくだけでもずいぶん違いますよ。

ご参考まで。


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