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かっこいい・面白いオフィスを作る

お久しぶりです、デザイナーの松浦光宏です。

この度、我々Tokyo Creators' Projectにてデザイン・設計をしていたグリー株式会社の本社オフィスが竣工いたしました。6フロア、延床9,000㎡、設計期間2年のビッグプロジェクト。

デザインコンセプトは「Subcultural Retreat With a Kick」

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  コロナを機にオフィスの役割が変わり、華美なエントランスや来客スペースに重きを置かず、「従業員のための空間」をつくることに焦点が当てられた。コンセプトは「Subcultural Retreat With a Kick」。サイバーパンク、アジアン、ストリート、ポップカルチャーなどのキーワードが議論の中で挙げられ、設計の着想が始まった。

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 グリーのクリエイターたちが集まり、個性や文化、アイデアを表現、享受できるプラットフォームを目指し、その姿を多種多様な才能が集まる「混沌とした都市」と重ね合わせた。
 まず会議室を単体の建築として捉え、フロアの中央に配置した。天井や壁の「面」という単位を意識し、会議室の軒の高さを全て変え、複雑に重なりながら、交差するようにした。結果として、軒下には内外の「境界」が曖昧になった空間が生まれ、中央に象徴的な共用空間「central retreat(セントラルリトリート)」が生まれた。

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 6フロア(4~9階)共通して中央に会議室4室とcentral retreat、左右に執務エリアが広がり、各々の事業が個性を表現できるteam heartのある構成となっている。Central retreatはフロア毎に特徴を持たせ,4,6,8階はDJカウンターを囲むオープンなretreat、5,7階はネオンパンチングメタルがインパクトを与えるアプローチ。

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 Retreat退避隠れ家を意味し、従業員が自席での集中業務や活発にコミュニケーションする場から離れ、一息つける場所と定義している。そこにクリエイターサブカルチャーを享受できるというメッセージを込めて、subcultural retreatとした。最後にTokyoDexによるキュレーション・ディレクションの基、各フロアにアートコンセプトを作り、18人のアーティストがcentral retreatに大きなkickを与えた壮大なプロジェクトが完成した。
-執筆:松浦光宏-

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施主:グリー株式会社 / GREE, Inc.
設計:Tokyo Creators’ Project / コクヨ株式会社
アートキュレーション・ディレクション:TokyoDex
参加アーティスト:
STONE63 / Yurie Sekiya / Samehoshi/ Cyber Okan / Tadaomi Shibuya/ Karezmad/ Dilara Özden/ Harawata Chunko/ Xola/ Yusei Sagawa/ Gaako/ Kensuke Takahashi/ WAIF ONE/ Ore Ore Ore/ Shinichiro Inui/ Kureino/ Komesennin9/ konirow
ネオン施工:アオイネオン
写真:Tomooki Kengaku