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第6回SDGsオープンラボ:何がお客様を動かすのか。加速するサステナブル消費・金融

こんにちは、トランスコスモスSDGs委員会 オープン社内報 副編集長ワダユウです。

今回は、2021年4月26日(月)にオンライン形式で開催された、SDGsオープンラボの2021年度第6回目について報告します。
今回は115名の社員が参加しました。

テーマは「何がお客様を動かすのか。加速するサステナブル消費・金融」です。

経営者は、投資家や、自身の会社の商品を買ってくれる消費者などから影響を受けます。経営者はこれらのステークホルダーと同じ目線をもってビジネスを行わなければなりません。

世界は、カーボンニュートラルへの道を突き進んでいます。カーボンニュートラルとは、人が何かを生産するなどの活動を行った結果排出される二酸化炭素の発生量と同量の二酸化炭素吸収(森林など)を実現してネットの二酸化炭素排出量がゼロとなることを指します。

日本は2030年度に46%削減(2013年度比)を目標に掲げました。2016年のパリ協定時の26%という目標値から大幅な目標引き上げとなりました。

しかし、46%削減に向けては政府から具体的な施策はまだ出てきていません。
6月の政府成長戦略・秋の2050年カーボンニュートラル法案で具体化されると想定されますが、この目標を実現するために、政府は多額の予算をセットするわけですので、企業にとっては大きなビジネスチャンスとなります。

サステナブル消費に関して一番関連深い産業がファッションです。人間の活動で排出される二酸化炭素のうち10%はファッション産業寄るものといわれています。(石油産業に次ぐCO2排出量)

衣類の生産量は、2000年のほぼ2倍となり、同じ衣類を着用している期間は半分へ、さらに全体の85%の衣類が、毎年埋め立て処分されています。

このような状況を改善するために、「持続可能なファッションのための国連アライアンス」が設定され、2019年から活動が広まってきました。この頃からサステナブルファッションというキーワードが出てきましたよね。これに沿ってファッション関連企業はリサイクル素材などの事業を始めたところが出てきました。まさにSDGsからのビジネス先取りの典型例ですね。

続いて、金融面からサステナブルの潮流を見ていきます。

EUにおいては、EUタクソノミーで企業活動をグリーンやブラウンに分け、環境目標に貢献するような活動を明確に分類するようになっています。

日本では現在、金融庁が中心となってグリーン国際金融センター設立が検討されています。
この制度では、グリーンな事業・トランジション事業・ブラウン事業という分け方で、グリーンへ移行中の活動へ投資を呼び込むような仕組みを実現しようとしています。

さらに、企業のESG関連情報開示を促進するため、コーポレートガバナンスコードを改訂し、2022年4月から開始予定のプライム市場上場企業に、ESG関連の情報開示の室と量の充実を進めるよう求めることになっています。プライム市場を維持するため、ほぼすべての企業がESG関連情報の開示を進めることになるでしょう。

海外の取引所もESG関連の取引についての取り組みが進んでいる。ロンドンではESG投資情報プラットフォームが開設され、香港ではESG投資専用の取引所が創設されました。

ESG投資が世界中で急速に拡大している中で、このグリーン国際金融センターを設置することによりESG投資をしやすい環境を作るために重要な役割を担うことになります。

このように、大企業・グローバル企業相手のビジネスはSDGs/ESGへの対応からは逃れられない状況になってきているのは間違いないといえます。この観点からもやはり、SDGs営業は重要ですね。お客様と同じ視点・思考パターンで仮説提案を行っていけるようにしていきたいですね。


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